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自己啓発
2018/3/28 13:30

余計なことが頭に浮かんだら考えるのを止める――ネガティブに陥らない「心のそうじ」

悩みとか心配事に、どう対処していますか? 人それぞれ方法があるだろうが、筆者は2時間ほど考えに考え抜いて、答えが出ても出なくてもそこでやめることにしている。まったく考えないわけにはいかないし、いつまでも考え続けるわけにもいかない。

 

 

最長2時間考える

なぜ2時間なのか。考え疲れてしまうのだと思う。泣き疲れて寝入ってしまう小さな子どもに近いかもしれない。筆者のやり方は、問題の解決には直結しないだろう。でも、少なくとも気持ちの面で帰結できることは経験則的にわかっている。

 

心乱されるものを徹底的に無視する方法を試したこともあった。でも、これだとふとした瞬間にパワー全開で襲いかかってきて、まったく逆効果になってしまう。まるでこっちが隙を作る瞬間を待っているように、結局それしか考えられなくなってしまう。だから今は、あえて自ら進んできっちり2時間、それしか考えない時間を作ることにしている。

 

 

ネガティブな思いを生む要素

筆者はそもそも小心者で、ちょっとしたことで引っかかると、他のことが手に付かなくなってしまうようなところがある。こういう性格は、正直しんどい。知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまって、思考の方向性もマイナスになって何事に対しても消極的になり、後悔するくらいなら最初からしないほうがいい、なんて思ったりすることもあった。

 

プロゴルファーのタイガー・ウッズは、まずいショットを放ってしまったときはきっちり10秒間激怒して、口にするのもはばかられるような言葉を吐きまくり、それでリセットして、無の状態で次のショットに向かうという姿勢を貫いていた時期があると聞いた。筆者の2時間は、タイガーの10秒と同じ効力をもたらすものなのかもしれない。

 

悩み、心配事が生まれないプロアクティブな方法

悩みとか心配事というものは、自分自身の内側にも問題があるから生まれるのではないだろうか。たとえば、コントロール・フリークと呼ばれる人たちがいる。何でも自分の思いどおりにしようとしたり、何でも自分の仕切りで進めたがったりする人たちのことだ。実は筆者も、自分にこういう部分があることを完全には否定できない。

 

なぜ自分と同じように考えてくれないのか。なぜ自分と同じようにものごとを進めてくれないのか。ちょっと角度を変えて見ると、これはとても傲慢な態度かもしれない。そして、こういう種類の傲慢が原因で悩みや心配が生まれてしまうのだとも思う。ならば、自ら改めなければならない。さらに言うなら、プロアクティブな形で、ネガティブな思いを作らないでいる方法を見つけなければならない。

積極的に問題と決別する

そこで、『心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉』(植西聰・著/学研プラス・刊)という本を紹介したい。まえがきに、こんな言葉がある。

 

よけいなことがあれこれ頭に浮かんだら、「もう、このことを考えるのはやめた」と自分に宣言して、「幸せな自分になる!」と宣言しましょう。

『心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉』から引用

 

これって、筆者の2時間に近い感覚のことなんじゃないだろうか。いや、正確に言えば筆者はまだここにまで至っていない。あれこれ浮かんだ瞬間に否定できず、とりあえずは2時間必要なんだから。

 

心を整える88のヒント

ならば、悩みや心配事が浮かんだ瞬間に否定できる自分を目指していくだけだ。本書は9章立てで、全部で88項目のヒントが示されている。それぞれの章タイトルを、筆者的に一番ささった項目と併せて紹介しておく。

 

第1章:心のそうじとは?(心のゴミの量をチェックしてみよう)

第2章:いらない感情は処分しよう(悩んでも仕方がない悩みに心を砕かない)

第3章:プラスの言葉で会話を模様替え(ネガティブ言葉は心の汚染源)

第4章:人間関係の目詰まりを直す(「こういう人」と割り切れば人間関係のゴミはたまらない)

第5章:積もったストレスをこそぎ取る(「今日できないことは今日考えない」)

第6章:失敗は楽天の発想で再利用しよう(ストレスがあるから幸せを感じられると気づく)

第7章:ライフスタイルをアレンジする(休日を決めるのはカレンダ―ではなく自分)

第8章:「したいこと」と「すべきこと」を仕分ける(夢は口に出すと実現しやすくなる)

第9章:まわりも磨ける自分になろう(「三秒前は過去」と考えて今の自分を生きよう)

 

こうやって改めて並べて見てみると、悩みや心配事を瞬殺できる自分にステップ・バイ・ステップで向かっていける気がしてくる。そもそもネガティブなものを生まず、溜め込まない姿勢の整え方がわかるのだ。また、それぞれの項目の頭にイントロのような短い解説文が添えられているのも親切だ。

 

 

心のそうじは難しくない

悩みや心配事というのは、外的要因がメインであると思いがちだ。しかしこの本を読んでいると、知らず知らずのうちに自分の内側に溜め込んでしまったネガティブなものによって、問題を自ら引き寄せてしまうメカニズムがわかる気がする。

 

心のそうじ。そんなに難しいことではないようです。新年度を迎え、新しい環境で暮らしていくにあたって、一度心のインベントリーとデトックスをしてみませんか?

 

【著書紹介】

 

心のそうじ 心配事と不安が消える88の言葉

著者:植西聰
発行:学研プラス

人生はシンプルになるほど生きやすい!人気カウンセラー・植西聰による、心配事や不安が消えて穏やかに生きるためのエッセイ集。捨てる、磨く、整える…。あなたの人間関係をフレッシュにする「心のそうじ」の心構えとコツが満載です!

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