東京・秋葉原の現在のランドマークは、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaだろう。今回紹介する「カメラのキタムラ 秋葉原中古買取センター」は、そのヨドバシの隣のビル内にある。
全国展開の強みを生かした豊富な品揃えと中古リクエストサービスが魅力
まず、この店の客層を店長の野中裕史さんに聞いた。
「若い人から年配の人まで、幅広い層の方に来ていただいています。特に年配の人の中にはあまりネットで購入しない方もいらっしゃいます。そういう方には『中古リクエスト』がおすすめです。これは、全国の店舗の中から、ご希望のカメラやレンズを3か月チェックして確保するサービスです」
おお、このサービスはありがたい! 気軽に探しモノを頼める。注目度の高い商品も聞いてみた。
「ウチでは国内メーカーの製品を多く扱っていますが、根強いのはやはりキヤノンやニコンですね。また、最近のミラーレスカメラでは、IV型の登場で流通量が増えてきたソニー α7 IIIの需要が高まっています」
中古品はフィルム関連が6割、デジタル4割
ゆったりと余裕のある空間が印象的な、4階のカメラ販売フロア。店内の多くを占める中古商品の内訳は、フィルム6割・デジタル4割。ほかの系列店と比べると、少しフィルムの割合が多いそうだ。
国内メーカーのカメラが充実
国産のレンズ交換式カメラは、デジタルとフィルムいずれも充実。ミラーレスの人気機種で品物があれば即売れる「キヤノン EOS Kiss M2」(初心者需要) や、フィルムAF一眼レフの名機「ニコン F5」(大量!) などが陳列されていた。
根強い人気のフィルムコンパクトも在庫多数
若い客層の注目度が高いフィルムコンパクトも、いろいろなメーカーやタイプの製品が並ぶ。音声に反応してシャッターが切れる「コニカ KANPAI (カンパイ)」とか、懐かしい!
多数ある保証付きの商品は買取り後に点検・修理して店頭に並ぶので安心
ショーケース内の商品で気になったのが、値札に「UCSプロメンテ済」の表記があるモノ。このUCSは、現在は同社系列になっているカメラ修理専門店のことである。つまり、このマークの表記がある商品は、修理のプロが点検・整備をしたモノなので、より安心して購入・使用できるのである。これもありがたい!
実は、ここは個人的にもよく訪れる店で、前出のヨドバシで買い物をした際には、必ず訪れるようにしている。野中店長によると、そういった相乗効果で訪れるお客さんも多いそうだ。秋葉原を訪れた際には、ぜひとも立ち寄ってみよう。
ショーケース3面もあるジャンクコーナーにも注目
以前よりも大幅に拡大された、ジャンク品が並ぶショーケース。“質は数に比例”という法則の実例のように、さまざまな状態や価格の商品が数多く並べられていた。中には「これもジャンク品!?」という数万円の品も。掘り出し物の予感?
店長のおすすめはコレ!
ソニー α7 III
後継機の登場によって中古市場でのタマ数が増えた、フルサイズミラーレスのロングセラー機「ソニー α7 III」。この日は、店頭に10台近く並んでいた。状態と価格を見比べて選べるのが嬉しい。175,000円 (税込) の品が多数。
見つけた! 吉森カメラマンの気になる商品
ニコン D4S + AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
フルサイズ一眼レフのフラッグシップ機。センサー画素数は従来機「D4」とほぼ同じだが、AF性能、画質、動画機能などが向上。発売時は約65万円だったが、並品ながら171,720円 (税込) という魅力のプライス。レンズは通好みな小型軽量35mm。こちらは31,400円 (税込)。
※掲載した商品や価格は取材時のものです。
カメラのキタムラ 秋葉原中古買取センター
住所 東京都千代田区神田松永町10 長谷川ビル301号・401号
営業時間 10:30〜19:30
定休日 年中無休 (年末年始を除く)
TEL 03-5297-4041
アクセス JR・東京メトロ・つくばエクスプレス 秋葉原駅より徒歩3分
URL https://blog.kitamura.jp/13/4309/