こんなに爆笑した本は久しぶりでした。
勝手に「RG先生」と呼ばせてもらっているレイザーラモンRGさんの新刊『あるある黙示録』(レイザーラモンRG・著/双葉社・刊)には、たくさんの「あるある」が掲載されていて、一度読み始めると楽しすぎて時間忘れがちです。
「あるあるって、カラオケしながら適当に思ったこと言ってるだけでしょ?」
と思ったそこのあなた! あるあるを侮りがちですね。今や、あるあるは共感を超えて、生きる喜びを教えてくれる領域にまで達しているのです(個人談)!
そんなRG先生を崇拝している私が、今回はみなさんに知ってもらいたい「あるある」を厳選してご紹介させていただきます。きっとこれを読んだら、『あるある黙示録』を読みたくなって“本屋に走りがちです!!”
私と「あるある」の出会いを聞いてください。
あるあるをご紹介する前に、どうして私がこんなにも「あるある」に惹かれたかを聞いてください。
私がRG先生と出会ったのは、忘れもしない2010年のクリスマスイブ。
渋谷のヨシモト∞ホールで開かれた「クリスマスイブの夜にRGにオールナイトであるあるを聞かされる会」でした。当時はマイケル・ジャクソンさんやアバター、市川海老蔵さんなどのキャラクターに扮しつつ、有名曲に乗せて「あるある」を歌うスタイルで、キャラの衣装に着替えて「あるある」を歌う、また違う衣装に着替えて歌うを繰り返し、まるで海外アーティストのライブを見ているかのようでした。
一般的なお笑いライブの場合、あらかじめ準備していた「ネタ」を披露しますが、RG先生の場合はお客さんから「お題」をもらい、その場でカラオケの楽曲を選び、即興で「あるある」を披露する形式のライブ。どんなネタが出てくるかわからないスリルと、そしてそのお題にベストな選曲をするセンスの素晴らしさの両方を楽しめるため、最初はその雰囲気も含め盛り上がっていました。
しかし朝方、THE YELLOW MONKEYのJAMに乗せてあるあるを歌われた時、会場の一体感に感動してしまって「この人に、一生ついていこう」と何かのスイッチが入ってしまいました。
それ以来、同じくRG先生を慕う友人とバスツアーに参加しあるあるを学んだり、イベントに参加しリアルタイムにあるあるを返してもらえる楽しさを知ったり、一度ハマったあるあるから抜けられなくなりがち、で現在に至ってしまったのです。
【参考】
オリーブオイルぶっかけがち♪ RT @chika_ziburi: @RG_akaiito 速水もこみちあるあるをお願いします。
— レイザーラモンRG (@rgizubuchi) November 28, 2012
なぜこんなにも追いかけてしまうのかというと、本書にもありますが、あるあるは「世の真理をはらみがち」だからなのでしょう。ただ「共感」を求めるものでもなく、「批判」するわけでもなく、「自己主張」するわけでもない、「あるある」はどこまでいっても「あるある」なのです。
ということで、語り始めると「なにこれ宗教?」と思いがちなので、早速お気に入りのあるあるをお伝えしたいと思います!
マクドナルドあるある
みなさんは、マクドナルドあるあると聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか? 個人的に思うマクドナルドあるあるは、「チキンナゲット頼みがち」なのですが、本書では以下のあるあるが紹介されています。
2階の席の壁、謎の英語が描いてありがち
(『あるある黙示録』より引用)
ある!!!
RG先生がすごいと思うのは、あるあるがちゃんと笑いに繋がるところなんです。私が最初に思いついた「チキンナゲット頼みがち」では正直笑ってくれる人はいないでしょう。でもこのあるあるは、「ふっ」と店内を思い出して笑っちゃいませんでしたか?
ただ適当に言っているだけがあるあるではないということを少しご理解いただけたのではないでしょうか。
保険のCMあるある
続いては「保険のCMあるある」です。普段、何気なくテレビを見ていると必ずと言っていいほど、保険のCMを目にしていると思います。外資系、ネット系、老舗の保険会社、それぞれ差別化を狙い様々な手法でCMを作っていますが、そんな中にあるあるはあるのでしょうか? 早速ご紹介します。
歩きながら”ご存知ですか?”とカメラに向かって話しかけがち
(『あるある黙示録』より引用)
ある!!!
これは気がつかなかった所を、あるあるによって気がつかされる良いあるあるだなと思います。このあるあるを知ってから保険のCMをみると、「やっぱり歩いてる!」と思いがちです。逆にクイズ番組形式のCMだったりすると、「なるほどこういうパターンもあるのか」と今まで気がつかなかった視点でCMを見がち。
こうやって新しい視点をあるあるによって教えてもらえると、世の中を楽しく見れるようになるので、「なんだか同じような毎日でつまらないなー」と思っている方にこそ、あるあるを知ってもらいたいと思うのです。
原口あきまささんあるある
もちろん「人間」にもあるあるは存在します。
人間といえば、どんな人でもモノマネしてしまう原口あきまささんのあるあるがあったので、紹介します。
器用すぎがち
(『あるある黙示録』より引用)
ある??(笑)
実はこれ、RG先生が考えたあるあるではなく、「さんまのお笑い向上委員会」で、鬼越トマホークの金野さんが、原口さんご本人に向かって言っていたということで掲載されていました。器用すぎて、安定感がありすぎるということみたいです。RG先生のあるあるも知りたかったなーと思いつつ、このあるあるによって「原口さんにはどんなあるあるがハマるかしら?」と考えられるのも楽しさのひとつです。
私の思う原口さんあるあるは、「毎日ツイートしがち」かなと。これはフォローしていないとわからないかもしれませんが、だいたい朝ツイッターを見ると原口さんがツイートしがちです。器用なだけでなく、とってもマメな方なんだなーと、さらに好きになります。
もちろんこれを読んでいる「あなた」のあるあるもあるでしょう。そして万物に存在するあるあるの答えは決してひとつではないと思うのです。「あるある」と思って侮るなかれ! 「春野菜」「EXILE」「ごっつええ感じ」「菊川怜」などなどあなたが知りたいすべてのあるあるが、この『あるある黙示録』には掲載されていると言っても過言ではありません。RG先生が好きすぎて布教するかのような語り口になってしまいましたが、爆笑してしまう一冊なので、気温とともに暗い気持ちになりがちな秋の夜長にオススメの一冊です!
【書籍紹介】
あるある黙示録
著者:レイザーラモンRG
発行:双葉社
『オールスター感謝祭』は、テレビに映らないところで芸人ボケがち♪……ですが、『24時間テレビ』同様「マラソンが番組を作りがち」では?☆モー娘。は、初期メンが離婚しがち、後にリーダーが評価されがち……イケイケだった子が、芸能界の荒波に揉まれがち♪☆『さんまのまんま』は冷蔵庫から飲み物を出しがち♪☆春野菜は緑がち♪☆金正恩は手を叩きがち♪~怖いもんナシ!世界が破滅しかねないほど「凶暴なあるある」を今、放つ。RGが芸能界の裏側から世の真理まで、静かに言い当てる!