しばらく暖かい日が続きましたが、また寒さが戻ってきたことで、週末をのんびり自宅で過ごしたいという人も多いのではないでしょうか。ここではそんなインドア生活にピッタリの4KテレビをAV評論家の藤原陽祐さんが大解剖。映画やゲームなどをじっくり楽しめるシャープと東芝のテレビが揃いました。
シャープ編
オンキヨーとのコラボスピーカーでサウンドをブラッシュアップ
シャープ
AQUOS LC-45US40
実売価格14万2970円
独自技術「リッチブライトネス」を搭載し、消費電力を抑えながら輝度の高い映像を表示します。広色域を実現する「リッチカラーテクノロジー」により、色の再現性も豊かでした。また、オンキヨーと共同開発した「2.1chスピーカーシステム」を備えるなど、サウンド面にも注力しました。
【SIZE】
↑高さとスタンドの横幅が抑えられています。設置スペースは約10年前の32V型と同等
AV評論家・藤原陽祐がUS40を解剖
1.【画質】
↑一般的な液晶パネル
↑N-Blackパネル
独自のパネルで高コントラスト化
外光の反射を抑えながら艶やかな黒を再現する「N-Blackパネル」を搭載。「映画に合う高コントラストな画質。アップコン映像はもう少し鮮明さが欲しいところです」(藤原さん)
2.【音質】
サブウーファーが低音を増強
スピーカーは、フルレンジ2基に加え、サブウーファーも背面に1基備えます。「低音の力強さは十分。10万円台のクラスとしては、音質のケアは出色です」(藤原さん)
3.【操作性】
番組を見ながらコンテンツを選択可能
独自UI「ビジュアル モーションガイド」を採用。「番組を見ながら各種コンテンツが選べて便利です。選局ボタンを押して映像が出るまでに時間を要するのは△」(藤原さん)
4.【独自機能】
視聴の幅を広げる外部機器を用意
AQUOS ココロビジョンプレーヤー AN-NP40(実売価格1万4730円)に対応。「AIが好みを学習して番組をオススメしてくれるなど、視聴の幅が広がります」(藤原さん)
AV評論家・藤原陽祐がUS40を採点
ネイティブ4Kの映画コンテンツを見る人に打ってつけ
「黒がきちんと締まる画作りと力強い音は映画にマッチ。アップコン性能はいま一歩で、ネイティブの4Kコンテンツの視聴でこそ真価を発揮します。45V型の本機は、約10年前の32V型モデルからの買い替えに最適なサイズです」(藤原さん)
【シャープ AQUOSのプレミアムモデルも注目!】
8K解像度の高精細映像が堪能できる
シャープ
AQUOS 4K NEXT
LC-70XG35
実売価格79万6710円
独自の「4原色技術」により、4K機ながら8K解像度を実現。このほか、明暗の再現性を高める「UV2A技術×メガコントラスト」など、同社の技術を結集させています。●サイズ/質量:W1732×H970×D375㎜/約48.0㎏
【プレミアムたるゆえん】
独立型のサイドスピーカーボックスで高音質化
ドーム型ツイーターとミッドレンジユニットを画面の両脇に装備。映像と一体となった高品位な音を創出します。
↑4K情報量(左)、8K情報量(右)
地デジやBDの映像も8Kにアップコンバート
「超解像・8Kアップコンバート」回路があらゆるコンテンツを8K情報量に。細部まで緻密な高精細映像が楽しめます。
【藤原’s CHECK】
「70V型の大画面でも隅々まで緻密に表現できており、解像度の不足をまったく感じさせないのはさすが。スピーカーにも注力し、映像に見合った上質な音です」
東芝編
処理能力に優れる映像エンジンで画質と操作性を磨き上げた
東芝
レグザ 40M500X
実売価格10万6780円
映像エンジン「4KレグザエンジンHDR」を内蔵し、精細で色合いが自然な画作りを実現するとともに、操作レスポンスも向上。低遅延&高画質でプレイできるゲームモードを備えるのも特徴です。40V型はブラック(上)とホワイト(右)の2色で展開。
【SIZE】
↑10年前の26V型機と同程度のサイズ。画面下のスピーカーで、視聴角度が下がりすぎないよう調整しました
AV評論家・藤原陽祐がM500Xを解剖
1.【画質】
HD映像を自然に4Kアップコン
「4KレグザエンジンHDR」がフルHD以下の映像を巧みに4K化。「地デジ放送も自然できめ細やか。VAパネルなので視野角は狭めですが、コントラストは良好です」(藤原さん)
2.【音質】
正面スピーカーで音声を明瞭に
開口部を前面に設けた内蔵スピーカーに注目。「下向きのものと違って音がダイレクトに耳に届きます。そのため、セリフやアナウンスが聴き取りやすいです」(藤原さん)
3.【操作性】
好レスポンスで録画再生も快適
選局時や番組表を表示する際の待ち時間はほぼなし。「リモコンに『10秒戻し』ボタンを備えるなど、外付けHDDに録画した番組の再生操作もしやすいです」(藤原さん)
4.【独自機能】
「みるコレ」で好みの番組を開拓
独自のクラウドサービス「タイムオン」にアクセスできます。「ユーザー好みの番組やネット動画を自動で検索する『みるコレ』が便利。まだ見ぬコンテンツを開拓できます」(藤原さん)
AV評論家・藤原陽祐がM500Xを採点
高精度な4Kアップコンをはじめ総合力の高い一台!
「地デジ視聴が主体の一般ユーザーにとって、本機の高性能な4Kアップコンのメリットは大きいでしょう。比較的手ごろな価格なので、高画質でゲームを楽しみたいユーザーなどは、個室用として購入するのもオススメです」(藤原さん)
【東芝 レグザのプレミアムモデルも注目!】
6chぶんの番組をまるっと録れる高機能がウリ
東芝
レグザ 65Z20X
実売価格45万3380円
2つの映像エンジンが直下型LEDのオン/オフを緻密にコントールし、メリハリのある映像に。別売のUSB HDDを接続すれば最大で地デジ6chの番組を全録できる高機能モデルです。●サイズ/質量:W1461×H913×D327㎜/24.5㎏
【プレミアムたるゆえん】
全録で貯めた番組を音声で絞り込める
「ざんまいスマートアクセス」が秀逸。録り貯めた番組をジャンルなどで音声検索できます。
上質なLEDとパネルで明暗の表現力が向上
部分駆動対応の全面直下LEDと高輝度パネルを採用。輝くような白と深い黒を表示します。
【藤原’s CHECK】
「高コントラストな映像が特徴のモデル。アップコンの性能が非常に高いので、HDコンテンツも精細な4K画質で楽しめます。全録機能を搭載するのも魅力的!」
この年末は、家族みんなで4Kテレビの高画質を楽しんでみてはいかがですか?
【指南役】
AV評論家/藤原陽祐さん
本誌のほかAV専門誌、ウェブサイトなどに寄稿。4Kテレビを中心にAV機器の市場動向に精通します。