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【今さら聞けないカメラ・写真用語】「STF」って何?

写真を撮影するための要となる交換レンズ。レンズにもさまざまな用語が存在する。レンズ用語を理解すれば、愛用カメラにピッタリのレンズ選びが楽しめる。交換レンズにまつわる用語を紹介しよう。

STF【えすてぃーえふ】

中心部から周辺部に向かって徐々に透過率が低下する特性を持ったアポダイゼーション光学素子を採用したレンズに付けられた名称で、Smooth Trans Focus (スムース・トランス・フォーカス) の略。写真用レンズでは旧ミノルタが初めて製品化した。

前ボケと後ボケの両方が滑らかで自然な描写となるのが特徴だが、透過光量が低下するため、透過光量を加味した明るさを表すT値を添えることが多い。現在、ミノルタSTFを継承したソニーのほか、富士フイルム、キヤノンが同様の技術を採用している。

STFレンズの例

ソニー FE 100mm F2.8 STF GM OSS
▲無収差に近い光学系に周辺部ほど透過光量が低下するアポダイゼーション光学素子を組み合わせたことで滑らかで美しい理想的なボケ味を実現した「ソニー FE 100mm F2.8 STF GM OSS」。