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2018/12/19 21:42

4Kチューナー非搭載ならこの機種! 注目の「4K対応テレビ」をプロが徹底チェック!

冬のボーナス商戦や年末商戦で購入したい電化製品の王様はやっぱり“大画面テレビ”! 注目は12月にスタートした新4K衛星放送のチューナーを搭載したモデルですが、非搭載のモデルでも別途外付けチューナーを利用することで新4K衛星放送の視聴や録画が可能です。

 

今回は、新4K放送チューナーを搭載しない「4K対応テレビ」4モデルについて、AVライターの鳥居一豊さんが機能や画質・音質などをチェックしました。プロの意見を参考に、ぜひお気に入りの1台を見つけて下さい。

 

【判定した人】

AVライター/鳥居一豊さん

テレビやホームシアターなど、AV全般をカバーするAVライター。自宅では有機ELテレビを愛用中です。

 

【テスト内容】

1.コンテンツの充実度

動画配信サービスへの対応度を判定。Netflix、Amzon Prime Video、DAZN、YouTubeへの対応をチェックしたほか、その他のサービスや機能についても確認しています。

 

2.録画機能

外付けのUSB HDDを接続して行える録画機能についてテスト。録画できる放送メディアの種類や同時録画数、SeeQVaultへの対応度など、録画の利便性について確認しました。

 

3.使い勝手

リモコンや操作メニューなど、操作性や使い勝手の良さをチェック。電子番組表では視認性や表示の素早さなども確認。スムーズかつ快適に使えるかどうかが重要です。

 

4.画質・音質

地デジ放送やBDソフトなどを視聴して画質・音質の実力をテスト。画質では精細さとノイズ感のバランス、音質では声がクリアに聴こえるか、低音の力感などを重視しました。

 

まずは外付け4Kチューナーをチェック!

ビエラのリモコンで快適な操作が可能

パナソニック

TU-BUHD100

実売価格3万5510

新4K放送チューナーと、地デジ/BS/110度CSチューナーを各1基搭載。USB HDDへの録画機能を持つほか、同社のテレビとの連携操作機能も備えています。

●サイズ/質量:W230×H44×D137mm/約450g

 

視聴と同時に録画できるダブルチューナー機

ソニー

DST-SHV1

実売価格5万9270

新4K放送チューナーを2基搭載したモデル。視聴+録画が同時に行えるのは便利です。このほか、地デジ/BS/110度CSチューナーも2基内蔵します。

●サイズ/質量:W280×H50×D225mm/約1.7kg

 

その1.新高画質エンジンでさらに実力をブラッシュアップ

ソニー

ブラビア KJ-55A9F

実売価格48万5820

新開発の高画質エンジン「X1 Ultimate」を搭載。有機ELならではの画質にさらに磨きをかけたほか、画面から音が出る「アコースティックサーフェス オーディオプラス」は3.2ch構成に強化しています。Android TV搭載も魅力です。

【SPEC】●チューナー:地デジ×2、BS/110度CS×2●パネル:有機EL●入力端子:HDMI×4、USB×3、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1228×H709×D320mm/30.0kg(スタンド含む)●最大出力:98W

 

【コンテンツの充実度】

Android TV搭載により、多彩なアプリに対応。動画配信サービスも充実しています。リモコンで素早く選択できるのも便利。

 

【録画機能】

視聴しながらの録画が可能。ただ、ダブル録画ができないなど機能的にはシンプルだ(別途USB HDDが必要)。録画予約は快適で、音声入力による予約ができるほか、アプリを使い出先からスマホでリモート予約ができるなど、予約機能は充実しています。

 

【使い勝手】

Android TVの最新版を搭載しているほか、操作の反応も向上しサクサクとストレスなく使えます。リモコンはすっきりとした配置が◎。

 

【画質・音質】

独自のエンジン(写真)で高画質技術を投入し、優れた映像を実現。特に地デジ画質の進歩が著しいです。スピーカーの音質も表現力が豊かに。

 

その2.テクニクスが監修した高音質スピーカー搭載

パナソニック

ビエラ TH-55FZ1000

実売価格37万3900円

2018年仕様の有機ELパネルと高画質エンジン「ヘキサクロスドライブプラス」を搭載。スタンド部に内蔵したスピーカーは、同社のオーディオブランドであるテクニクスが音質を監修しました。低音の再現を強化するなど、さらに豊かな音になりました。

【SPEC】●チューナー:地デジ×3、BS/110度CS×3●パネル:有機EL●入力端子:HDMI×4、USB×3、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1228×H785×D330mm/約29.0kg●最大出力:80W

