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【2020ベストバイ】ミラーレスに合わせてバッグも大胆に小型化! サッと出し入れできるのがいい ─ 村上悠太さん

1年で世界のありようがガラッと変わってしまった2020年。あっという間に1年が終わってしまったという方も多いのでは? ほんの少しでも楽しんで明るい2021年を迎えていただきたく、プロの写真家やカメラライターに「2020年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました! さあ、何が出てくるかな?

村上悠太さんの2020年ベストバイ「VANGUARD VEO RANGE 38」

VANGUARD VEO RANGE 38
これで4モデル目の“乗り換え”となった「VEO RANGE 38」。容量のわりにスマートに見えるカメラバッグで、携行性も高い。お値段も手頃なのに実用的なカメラバッグなのも嬉しい。フラップ部分のポケットにはメディアケースやレリーズなどを収納している。

ミラーレスによる機材の小型化に合わせカメラバッグも大胆に小型化

メイン機材が「EOS R」シリーズになって、ボディやレンズが大幅にコンパクト化したのに大きなカメラバックを淡々と使い続けていたある日、「てか、カメラバッグも小さくできるよなぁ?」とふと気がついた。いや、むしろ気づくのが遅かった気もする (笑)。ということで今年新しく導入したのがVANGUARD (バンガード) の「VEO RANGE 38」だ。使い勝手のよいVANGUARDのカメラバッグにしてからもうすぐ10年になるが、今回の「VEO RANGE 38」はその中でももっともコンパクトなバッグになる。それくらいミラーレスになって機材の小型化ができた証拠でもある。

現在のメイン機はキヤノンの「EOS R5」。レンズラインナップは「RF24-105mm F4 L IS USM」を筆頭に、15mmから200mmまで3本のRFズームレンズを主体に構成している。加えて、特に多用する50mmと35mmはそれぞれ単焦点レンズを携行するのが僕のスタイルだ。

それまでのEFレンズからRFレンズ化していく中で特に小型化ができたのが「RF70-200mm F2.8 L IS USM」で、収納時の大きさが同クラスのEFレンズとは比べ物にならないくらい小型化されている。実は僕が以前使っていたカメラバッグのレイアウトはEF時代の70-200mmをもとに構成していたので、RF化した際にはだいぶスペースが余っていた。余らせるくらいならカメラバッグを小さくできないかなと検討したときに出会ったのが、今回買ってよかった「VEO RANGE 38」だった。

サッと出し入れできる機構が欠かせないポイント

このバッグがユニークなのは「二階建て構造」になっている点。メインに使う機材を上部に収納し、サブの機材を下部に収納できるから、コンパクトになったRFレンズにぴったりフィットする。上部のスペースに、バッテリーグリップと「RF24-105mm F4 L IS USM」をつけたままの「EOS R5」と「RF15-35mm F2.8 L IS USM」「RF70-200mm F2.8 L IS USM」が収納でき、下部にはサブカメラや単焦点レンズ、ストロボなどを入れることができる。下部に関しては、そのときの用途によって内容を入れ替えている。

下部に機材を収納すると気になるのが機材への加重や耐ショック性だが、仕切りが非常にしっかりしているため、機材破損につながるような負荷はかからない。さらにVANGUARDで特に気に入っているのが、メインの上カバーを開けることなく、機材の出し入れができる機構だ。とっさのシャッターチャンスにも対応できるほか、海外ロケなど防犯上カメラバッグの中身をあまり大きく展開したくないシーンでも、スマートに機材を出し入れできるので重宝している。この構造はもはや僕にとって欠かせないポイントで、モデルが異なってもこの意匠が継承されているのが、VANGUARDを使い続けているひとつの理由にもなっている。2020年、本格的にミラーレス化して機材もスマート、カメラバッグもスマートになって、気分まで軽やかになった。

VANGUARD VEO RANGE 38
この機構が、僕がVANGUARDを使い続けている理由だ。取材時など、とりあえず一度カメラをサッとしまいたいシーンなどにもすぐに収納できるので便利。海外などでは機材を周囲に見せないことで、不意のトラブル防止にも役立っている。

 

 

〈文・写真〉村上悠太