映像製作者のためのリアルイベント「VIDEOGRAPHERS TOKYO (ビデオグラファーズトーキョー)」が2022年6月10日と11日の2日間、東京・渋谷ヒカリエで開催された。ビデオグラファーのためのイベントということで、展示コーナーの各社ブースは、スチルカメラのイベントとはひと味違ったものになっていた。
【キヤノン】発売前の「EOS R7」「EOS R10」が人気
会場に入って最初に目に付くのがキヤノンのブース。カウンターのほかに、三脚にセットされたカメラも数台ある。
カウンターに展示されていたのは、発売間近のAPS-Cミラーレスカメラ「EOS R7」と「EOS R10」。発売前の製品だけに来場者の注目度も高く、実際に手にして軽さや操作感を確かめている人が多かった。
その横にはデジタルシネマカメラ「EOS C70」が並んでいた。業務用の映像制作機器・CINEMA EOS SYSTEMながら、EOS RシステムのRFマウントを採用して小型軽量化を実現しているだけに、驚くほどコンパクトなボディだ。
ブース奥では「EOS R3」「EOS R5」を使ったVR映像撮影システムが紹介されていた。
【ソニー】フラッグシップスマホ「Xperia 1 IV」で自撮り体験
ソニーブースでは、αシステムのカメラと各種レンズを展示してラインナップの豊富さをアピール。
Vlogコンパクトカメラ「VLOGCAM ZV-1」と、レンズ交換が可能なVlogミラーレスカメラ「VLOGCAM ZV-E10」を並べて展示。「ZV-1」の白いボディとグリップは、ひときわ存在感があった。
最新のフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」には、Vlogモニター「XQZ-IV01」と、三脚にもなるシューティンググリップ「GP-VPT2BT」を装着して展示。モニター越しに映像を見ながら、自撮り撮影ができた。これで本格的なVlogが撮れてしまうのかと思うと、なかなか凄い。
【LUMIX】「LUMIX GH6」とイチオシレンズをタッチ&トライ
カラフルな印象のパナソニックLUMIXブース。ブース内には、小さなセミナーコーナーも設けられていた。
カウンターには、最新のミラーレスカメラ「LUMIX GH6」が間隔をあけて並べられている。マイクロフォーサーズ機だけに、コンパクトなボディに機能がギュッと凝縮されたような印象のカメラだ。
イチオシの組み合わせとして手渡されたのが、超広角単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.」を装着した「GH6」だった。最短撮影距離9.5cmでハーフマクロ撮影ができるので、寄っても面白いほどピントが合う。
映像クリエイターの実践的な話が聞けるセミナーも開講されていた。
「LUMIX Color Lab」プロジェクトや学生アンバサダープログラムについても紹介。製品紹介よりも、若手の来場者を意識したコンテンツに力を入れているように感じた。
【シグマ】映像アクセサリーで武装した「SIGMA fp L」
シグマブースでは、フルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp L」とレンズを展示。ブース内はやや殺風景な印象だったが、製品を並べるよりも、来場者の質問に答えるなど、フレンドリーな雰囲気でコミュニケーションに力を入れているようだった。
大口径超広角ズームレンズ「14-24mm F2.8 DG DN | Art」を装着した「SIGMA fp L」。カメラが小さいので、マイクや外部モニターなどのアクセサリーを装着すると、ボディが見えなくなってしまうほどだ。
【タムロン】ソニーEマウントレンズが勢揃い
タムロンブースでは、各種ソニーEマウント用レンズシリーズを紹介。
ソニーのミラーレスカメラαシリーズに装着して、実際に操作感を試すことができた。
【MOZA】カメラ・スマホ用ジンバル「Mini-P MAX」を参考出展
さまざまなジンバル (スタビライザー) を展示していたのはMOZA (モザ) のブース。
現行の「Mini-P」をバージョンアップした「Mini-P MAX」は、7月ごろ発売予定ということで、ひと足早く手にすることができた。一眼カメラだけでなく、スマートフォン用のジンバルとしても使うことができる。なお、実機はケンコー・トキナーのショールームで体験できる。
【Blackmagic Design】シネマカメラとスイッチャーを中心に展示
ブラックマジックデザインブースでは、ライブプロダクションスイッチャー「ATAM」シリーズをメインに、4Kや6Kの撮影ができるシネマカメラ「Pocket Cinema Camera」も他社製アクセサリーと組み合わせて展示。
カメラに接続してモニターを切り替えられるようにしてあり、ライブ感のある展示だった。