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Vloggerに学ぶ一眼カメラVlog入門③ shukei ─ フルサイズもスマホも使い分け、日本の美を世界へ

Vlog (ブイログ) とは一般的なブログの動画版のこと。気軽にハイクオリティな映像を記録できるようになった現在、旅行や日常生活など、自らの思いや記録を高品質な映像としてYouTubeなどにアップして残すことを楽しむ人が増えています。そこで、Vlog撮影に一眼カメラを活用している注目のVlogger (ブイロガー) 5人にインタビューしました。第3回はshukeiさんです。

 

こだわりのVloggerたちに学ぶ一眼カメラVlog入門

 

shukei
 

shukei
1994年、広島県生まれ。大手メーカーの海外営業部署に勤める傍ら、フリーランスのビデオグラファーとして各種PVの制作などを請け負う。英語のナレーションやテロップ付きTravel Vlog (旅動画ブログ) を国内外に向けて配信中!

shukeiさんは、Vlogに特化した情報メディア「Vlog Magazine」の運営にも携わり、旅Vlogの魅力紹介や、「DaVinci Resolve」を活用したVlog編集のチュートリアル動画なども公開している。

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YouTubeチャンネル

 

旅で感じた自然や文化の素晴らしさ、日本の美を世界へ届けたい

旅のハプニングも生かして臨場感を伝える

僕のVlogはほとんど旅動画です。ですから、ロケハンなどは行なったりせず、絵コンテもないままカメラを回します。天候にも大きく左右されるため、映像作品としては光や時間帯的に悪条件となる撮影も少なくありません。

 

ただ、そうした雨や曇りの景色も、ストーリーの一部として大事に活用するようにしています。もちろん絶景も狙いますが、その場のリアルな趣や臨場感を伝えることも重視しています。

 

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せっかくの日帰り旅も空模様が今一つ。だが、雨から始まるドラマもある。ありのままの情景をいかにして“魅せる”かも大切だと思う。(『HAKKEIJIMA 八景島』より)

 

適材適所でカメラを使い分け、トーンの対比でリズムを作る

メインカメラは「パナソニック LUMIX S1」です。暗所撮影やボケ表現も考慮し、フルサイズ機のS1に決めました。ほかに、なにげない会話や自撮りシーンはスマートフォン、トレッキングなどライブ感を伝えたいときはGoPro、また映像として迫力を持たせるため、使用可能な場所に限ってドローンも利用するなど、カメラは適材適所で使い分けています。

 

編集はカラーグレーディングにこだわり、会話やナレーション、移動シーンなど、いわゆるAロールはナチュラルな色合いにし、雄大な風景など見せ場のBロールは「ティール&オレンジ」を用いるなどシネマライクにするといったメリハリをつけて構成しています。

 

ただ単に思い出を残すという自己満足で終わらせるのではなく、「日本の美しさや素晴らしさを大勢の人たちに伝えたい」と常に心がけてVlogを制作しています。今後は、日本の伝統工芸にもフィーチャーし、スタイリッシュなドキュメントとして制作・発信していければと考えているところです。

 

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旅のVlogを通じ、日本各地に眠る美しい風景を国内外の人々に広めたい。編集では映画のような深みのある色調で仕上げている。ドローンもよく利用する。(『AOMORI 青森 | Aomori Road Trip Vlog#2』より)

 

shukeiさんの撮影機材と制作のポイントは?

機動力重視で機材は必要最小限に絞る

旅に携行するミニマルな機材例。主力機は「LUMIX S1」だ。愛用レンズは「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」と「シグマ 24mm F1.4 DG HSM」。加えて、GoProのアクションカメラやドローンを用意する。

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編集は素材重視で手を加えすぎない

動画編集ソフトは「DaVinci Resolve (ダヴィンチ リゾルブ)」。そのキビキビとした動作に驚いて本格導入。カラーコレクション (色補正) 処理を重視し、見せ場をカラーグレーディングによってシネマライクに整えている。

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▲カラーグレーディング処理前
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▲カラーグレーディング処理後

 

 

 

〈取材〉金子嘉伸