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ヘッドホン
2021/11/19 18:30

これぞボーズのレガシー! 進化したノイキャンヘッドホン「QuietComfort 45」はココに注目

アプリによる操作に対応。高いポータビリティ

QC45の設定や操作には、NCH700やイヤホンの「QuietComfort Earbuds」と同じiOS/Android対応のモバイルアプリ「Bose Music」を使います。ヘッドバンドのクッションを包む素材はQC35 IIがベロア調の生地でしたが、QC45はさらっとした肌触りの合皮に変更されています。

 

イヤーカップを回してコンパクトに折り畳める構造は、QC35 IIから継承されています。NCH700が折り畳めるのはフラットな形状までなので、付属するキャリングケースの形状にも影響が表れます。縦横サイズはコンパクトながら少し厚みがあるQC45のケースと、厚みを抑えつつ、縦横のサイズはやや大きめとしたNCH700のケースの形は好みが分かれそうです。

↑イヤーカップが回転してコンパクトに折り畳めるポータビリティの高さがQuietComfortシリーズのヘッドホンの魅力です

 

QC35 IIは最も速くGoogleアシスタントを本体にビルトインしたノイキャンワイヤレスヘッドホンでした。QC45ではこの機能が省略されていますが、右イヤーカップ側面のマルチファンクションボタンを押し込むと、スマートフォンの音声アシスタントが起動できるので、さほど不便には感じません。

↑左側がアクションボタン。右側に3つならぶボタンのセンターが音声アシスタントの呼び出しにも使えるマルチファンクションボタン

 

NFCによるスマホとのワンタッチペアリング機能もQC45では省略されています。複数のヘッドホン・イヤホンを使っているユーザーはNFCでペアリングの切り換えが素速く簡単にできるので、残してほしかった機能です。

 

QC45の上位モデルにあたるNCH700では、外音取り込みも含めて全11段階でアクティブ・ノイズキャンセリング機能を細かく調整できますが、QC45は「Quiet」と「Aware」の切り替えのみ。また、NCH700はタッチセンサーリモコンでの操作ですが、QC45はボタンリモコンとなっています。

 

眼鏡にぶつからない快適な装着感

筆者はQC45が発売される前から執筆のために借りて、以後本稿を執筆している11月中旬まで約1ヶ月念入りに検証しながら使っていました。

 

QC45はQC35 IIの安定した装着感を見事に継承しています。ヘッドバンドの側圧、柔らかく耳を覆うイヤーパッドの形状など、シリーズが練り上げてきた知見の豊かさをあらためて実感しました。

↑柔らかさを最適化したイヤーパッドが耳をやさしく包み込みます

 

筆者の場合、QuietComfortシリーズはイヤーパッドが眼鏡のテンプルにぶつからずにフィットしてくれるところが本気で重宝しています。飛行機による空の長旅にはQCシリーズが欠かせないので、QC45も頼もしい旅のパートナーになってくれそうです。専用キャリングポーチには有線リスニング用のケーブルや航空機変換アダプターを収納できる便利なポケットがあるのも便利ですね。

 

Bose MusicアプリからQC45を設定・操作できる機能はNCH700ほど多くはありませんが、だからこそワイヤレスヘッドホンを初めて使う方も馴染みやすいと思います。

 

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