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欽ちゃんの父親から引き継いだクラシックカメラの老舗「銀座カツミ堂写真機店」へ行ってきた

銀座四丁目交差点の近くに店を構える「銀座カツミ堂写真機店」は、創業70年以上の老舗。終戦直後の昭和20年、創業者・藤本克巳氏の母の従兄にあたる萩本団治氏 (タレント・萩本欽一さんの父親) がこの場所でカメラ店を始め、そして昭和24年に藤本氏がその店の経営を引き継いだ。

銀座カツミ堂写真機店
銀座の中心地にふさわしい、歴史と風格が感じられる店構え。少し引いて外観を眺めると、それがより実感できる。そして、ショーウインドー内には、魅力的な商品がズラリ!

舶来品を中心に国内メーカー、デジタルなども取り扱う老舗

扱うカメラの代表格は、銀塩のライカとその交換レンズ群。取材に訪れたときには、程度の良い「M3」や「M4」シリーズなどが多く並べられていた。この店の客層や注目カメラなどを、店舗統括責任者の岡本一也さんに聞いてみた。

「昔からのライカ好きの常連さんも多いのですが、近年は銀塩カメラ初心者の若い方も増えています。人気があるのは、やはりライカですね。あとは、ニコンやキヤノンなどの一眼レフ、ローライ35シリーズ、コンタックスTシリーズ、オリンパスのハーフ判なども注目度が高いです」

ゆったり買い物できる落ち着いた店内

有名ブランドショップのような、上品で落ち着いた雰囲気の店内。フロアの中心には、限定品やレアな逸品が集められたショーケースが置かれ、周囲には各種商品がカテゴリー別に並ぶ。

銀座カツミ堂写真機店

注目はやはりライカ! カメラもレンズも充実

入口正面のショーケース内には、主力商品のM型ライカ。程度良好な「M3」や「M4」などが複数並んでいた。カウンターのケース内には、その交換レンズ群。明るさとサイズが絶妙なズミクロンや、沈胴式のエルマーなどが目を引く。

銀座カツミ堂写真機店

国産はニコンやオリンパスが在庫多数

国産一眼レフでは、ニコンの種類と品数の豊富さが印象的だった。また、オリンパスも興味深い商品が多く陳列。前列右は、ワインダー2付き「OM-4Ti Black」55,000円 (税込)。気になる~!

銀座カツミ堂写真機店

居心地の良い店内で気さくなスタッフが迎えてくれる

カツミ堂といえば “ライカやローライなどの舶来カメラ” というイメージがあるかもしれない。だが、店内を見回してみると、国内外のさまざまな種類・価格帯の商品を見つけることができた。また、買取りにも力を入れているという。

「メーカーや品物の状態は問わず、まずは相談させてください。来店できない方は着払いの宅配便で、品数が多い場合は出張買取りもやってます」

銀座らしい立派な店構えゆえに、高級そうというイメージがあるかも。だが、買取りに関する内容や、岡本さんの気さくな人柄、店内の雰囲気などからはむしろ居心地の良さすら感じた。銀座を訪れた際には、気軽に立ち寄ってみよう。

限定品や貴重な商品も販売

製造数が極めて少ない「ニコン SP」のブラックペイント。レンズは、超大口径標準「NIKKOR-N 5cm F1.1」。こういった貴重な商品も、この店の見所のひとつ。眺めているだけでも楽しい。

銀座カツミ堂写真機店

スタッフのおすすめはコレ!

ローライフレックス 2.8F Xenotar 80mm F2.8

6×6判二眼レフの元祖、ローライフレックスの名機。F2.8シリーズは、ツァイスのプラナー付きモデルが定番だが、これはシュナイダーのクセノタール付き。風景や建築物を撮るなら、こっちのほうが良いかも!? Aランク品、ケースとストラップ付きで605,000円 (税込)。

銀座カツミ堂写真機店

見つけた! 吉森カメラマンの気になる商品

オリンパス PEN F + G.Zuiko 40mm F1.4

1963年発売の、世界初ハーフ判一眼レフ。ポロプリズムファインダー、シャッター幕にチタンを採用したロータリーシャッターなど、革新的な仕様が光る。「F.Zuiko 38mm F1.8」付きで発売されたが、本商品はより大口径なレンズとの組み合わせ。ABランク品、49,500円 (税込)。

銀座カツミ堂写真機店

 

※掲載した商品や価格は取材時のものです。

銀座カツミ堂写真機店

住所 東京都中央区銀座5-9-1
営業時間 10:00~19:00
定休日 年中無休 (年末年始を除く)
TEL  03-3571-0468
アクセス 東京メトロ 銀座駅 A5出口より徒歩1分
URL https://www.katsumido-camera.com