 

【コンテンツの充実度】

標準のアプリの他にも多彩なアプリが用意されており、豊富な動画配信サービスを楽しめます。4Kで楽しめるコンテンツも充実。

 

【録画機能】

USB HDDへのダブル録画に対応しています。キーワード入力による検索機能なども使えるほか、録画済みの番組や放送中の番組をスマホ用アプリを使って外出先でも視聴できる機能も持ちます。使用状況に応じて転送レートを調整できるなど、機能面も優秀です。

 

【使い勝手】

リモコンは十字キーの周囲に機能ボタンを集中した配置。多少もっさり感がありますが、操作メニューも視認性がよく、操作がしやすかったです。

 

【画質・音質】

暗部の階調性に優れた画質は有機ELの良さがよく感じられます。スピーカーも低音の力感が向上し、臨場感豊かになっています。

 

 

その3.独自のAI機能が好みの番組をオススメ

シャープ

AQUOS 4K

4T-C60AM1

実売価格22万5110円

利用者の好みを学習するAI機能「COCORO VISION」搭載モデル。番組をおすすめするなどの便利機能が充実しています。新開発の「4K-Master アップコンバートプロ」により、地デジなどの4K化がより向上し、質感豊かな映像を再現できます。

【SPEC】●チューナー:地デジ×3、BS/110度CS×3●パネル:VA型液晶●入力端子:HDMI×4、USB×2、LAN×1ほか●サイズ/質量:W1354×H849×D341mm/約33.0kg●最大出力:35W

 

【コンテンツの充実度】

「COCORO VIDEO」など、動画配信サービス対応への充実度に優れる。Android TVも最新版を搭載し万全の態勢。

 

【録画機能】

USB HDDを組み合わせて使う録画機能はダブル録画に対応しますが、機能的にはシンプル。そのぶん、同社のBDレコーダーとの連携機能が充実しており、例えば、見ている番組を一時停止できるといった使い方が可能になります。セットで使うと利便性が大幅にアップします。

 

【使い勝手】

ボタンのサイズにメリハリをつけ、使いやすさを高めたリモコンを採用。視認性も良好。AI機能のナビゲーション機能で使い心地も良いです。

 

【画質・音質】

上級機譲りの高画質エンジンを搭載し、画質を向上。反射を抑えた「N-Blackパネル」も便利です。音声を前方から出す「2.1フロントオープンサウンドシステムプラス」を搭載。

 

その4.大型スピーカーによる迫力のサウンドが魅力

三菱電機

REAL 4K LCD-58LS3

実売価格23万8000円

バックライトに赤のレーザー光源を搭載することで広色域を実現。HDR入力にも対応します。また、スピーカーは両サイドに合計10ユニットを内蔵する大型スピーカーを搭載。ホームシアター級の画質と迫力ある音を楽しめます。●現在は在庫僅少

【SPEC】●チューナー:地デジ×3、BS/110度CS×3●パネル:VA型液晶●入力端子:HDMI×4、USB×1、LAN×2ほか●サイズ/質量:W1539×H849×D402mm/約43.3kg●最大出力:58W

 

【コンテンツの充実度】

動画配信サービスは「アクトビラ」と「TSUTAYA TV」のみ。このほかのネット機能としてタニタの体組成計との連携機能もあります。

 

【録画機能】

2TBの大容量HDDを内蔵し、外付けUSB HDDの増設にも対応。ダブル録画はもちろん、USB HDDへの自動ムーブができるなど、録画機能は充実しています。シーン検索や番組の見どころだけを自動で集めて見るといった便利機能も多彩に揃っています。

 

【使い勝手】

番組視聴や番組予約といったよく使う機能のボタンサイズを大きくした親切設計のリモコン。誰でも手軽にテレビの操作ができます。

 

【画質・音質】

レーザーバックライトの豊かな色再現も優秀ですが、左右の大型スピーカーの臨場感豊かな音が見事。映画などの視聴にうってつけ。

 

プロの結論!

いずれも実力の高いモデルばかりで、実際の差はごくわずか。ここでは、日常的に役立つ録画機能が充実したモデルに注目してイチオシを決定しました。便利な録画機能があると、テレビ放送はますます楽しめるはず。

 

この冬のイチオシは三菱電機「REAL 4K LCD-58LS3」

「動画配信サービスが乏しいのがやや残念ですが、操作も簡単で録画機能も充実しているなど、実力は折り紙付きです。また、最大のポイントは大型スピーカーによる雄大なスケールの音。ホームシアター的に使える本格サウンドです」(鳥居さん)