CP+の中止やショールームの休館、発売日の見直しなど、カメラ業界においても新型コロナウイルス感染症の影響はさまざまな面に及んでいる。ただ、このような状況のなかでも興味深い新製品が各社から登場している。今回は、2020年の1~4月に発表・発売された注目製品を中心に、主要カメラメーカー各社のトピックを振り返っていく。今回はパナソニック編!
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フルサイズとマイクロフォーサーズの両軸で新製品を展開【令和元年の新製品まとめ・パナソニック編】
Topic(1)強力な手ブレ補正を備えた望遠ズーム「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」
今回の振り返りの対象期間において、パナソニックからコンシューマー向けに登場したほぼ唯一の新製品といえるのが1月に発売された「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S. (S-E70200)」だ。これはズーム全域で開放F2.8の明るさと優れた描写性能、ボケ味を実現した大口径望遠ズームレンズ。ライカカメラ社の厳しい品質基準をクリアして「Certified by LEICA」認証を受けたS PROレンズとなっている。
特筆すべきはその強力な手ブレ補正。Sシリーズのカメラのボディ内手ブレ補正(B.I.S)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S)を連動制御する「Dual I.S. 2」に対応し、シャッター速度換算で約7段の強力な手ブレ補正を実現している。本サイトでも何度かレビューをしているので、その実力のほどはそちらの記事をご覧いただきたい。
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Topic(2)LUMIX Sシリーズのレンズロードマップを更新
LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.以降、新製品の登場はなかったものの、2月にはLUMIX Sシリーズレンズ (Lマウント) のロードマップが更新された。それによると、「24mm F1.8」「50mm F1.8」「85mm F1.8」の単焦点レンズと、大口径広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームの計6本が2021年までに新たにリリースされる予定となっている。後半の3本の詳細は明らかになっていないが、大口径広角ズームは現行の24-70mm F2.8、70-200F2.8に続く大三元の残り一角が登場するのではないかと期待される。
このロードマップは2月時点のものなので、新型コロナウイルス感染症による影響などで発表・発売時期が変更になる可能性も考えられるが、いずれも楽しみな製品ばかり。気長に続報を待ちたい。
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Topic(3)中止となったCP+2020のコンテンツを動画配信
既報のとおり、今年のCP+は中止となった。それを受け、カメラファンに向けてブースで行う予定だったセミナーを動画配信するといった対応をしているメーカーもある。パナソニックでは特設サイトを設け、実施する予定だった撮影セミナーの一部をスペシャルセミナームービーとして期間限定で公開中。動画本数・内容ともに充実しており、カメラファンならば一見の価値ありだ。
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