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2018/11/21 21:45

ライムスター宇多丸も唸った!?――下には下がいる? 新概念の「低み」とは一体なんなのか?

 

コンタクトレンズを食べる!?

『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』には、66の「低み」エピソードが掲載されているのですが、これらのなかには面倒臭いという気持ちから「低み」へ発展してしまうものがいくつか存在しています。ラジオネームぴろすけさんの「低み」エピソードをご紹介しましょう。

 

大学時代のバンドメンバーG君はソフトコンタクトレンズをゴミ箱に捨てる代わりに、食べて処理していました。

家に帰り、ベッドに寝転がり、コンタクトを外すそうですが、ベッドからゴミ箱が遠く、わざわざ捨てにいくのが面倒臭いため、このような習慣ができたそうです。

(『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』より引用)

 

WHY!?

 

思わず英語になってしまいましたが、面倒だから食べるとは……! さらにG君は「ワンデーだから意外とすんなり食べられるよ」「うーん、一番近いのは海ぶどうかな」と食べる行為に対してなんの罪悪感も持っていないというのです。

 

ちょっと引いちゃった人もいるかもしれませんが、「低み」というのは誰かに迷惑をかける行為ではなく自己完結している部分が多いのです。そのため、エピソードを聞いたら「なんで?」「意味わからない!」「こわっ」とは思うものの、周りの人にはなんの害もない。犯罪でもないし、他人に迷惑がかからないなら別にいいか、と思ってしまうのも「低み」の特徴と言えるかもしれません。ここで「一緒に食べる?」と強要したら「低み」から「やばみ」へ進展してしまう危険がありますが……。

 

 

わからなくもないけど……食後のゲップで二度味わう

次にご紹介するのは、「もったいない」という気持ちから「低み」へと進化したもの。ラジオネームぴの山さんの「低み」エピソードは、あなたにも身に覚えがある低みかもしれません。

 

会社の後輩のT君の話です。彼は、昼食の帰りにコンビニで炭酸水を買うことがあります。帰ってくると、すぐその炭酸水を飲み、ゲフゲフとこもったようなゲップをしています。

聞くと、「うまいカレーとか、いいだしの利いたラーメンを食べたりしたあと、こうして、もう一度、その香りや味を楽しんでいるんだ。コーラとかそれ自体に味や香りがあるやつだと混ざるから、炭酸水がいいんだよ。本当は炭酸水なしのほうが、濃くていいんだけどね」とのこと。

(『ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み』より引用)

 

わからなくもない! けど、あえてやらないよ!!

 

私も美味しいご飯を食べた後、ゲップをして「…美味しい」と思い出し発言してしまい「貧乏くさいからやめて」と言われたことがありました。その時、あぁこれはお下品なことなのねと思い、それ以降は口に出して「美味しい」とは言わなくなりましたが、今でも美味しいものを食べた後のゲップは好きです。

 

あー低い!!(笑)

 

私も我ながら低いなーと思いますが、偶然の産物として楽しんでいます。しかしぴの山さんの後輩T君は、あえて炭酸水を飲むことで「習慣化」している。これぞ「低み」の極みではないでしょうか? この「あえて」に何かが隠れているようにも思うのです。

 

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