オンライン単独開催となったカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2022」。リアル会場でのイベントは残念ながら中止になりましたが、会場イベントのみ出展予定だったメーカーも含めた「これをお見せするはずでした! 新製品トーク駅伝」がパシフィコ横浜からライブ配信されました。その中から、各社イチ押しの新製品をご紹介します。
【コシナ】フォクトレンダー史上最高性能のレンズにニコンZマウント用が登場
描写性能に優れたMFレンズを製造・販売するコシナは、フォクトレンダーブランドのミラーレスカメラ向けレンズの製品ラインナップを拡大。ニコンZマウント用と富士フイルムXマウント用のレンズを充実させる。
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical ニコンZマウント
ニコンZマウント用が新たに登場するのは、フォクトレンダーの標準レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」。各種収差を抑えるアポクロマート設計に基づき、究極の光学性能を追求したこだわりのレンズ。フルサイズ対応で、電子接点を搭載することでEXIFデータの記録、カメラ内手ブレ補正との連動が行われる。
フォーカスリングは金属製のヘリコイドリングとなっており、滑らかな操作感覚が得られる。付属するフードは金属製。近日発売未定。
APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical ニコンZマウント
フォクトレンダーの準広角レンズ「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」にもニコンZマウント用が登場する。50mm F2と同様フルサイズ対応で、アポクロマート設計による優れた描写性能を実現する。近日発売未定。
「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」は「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」より全長は少し長いが、デザインは共通。絞りリングはレンズ先端寄りに配置される。
APS-Cミラーレスカメラ用レンズの新型も登場
NOKTON D23mm F1.2 Aspherical ニコンZマウント
ニコンZマウント (DXフォーマット) 用のフォクトレンダーレンズとして、すでに発表済みの「NOKTON D35mm F1.2」に続き、「ニコン Z fc」にフィットするレトロデザインの準広角レンズ「NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」を発表。電子接点を搭載する。近日発売予定。
「NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」(写真左) は絞り開放からシャープな描写が得られる設計になっており、絞り開放時は柔らかな描写で、絞るとシャープになる「NOKTON D35mm F1.2」(写真右) とは異なる味つけがなされている。
NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mount
富士フイルムXマウント交換レンズの第2弾として登場するのが「NOKTON 23mm F1.2 Aspherical X-mount」。大口径の準広角レンズで、絞り開放から優れた解像感が得られる。電子接点を持ち、カメラとしっかり連動する。近日発売予定。
レンズ光学系はZマウント用の「NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」(写真右) に準ずるが、絞りリングの位置やフォーカスリングの形状など大きく異なる。デザインは「X-pro3」にぴったり。
VM-E Close Focus Adapter II
レンジファインダーカメラ用のVMマウントレンズをソニーのフルサイズEマウント機に装着するためのヘリコイド付きマウントアダプターの新型が「VM-E Close Focus Adapter II」。近距離撮影時の繰り出しストロークを従来品の4.0mmから4.3mmに拡大し、撮影範囲がさらに拡大された。近日発売予定。
ヘリコイド部のローレット (滑り止めの加工) の形状がダイヤパターンに変更され、指がかりがよくなった。また、部材の見直しなどにより、従来品より50gも軽くなっている。
「これをお見せするはずでした! 新製品トーク駅伝」はアーカイブ配信中。CP+2022公式サイトのプログラム → 2/23 (水) から視聴できます。