こんにちは!カメラ・写真大好き現役レースクイーンの沙倉しずかです!
カメラ歴はもうすぐ5年で、今もそしてこれからも永遠にカメラ勉強中です。
2023年4月16日の岡山国際サーキットでの開幕を目前に控え、3月25日(土)~3月26日(日)に、SUPER GT公式テストが富士スピードウェイで行われました。
その初日となる3月25日 (土)、昨年6月ぶりにマシン撮りをしにサーキットに行ってきました!
50号車とも初対面
私は今シーズン、SUPER GT300クラス50号車ANEST IWATA Racing with Arnageのレースクイーン『BLUE LINK Amb.S-GT RQ』としてサーキットにいます(Amb.Sはアンバサダーと読みます)。
ということで、今年もサーキットでレースクイーンの目線ならではの写真を撮っていけたらいいなと思います。テストの日はレースクイーンの仕事はないため、今回はマシン撮りに集中です!
開幕前のテストに行く楽しみのひとつとして、新しくなったマシンや、デザイン、カラーリングをいち早く見られることや、まだカラーリングが施されていないカーボンむき出しの状態のマシンが見られることがあります。
私がレースクイーンを務める50号車も、この日初めて生で見ることができました。生まれ変わった50号車を見て、今年も1年が始まるんだなぁと気が引き締まりました。
真新しい60-600でマシン撮りに挑戦
この日のテストでは全42台のマシンがエントリーし、午前と午後で2回のセッションが行われ、私は午後のセッションで撮影をしました。
午後のセッションは2時間。
果たして限られた時間の中で何台のマシンを撮ることができるでしょうか。チームによっては数周しか走らないこともあるので、少しも気を抜けません。
今回使用したカメラは自分の「SONYα7III」、レンズはCAPA編集部さんにお借りした「SIGMA60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS│Sports」と、自分の「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di Ⅲ RXD」です。
このSIGMAの望遠レンズは今年2月に発売されたSONY Eマウント用の10倍ズームレンズで、CAPA本誌4月号でも大きく取り上げられていて気になっていました。
また、この日はあいにくの雨だったため、CAPA編集部さんが用意してくれたVANGUARDのレインカバー「ALTA RCL」を装着しました。レインカバーを使うのは初めてだったのですが、使い方が非常にシンプルで、初心者の私でもすぐ装着することができました。望遠レンズに対応するほどの大きなサイズのレインカバーは持っていないので、次買うときは絶対これを買おうと決めました。
いざ撮影!
本格的な雨の中のマシン撮りは初めての経験です。水飛沫がかっこよく上がっている写真が撮れるチャンスだとわくわくしながら撮影エリアへ向かいました。
ただ、レインコートのフードをかぶって、レインカバーを装着したカメラを構えていると、ほぼ誰だかわかりません(笑)。
メディアのタバードを着けて撮影しているので、お客さんから「(フェンスの中の)コースサイドで撮れるの?」と聞かれることがありますが、メディアにも撮影エリアによって種類があり、私が撮影できる場所は一般のお客さんと同じフェンスの外のエリアとなります。
撮影エリアでは雨にも関わらず多くのお客さんが撮影していました。
コースサイドで撮影しているプロカメラマンの中には、フェンス越しの写真は一般のお客さんのほうが上手だと言う方もいるほど、SNSには一般の撮影エリアから撮影された魅力的なモータースポーツの写真が沢山溢れていて、私もこんな写真を撮りたいなぁ~と思うことが多々あり、知らない人の投稿にもよくいいねを押しています。
いいね数が全てではないけれど、その人のモチベーションになることはあると思うので、いいと思った写真にはどんどんいいねを押していけたらいいですよね。今年も皆さんのモタスポ写真の投稿待ってます!
ホームストレートは。。。でもコーナーでは!
午後のセッションが始まって、最初はピットビルの屋上からホームストレートを走るマシンを狙うことにしました。
が、しかし!コースの中で1番スピードが出るホームストレートでは、カメラに収めるのがやっとで、残念な写真しか生み出せないことにどんどん自信が失われていったため早々に場所移動を決めました。ホームストレートは本当に苦手です(泣)。
マシンのスピードが落ちるため比較的撮りやすいコーナーに移動しました。
コカ・コーラコーナーはコースとの距離が近く、走っているマシンを真正面から撮ることもできて楽しいです。ADVANコーナーではマシンのバックショットや雨で水飛沫が派手に舞い上がる写真を撮ることができて嬉しかったです。
設定は絞り優先モードで、シャッタースピードは最初は1/200、慣れてきたら1/160、1/125と徐々に落としていきました。
こうして無心でシャッターを押し続けているうちに2時間のセッションがあっという間に終了しました。気がつけばびしょ濡れで、メイクもすっかり落ちていたと思います。
撮影した写真を見ていると、マシンによってピントが合いやすいものと合いにくいものがあるように感じるのですが皆さんはどうですか?
私は2号車のmutaと65号車のLEONが他に比べて圧倒的にピントが合っている枚数が多く、逆に7号車BMWと31号車Aprが全然撮れていませんでした。マシンの色のせいなのか、自分の腕の問題なのか…。おそらく腕でしょうね。精進します(笑)。
昨年GTテストに行ったときの記事では「富士スピードウェイは、比較的コースに近い場所から撮影ができることもあり、個人的に400mm以下が撮りやすいと感じた」と書いたのですが、この1年で望遠レンズを使う感覚に慣れてきたことによって、400mmだと足りないと感じる場面が増え、今回のGTテストでは、まだ使いこなせるレベルではないもののSIGMA60-600が快適すぎて持って帰りたくなりました。
もし600mmに慣れてしまったら、更なる望遠を使いたくなるのでしょうか…。
雨の中での撮影だったので、広い焦点距離をカバーしてくれてレンズ交換の必要がないことも大きなメリットでした。
2485gという重さは私の腕力では重いと感じてしまいましたが、一脚を使えば撮影時は全くストレスなく撮ることができました!
写真を拡大してピントを確認していると、マシンのスポンサーロゴそのものや位置、大きさの変化や、昨シーズンとの細かな違いを発見することがあります。モータースポーツと関わりがなさそうな意外な企業のスポンサーロゴもあるので見ていて楽しいです。上手く止められると水飛沫の細かい動きもはっきりと見ることが出来て、車体の周りの空気の流れを感じることもできます。
久しぶりのマシン撮りでしたが以前よりはピントが合うようになってきたと感じます。きっとまだまだ伸び代があるはず! 今回は42台中39台のマシンをなんとかカメラに収めましたが、構図のバリエーションが少ないので、今度はもっとサーキットを歩いていろんな場所から撮ったり、シャッタースピードを遅くして撮ってみたいです!
コロナ前に戻る日もそう遠くない
午前と午後の間には、ここ数年コロナ禍でほとんど行われなかったピットビューイングが行われ、各チーム、ドライバーや監督によるサイン会などのファンサービスもあり、大勢のお客さんで賑わっていました。コロナ前のサーキットの風景が少しずつ戻ってきていることに安心と期待を抱いています。
2023年のSUPER GTは、全国6ヶ所のサーキットで全8レースが開催されます。是非お近くのサーキットへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
記事に入りきらなかった写真はこちら!
協力/GTアソシエイション、富士スピードウェイ
文・写真/沙倉しずか
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沙倉さん撮影/編集部