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2019/11/7 20:10

オーディオ業界に新風を巻き起こすか! ボーズのサングラス型スピーカー「Bose Frames」超濃厚レビュー

「ドラクエウォーク」との相性が抜群だった

Bose Framesが活躍してくれそうな利用シーンを考えながら実践的な使い勝手を試しました。音楽以外にも、スマホで映画やゲームを楽しむ機会は頻繁に訪れそうですが、Bose Framesはリッチな没入感が得られるサウンドを肉付けしてくれます。Bluetooth音声信号の伝送遅延はとても少ないため、動画鑑賞時には役者のリップシンクがずれることなく心地よく視聴できました。よりシビアな低遅延性能が求められるゲームコンテンツについても、例えばiOSのガレージバンドなどの楽器系アプリは鍵盤をたたいた後に音が少し遅れて聞こえてくることもありましたが、「ドラクエウォーク」はとても快適にプレイできました。

↑ドラクエウォークの画面

 

「ドラクエウォーク」には、アプリを起動したままスマホを上下逆さまに向けて画面点灯によるバッテリーの消耗を抑える「バッテリーセーバー」の機能があります。こちらをオンにしておくと、Bose Framesで音楽を再生しながらゲームの効果音も同時に聴くことができます。さらに「WALKモード」をオンにするとオートバトル機能が併用できて、回復スポットでHP/MPを回復、アイテムも拾いながら効率よく“レベル上げ”ができます。Bose Framesは耳を塞がないポータブルオーディオなので、歩きながら効果音を頼りにプレイが進められる「ドラクエウォーク」との相性が抜群に良いアイテムでした。

↑バッテリーセーバー機能をオンにして端末を逆さにすると画面が消灯され、バッテリーの消費を軽減できます

 

そして屋外を歩きながら音声で道案内をしてくれるiOS純正の「マップ」アプリもBose Framesに組み合わせるととても便利でした。

 

静かな自宅で過ごす間にも、Bose Framesで音楽をより快適に楽しめる場面が数多くありました。例えばキッチンで家事をしている最中には水道を使ったり、食器がカチャカチャと重なり合う音にかき消されて、テレビやスピーカーの音が聞こえづらくなります。Bose Framesを装着していれば耳元で音が鳴ってくれるので、テレビ番組の音声もはっきりと聞こえます。自分以外の誰も我が家にいない時間であれば、SpotifyやAmazon Musicをテレビで再生して、画面に表示される歌詞を見ながらカラオケも心置きなく楽しめました。

 

Bose Framesによる音楽リスニングは、どちらかと言えば短時間の“ながら聴き”の方が向いているように思います。だから連続音楽再生が約3.5時間というバッテリーの仕様も理にかなっていると言えるのではないでしょうか。

 

今年はシーズンが終わってしまいましたが、来年の春にはぜひ本機を身に着けてプロ野球観戦に出かけて、ラジオの実況中継を聴きながら観戦を楽しんでみたいと思います。

 

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