ペットフード協会が発表した最新の調査によると、犬の平均寿命は14.76歳。大型犬と小型犬で寿命は違いますが、多くの犬が10代で天寿を全うしています。そんな中でギネス世界記録に認定されたいたのが、ポルトガルのボビ君、31歳です。
ボビ君は、ポルトガルを原産とし、かつて牧羊犬としてよく利用されていたという、ラフェイロ・ド・アレンティジョ。この犬種はだいたい、10年から14年ほど生きるそうですが、ボビ君は1992年生まれで、およそ半年前に31歳の誕生日を迎えていました。
これまで犬の世界最高齢の記録を持っていたのは、オーストラリアン・キャトル・ドッグ。29歳5か月という記録は1939年からずっと破られることがありませんでした。
しかし、この記録をついに打ち破ったのがボビ君。2023年2月にはギネス世界記録に「世界最高齢の犬」として認定されたのです。
そんなボビ君が先日、31歳と165日という年齢で天国へ旅立ちました。これは人間の年齢に換算すると、なんと217歳近くにもなるのだとか。
ボビ君と飼い主が暮らしていたのは、ポルトガル中部のコンケイロスという村。田舎の新鮮な空気をたっぷり吸い、飼い主からの愛情をたっぷり受けて、リードでつなぐことなく生き生きと過ごしていたそう。そして、人間と同じ食事をとっていたことを飼い主が明かしています。
ペットフード協会の調査で、犬や猫の寿命が年々長くなってきていることが明らかになっています。人間の世界では「人生100年時代が訪れた」と言われていますが、犬や猫の場合も、それは同じなのかもしれませんね。
【主な参考記事】
Daily News. World’s oldest dog dies in Portugal at 31 years. October 25 2023