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自己啓発
2018/7/30 6:00

【朝の1冊】自分に正しい値札をつける。自己信頼を高めるための4つの心がけ――『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』

世界的ベストセラーの自己啓発書といえば……ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』、スマイルズ『自助論』、カーネギー『人を動かす』、コヴィー『7つの習慣』などが有名です。

 

今回は、オバマ元大統領も愛読していた「ラルフ・ワルド・エマソン」の教えについて紹介します。『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』(中島輝・著/朝日新聞出版・刊)という本がオススメです。代表作『自己信頼』をはじめ、エマソンの名言をわかりやすく解説しています。

 

 

自分に値札をつける

人は自分で「自分の値段」をつけられる。
そして行動を起こせば、万人は黙ってその値札に同意する。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

他人からの評価をあてにせず、自分で「値付け」することによって、願望や目標をハッキリと見定めることができます。

 

ただし、値札を付けたからといって、かならず売れるとは限りません。値札の額に届かない実力ならば、買い手からは見向きもされないでしょう。だからといって、自分を安売りしてはいけません。値札にふさわしい実力を身につけさえすれば、いくらでも買い手が現れるからです。

 

値札をつけたからには、自分の可能性を疑わないで、自信たっぷりに生きましょう。小さい値札よりも、大きい値札のほうが目立つからです。声は大きく、気持ちはおおらかに。堂々と振る舞っていれば、発見されやすくなります。

 

 

腫れものにさわるような働きかた

多くの人はなりゆきで職業に就き、腫れものにさわるようにして仕事をしている。それは機械の一部になることであり、自分自身が失われる。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

給料がもらえるから、とりあえず働いている。通勤できる距離にあるから、とりあえず所属している。

 

取引先や上司や同僚は気にくわないけれど、生活の糧を得るために、なるべく波風を立てないように仕事をこなす。まるで「腫れものにさわる」ように、痛みやストレスをごまかしながら生きる。はじめから機械として生まれたほうがマシです。

 

エマソンは「人は生まれながらに天職が授けられている」と述べています。天職にたずさわっていれば、苦痛を感じず、無限の努力を続けられるからです。どうせ働くのであれば、「なりゆきの仕事」よりも「天職」を選びましょう。

 

わたしたちは、自分のことを過小評価しがちです。エマソンの教えは「自己信頼」を重視しています。どうすれば、自分を信じ抜くことができるのでしょうか?

自分を低く見積もらない

人は自分の考えを、それが自分のものであるからという理由で無雑作に捨てている。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

エマソンは「自分に価値があるのか?と心配することは無価値である」と述べています。たとえ意識しなくても、自己肯定を積み重ねてきたからこそ、あなたは生き残っているのです。

 

ほかにも、エマソンは「自然に出てくる行為がいつも1番良い」と述べています。頭のなかに浮かんだことが、あなたのやるべきことです。「自分の考え」に逆らってはいけません。空腹を感じたら食べるのが1番良い。疲れたら眠るのが1番良い。お金が欲しくなったら働くのが1番良い。自分の思うままに行動することが、健康と成功の秘訣です。

 

 

遅ければ遅いほどリターンは大きい

努力はいちいち報いられる。
その報いが遅ければ遅いほどそれだけ君には得なのだ。
複利には複利がついていくのが、この世の習いなのだから。

(『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉』から引用)

 

複利とは、利子によってさらに利子が増えることです。努力が報われない期間が長いほど、複利によって成功報酬は膨れ上がっていきます。3か月後よりも1年後。3年後よりも10年後。有形・無形にかかわらず、じっと耐えた時間が長いほど利子は積み上がって、大きなリターンを得られます。

 

エマソンは「偉大な人ほど平凡な1日をマジメに過ごす」と述べています。理想の生き方をしたければ、ひたすら「自己信頼」を心がけるだけ。簡単です。お試しください。

 

 

【書籍紹介】

エマソン 自分を信じ抜く100の言葉

著者:中島輝
発行:朝日新聞出版

「すべての人生が実験なのだ。実験すればするほどうまくいくようになる」──今もなお、アメリカの成功者の多くが影響を受ける19世紀の思想家エマソンの名言を人気セラピストがわかりやすく解説。読めば勇気と自信が湧いてくる!

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