本・書籍
2018/9/6 10:00

我が子とのスキンシップ不足に悩むパパ必見! 子どもが“ちゅー”してくれる最強のふれあい絵本――『おかしなおつかい』

この世の中にある子ども向け絵本には、2種類ある。

 

ひとつは、THE定番! コレさえ買っておけばOK! というような、テッパン絵本。世代も国境も越えて愛される、いわゆるロングセラーものだ。

 

たとえば、『はらぺこあおむし』や『いないいないばあ』、『ぐりとぐら』などがそのひとつ。特に、新米パパママや知人の子どもへの出産祝いに人気がある。

 

もうひとつが、一風変わったユニークな視点の絵本。ともすると、古き良き名作だけが生き残りがちな絵本界のなかに、新しい風を吹き込んでくれるタイプのものだ。開くと鏡の仕掛けが施されている『きょうのおやつは』や、コミカルな関西弁とシュールな内容が話題になった『ちくわのわーさん』をはじめ、数え上げればキリがない。

 

絵本はなかなか値が張る。1冊平均1000円前後はするので、そうたやすくホイホイと買えないのが一般家庭の常ではないだろうか。だからこそ失敗したくないわけで、図書館などで吟味しつつ、納得できるものだけを購入するという親は多いのでは。

 

そんな時間がなかなか捻出できない場合は、口コミが高い、そしてみんなが持っている、確実なロングセラー絵本を選ぶというわけだ。

 

だが、3人の子どもを持つ身としては、ロングセラーと言われる絵本は大方揃っている。そこで最近は、できれば「お!」と目を見張るような新作絵本に出会いたいと思い、日々リサーチを重ねている次第だ。

 

そしてつい先日、子どもたちは大ウケ、私自身も読み聞かせしていて楽しい、でもちょっと疲れる、そしてパパにすすめたい、そんな1冊を見つけた。『おかしなおつかい』(ささがわいさむ・作/萩原ゆか・絵/学研プラス・刊)である。

 

『おかしなおつかい』の魅力(1) ただの読み聞かせと侮るなかれ、全身運動で汗をかく!

『おかしなおつかい』のストーリーをざっくり説明すると、ある日おつかいにでかけた男の子が、不安を抱きつつも初めてのお店に足を踏み入れた。そこで待っていたのは、ひっつめ頭にチェーン付きメガネのおばちゃん店員。おつかいを頼まれた商品があるかを確認すると、奇想天外な物が次々出てきた! というもの。

 

たとえば、「パンありますか?」と聞くと、「はい、パーン! どういい音が出るでしょ?」と手のひらを大きく鳴らされたり…

 

「シャンプーありますか?」と言うと、「はい、ジャンプー!」と思いっきりジャンプしたり…

 

「じゃあ、コロッケは?」と言えば、「はい、コロコロコロッケ!」とゴロゴロ体を転がしたり…

 

読みながら一緒に同じ動作をしていると、それはもう、汗をかく。子どもたちも大喜びで真似をする。親子で笑いながら汗だくだ。

 

 

『おかしなおつかい』の魅力(2) イラスト&色使いが可愛い!

『おかしなおつかい』の絵を担当しているのが、企画会社「シンガタ」のCMプランナー・萩原ゆかさん。学習塾のキャラクター「サボロー」や「YDK(やればできる子)」などのキャラクターの生みの親でもある。

 

彼女が描くイラストは、素朴であり、でも表情豊かで、色合いも含めてこの上なく可愛い。男の子がどんどんと摩訶不思議なおつかいに惹き込まれていく様子、そして、おばちゃん店員が楽しみながらも汗だくで疲れていく様子にクスっとさせられる。

 

『おかしなおつかい』の魅力(3) 子どもとのスキンシップが楽しめる!(“ちゅー”してくれるよ!)

このコラムを読んでくれているパパたちのなかには、忙しくてなかなか子どもと触れ合う時間がない、どうやってスキンシップをはかったらいいのかわからないという人もいるのではないだろうか。

 

うちの夫の場合、娘2人とのスキンシップ不足に悩んでいる。「パパ大好き!」と気が向いたら言ってくれるが、基本は娘からくっついていったり、ぎゅっとハグしたりすることは稀だ。私には有り余るくらいのハグや“ちゅー”が降ってくるのに。いや、本人的には悩んではいないかもしれないが、どこか寂しそうなのは事実。

 

それがだ。『おかしなおつかい』を夫が子どもたちに読んであげたところ、娘たちから競うようにして“ちゅー”のプレゼントが! 実は、「シュークリームありますか?」「はいはい、チュークリームですね」といって顔中に“ちゅー”をしまくる場面がある。これを実演してくれたというわけだ。

 

他にも、「チョコレートありますか?」「はいはい、コチョレートですね」と体中をこちょこちょしたり、娘2人と夫、自然に密なスキンシップがはかれている! これには、見ていた私も目頭が熱くなった…(涙)。

 

 

クセになる!「ヘンテコことばあそび」を楽しもう!

繰り返し読むほどにツボにハマるような中毒性がある『おかしなおつかい』。自分でも同じようなヘンテコことばあそびを考えようとしたのだが、これがまったく思いつかない。「ソーッスね~(ソース)」くらいか。これではスキンシップにならない。

 

絵本に挟み込まれていたチラシには「かぶください」「はい、カプっ!」(腕に噛み付く)が例に挙げられていた。なるほど…! もう少し頭を柔らかくしなくては。

 

ちなみに、『おかしなおつかい』の作者は笹川勇さん。Eテレの人気番組「みいつけた!」のオフロスキーコーナーなど、数々の番組で放送作家・脚本家としても活躍されている方だ。

 

放送作家×CMプランナーによる、新感覚絵本。もっと子どもとイチャイチャしたい! と熱望するパパたちは、ぜひお土産がわりに『おかしなおつかい』を買って帰って、ヘンテコことばあそびを親子で楽しんでみてはいかがだろうか。

 

 

【書籍紹介】

おかしな おつかい

著者:ささがわいさむ・作/萩原ゆか・絵
発行:学研プラス

チョコを頼んだら、コチョコチョされる! シュークリームを頼んだら、チューされる! 出てくるものが奇想天外なお店におつかいでやってきた男の子と、おばちゃん店員とのやりとりは思わず真似したくなる! ヘンテコことばあそびが楽しい新感覚絵本。

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