洗濯機が本格的にオシャレ家電の時代に入りました――。シャープの新型洗濯機は、まさにそう感じさせるに十分なデザインが特徴です。キャッチコピーは「キレイに、こだわる。」 洗濯物をキレイに仕上げるのはもちろん、たたずまいまでキレイ。そのコンセプトは、発表会会場で実機を一目見るだけでたちどころに伝わってきました。
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シャープ
実売価格35万5320円(11月9日発売予定)
シャープ
実売価格25万7700円(10月19日発売予定)
輝くのは洗濯物だけじゃない! 洗濯機もオシャレの時代に
まず目を引くのがハーフミラーガラスを採用した透明感のあるフラットなトビラ。ドラム式ではガラスのスモークが上部にいくほど濃いグラデーションになっており、ミラーでありながら映り込みがさりげなく抑えられていて、ガラスの奥の洗濯槽も目立たないながらちゃんと見える機能美を実現しています。
洗濯槽の中が目立たない程度に見えるのはタテ型も同様で、真上の照明はさすがに映り込むものの、操作部のタッチパネルは視認性も良く、全体的に「きれい」な印象です。
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ハーフミラーガラスのデザインがサニタリールームを変える!
2017年モデルで、シャープが注力した第一のポイントはずばり「デザイン」です。デザインを担当した桑原多美子さんは、近年の住宅事情に触れ、「リビングインテリアのテイストがサニタリールームにまで浸透し、サニタリールームが機能的で清潔感のある家事室化してきています」と語ります。
光と鏡のあるきれいなサニタリールームに合ったデザインを追求し、「サニタリーファニチャーや洗面台のようなデザインにたどり着きました」とのこと。
また企画担当の鈴木杏子主任は、一番苦労したポイントもデザインに関わるトビラの操作パネルだと言います。「タッチ操作に対応させるとセンサー類でトビラがどうしても厚くなります。ここが分厚いと野暮ったいので、ギリギリまで薄くするのが大変でした」
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ドラム式ES-P110の進化
デザイン以外のスペックも見どころ十分です。
まずはドラム式ES-P110のスペックから。洗濯・脱水容量は11kgを実現。乾燥容量は6kgに対応します。洗浄機能としては従来から搭載する「マイクロ高圧洗浄」に「温水極め洗い」コースが追加されています。マイクロ高圧洗浄は100~500μmの微細な水滴を高圧で噴射し、洗濯物の繊維の奥に付着した汚れをはじき飛ばす仕組み。「温水極め洗い」コースは水を洗剤の活性化に最適な温度に温めることで、衣類のガンコな汚れを落とすコースです。
また乾燥機能ではヒートポンプにサポートヒーターを加えたシャープ独自の「ハイブリッド乾燥」が進化しています。ハイブリッド乾燥は省エネ性能の高いヒートポンプと、ヒートポンプが苦手な乾燥のスタート時と終了前にだけ動作するサポートヒーターの組み合わせで、高い省エネ性を維持する機能。洗濯容量11kg・乾燥容量6kgクラスでは省エネNo.1性能とのことです(2017年9月1日現在、シャープ調べ)。
今回はこのハイブリッド乾燥に「シワ抑え」乾燥コースを搭載しました。乾燥容量を1kgに抑えて運転することで、シャツなどのシワをしっかり伸ばせるようになっています。
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会場にはドラム式のカットモデルが展示されていましたが、本体下部後方に配置しているヒートポンプとサポートヒーターがよく見えます。また、上部後方には「温度センサー」と「湿度センサー」を配置して低消費電力性能を向上しています。温度センサーは各社の洗濯機でも見掛けますが、湿度センサーを採用するのは業界でもシャープのみ。
担当者によると、温度センサーだけでは外気温の影響を受け、効率の悪い運転になるケースがあるのだとか。外気温の影響がない湿度センサーならそうしたケースを回避でき、同社の非搭載従来モデルに比べ、洗濯~乾燥の電気代を半分以下に抑えられるそうです。
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タテ型ES-PU11Bの進化
一方、タテ型のES-PU11Bは洗濯・脱水容量、乾燥容量ともにドラム式と同じく11kgと6kgに対応。新たに「超音波ウォッシャー」を搭載し、気になる部分汚れを洗濯前に予洗いしやすくなりました。超音波ウォッシャーで部分洗いした後は、目立つ汚れが落とせているので「10分洗濯コース」で時短できます。
シャープ独自の「穴なし槽」「ハンガー乾燥」「プラズマクラスター・ハンガー消臭」なども健在です。
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「オシャレな洗濯機」というと、パナソニックの立方体的な製品が思い浮かびますが、シャープの「ES-P110」と「ES-PU11B」はまさに対抗馬といえるでしょう。洗濯・脱水容量や乾燥容量が大きく、省電力性能にも優れている点は、店頭で大きなアドバンテージになりそうです。しかも、タテ型もラインアップしているので、インテリア重視だけどタテ型でしっかり洗いたいという人には打ってつけです。
もちろん、各社が手をこまねいて見ているとは限らず、今後も各社の洗濯機の動向から目が離せません!
協力:楽天市場