1993年からスタートし、日本における格闘技ブームの火付け役となったK-1。「K」は空手やキックボクシング、カンフー、拳法の頭文字などを表し、いわゆる立ち技格闘技のNo.1を決める大会として大きな盛り上がりを見せた。そのなかから生まれた偉大なチャンピオンの一人が、「ミスター・パーフェクト」と呼ばれたアーネスト・ホーストだ。
オランダ領ギアナ(現スリナム共和国)出身の格闘家は、K-1初興行となった「K-1 GRAND PRIX ’93」から参戦。「K-1 GRAND PRIX ’97」で初優勝を飾ると、さらに1999年、2000年、2002年と頂点に輝いた。4度の優勝はセミー・シュルトと並ぶ最多。その後、2006年に引退を発表したが、2014年に現役復帰。同年10月にはWKO世界ヘビー級王座戦で宿敵ピーター・アーツと対戦し、判定勝ちでキャリア通算100勝目を飾っている。
そんなK-1のレジェンドで、7月11日に52歳の誕生日を迎えるホースト。いまの近況はどんな感じなのか調べてみた。
最近はもっぱらFacebookで近況を報告しているホースト。一番最近の投稿は、10代のころから通っている地元のキックボクシングジム「Sokudo Gym」の投稿をシェアしたものだ。そこにはなんと、ホーストだけでなくアーツの姿も!
まさか、いきなりアーツの近況にも遭遇するとは……。しかも木こりを意味する彼の愛称「ランバージャック」の日本語Tシャツがまた良い。アーツは現在46歳、今年4月に引退試合を行ったばかりである。
ホーストとアーツは同郷ということもあって仲が良いようで、オランダで格闘技のクリニックを一緒に開催している模様。この投稿では、サッカー少年に教える様子が紹介されている。ちなみに、ホーストも元々サッカーが大好きで、そこから“蹴る”ことの楽しさに目覚めていったそうだ(もちろん相手を蹴るとかそうゆうことではないぞ!)。
つづいては、友人たちとの食事のひととき。場所はアムステルダムの日本食レストランのようだ。日本とのつながりはいまでも強く、自身がエグゼクティブプロデューサーを務める「ホーストカップ」という大会を2012年から日本で開催している。ちなみに、7月9日にも京都KBSホールで「Hoost Cup KINGS KYOTO3」が行われる。
こちらはなんと、「極真の怪物」フランシスコ・フィリォ! 眉毛を中心に変わっている様子もなさそうだ。ホーストが「キャリアで一番きつかったKO負け」と振り返っているのは、「K-1 REVENGE ’99」における失神KOのこと。フィリォの強打が生み出した伝説のKOシーンだ。懐かしい……。
というわけで、さすが往時のK-1レジェンドといった感じのホーストの近況。これからも格闘技界をいろいろにぎわせてくれそうだ。