トランプ政権によるアップル製品の値上げを懸念し、「iPhone」の購入者がアップルストアに殺到していると、ブルームバーグが報じています。

複数のアップルストアの従業員によれば、店舗は連日、iPhoneを「パニック買い」する顧客で大混雑しているとのこと。さらに、ほとんどのすべての購入者が「すぐに値上がりするのか?」と尋ねてきたそうです。なんとこの駆け込み購入の混雑は、年末商戦のような賑わいにも匹敵したそう。その結果、4月5日から6日の売上は、過去数年の同時期を大きく上回りました。
現時点でトランプ政権は「関税上乗せ分の一時停止」「相互関税からスマートフォン・パソコンを除外する」などの対策を発表しているものの、依然として先行きは不透明です。アップルはトランプ政権の関税発効にそなえ、すでにiPhoneやその他のデバイスをアメリカ国内に大量に備蓄しています。これらの備蓄により数カ月は持ちこたえられる見通しで、いずれにせよアップルは当面の間、値上げを回避できると予測されています。
トランプ政権の高関税の影響を受け、アップルの株価は一時20%近く下落していました。同社は5月1日に決算発表を予定しており、その場で関税への対応策など、より詳しい説明がおこなわれる可能性があります。日ごとに話が変わるトランプ政権の政策は非常に悩ましい問題ですが、消費者は見守るしかないのでしょうか。