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「Z」の魂を受け継ぎしAPS-C機が人気! 新たなレンズも続々登場【令和元年の新製品まとめ・ニコン編】

いろいろあった2019年、なかでも大きなトピックといえば「改元」だろう。2019年5月1日より元号が平成から「令和」に変わり、世間は新たな時代への期待感に包まれた。そんな令和元年、カメラ業界はどうだったのだろう。ということで、令和元年(2019年5~12月)に発表・発売された新製品を中心に主要メーカーごとの注目トピックを一挙に振り返っていきたい。今回はニコン編!

 

■2019年1~4月のトピックはコチラ↓

話題の究極レンズもお披露目! ニコンZシステムは今年も話題性十分【2019年春の新作まとめ・ニコン編】

 

Topic①高画質でコンパクトなAPS-Cサイズの「Z」

ニコン Z 50
▲Z 50

 

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
▲NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

 

NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
▲NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

 

まず注目したい製品は、2019年11月に発売されたばかりの「Z 50」だ。ニコンは2018年にZ 7/Z 6でフルサイズミラーレスに参入したが、それらと同じZマウントシステムを採用しつつ、センサーをAPS-Cサイズ(有効2088万画素)としたことで小型・軽量化を実現している。高画質を手軽に楽しみたいというユーザーのニーズにマッチしたことに加え、発売と同時に開始したキャッシュバックキャンペーンが功を奏したようで、当サイトで連載中の「ヨドバシカメラ売れ筋ランキング」のデジタル一眼カメラ部門でも発売依頼上位をキープしている。

 

Zマウントなので従来のフルサイズ用Zマウントレンズもアダプターなしで使用できるのだが、APS-Cサイズ用(ニコンDXフォーマット)のZマウントレンズも発売された。それが、標準ズームレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」と望遠ズームレンズ「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」の2本。どちらもDXフォーマット用の設計ということで、かなりコンパクトに仕上がっている。

 

Topic②Zマウントレンズ続々! 究極の開放F0.95を誇る「 Noct」も発売

IKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct
▲NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

 

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
▲NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 

NIKKOR Z 24mm f/1.8 S
▲NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

ニコン Zマウントシステムを象徴する存在として2018年8月23日に開発発表され、CP+2019でも展示されて注目を集めていた「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」が2019年10月より受注販売を開始。点像再現性、解像力、ボケの全てにおいて非常に優れた描写性能を、開放F値0.95から最大限に発揮する。価格は1,150,000円(税別)となかなか手が届かないものの、NIKKOR Zレンズの中で特に高いレベルで光学性能を発揮する「S-Line」の最高峰に位置するレンズということで注目度は高い。

 

そのほかZマウント用レンズとしては、大口径中望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」が9月に、大口径広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 24mm f/1.8 S」が10月に発売となっている。

 

Topic③新たなフラッグシップモデルを開発発表

ニコン D6
▲D6

 

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR
▲AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

2020年がオリンピックイヤーということもあり、2019年9月にはフルサイズデジタル一眼レフカメラ「ニコン D6」と望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR」の開発が発表された。D6は新たなフラッグシップモデルとなるD一桁シリーズ最新機種で、現時点では仕様は不明だが、厳しい状況下でもプロフォトグラファーのニーズに応える次世代プロフェッショナルモデルとして開発されているようだ。D一桁シリーズは2016年3月発売の「D5」以来の登場となる。発売時期や価格などの詳細は未定。

 

Topic④大人も子ども使えるリーズナブルな防水コンデジ

COOLPIX W150

8月には防水・耐衝撃・耐寒・防塵性能を備えたコンパクトデジタルカメラ「COOLPIX W150」を発売。ボディは握りやすい丸みのあるデザインで、子どもの小さな手でもしっかりホールドできる。子どもがわかりやすい「ひらがな表示」に対応するなど、親子で使うことを想定している点が特徴だ。スペックが控えめなぶん、実売で20,000円前後という価格もうれしい。