カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
ソニー
ソニーは、「Unlock Your Creativity あなたの創造力を解き放つ」というテーマに基づいて、クリエイター向けの製品・サービスを広いブースを使って紹介。2月22日に発表された「FE 24-50mm F2.8 G」をはじめ、「α9 III」「α7CR」「α7C II」などの最新モデルを体験できるブースが複数設けられた。
初披露の標準ズーム「FE 24-50mm F2.8 G」をタッチ&トライ
2月22日に発表されたばかりの新製品「FE 24-50mm F2.8 G」は、「α7CR」「α7C II」「α7 IV」との組み合わせで、ポートレート撮影体験コーナーに並べられていた。本製品はF2.8の明るさとGレンズとしての高い描写性能を備えた新標準ズームレンズで、質量は約440gと非常に軽量。初代の「FE 24-70mm F2.8 GM」に迫る高い光学性能を持つとのこと。
現行の大口径標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」(左) と並べてみると、「FE 24-50mm F2.8 G」(右) のコンパクトさが際立つ。
「FE 24-50mm F2.8 G」は近接撮影能力も高い。最短撮影距離 (AF時) は広角端で0.19m、望遠端で0.3mと短く、ペットやテーブルフォトを楽しむのに最適だ。
最新のGレンズと同様、絞りリングを搭載。絞りリングのクリックのON/OFFを切り替えるスイッチも装備している。
[発売日] 2024年4月19日 [市場推定価格] 180,000円前後 (税込) [型名] SEL2450G [マウント] ソニーEマウント [対応撮像画面サイズ] 35mmフルサイズ [焦点距離] 24〜50mm (APS-Cカメラ装着時の35mm判換算 36〜75mm相当) [開放絞り] F2.8 [最小絞り] F22 [画角] 84°〜47° (APS-Cカメラ装着時の35mm判換算 61°〜32°) [レンズ構成] 13群16枚 [絞り羽根枚数] 11枚 (円形絞り) [最短撮影距離] AF時 0.19m (W) 〜0.30m (T)、MF時 0.18m (W) 〜0.29m (T) [最大撮影倍率] AF時 0.30倍、MF時 0.33倍 [フィルター径] 67mm [最大径×長さ] φ74.8×92.3mm [質量] 約440g [付属品] フード ALC-SH178、レンズフロントキャップ ALC-F67S、レンズリヤキャップ ALC-R1EM
<2024.4.5> 当初は2024年5月17日発売の予定だったが、2024年4月19日発売に前倒しされた。
ミラーレス用サンニッパ「FE 300mm F2.8 GM OSS」はカットモデルも展示
次に注目度の高い製品が、「FE 300mm F2.8 GM OSS」と「α9 III」。「FE 300mm F2.8 GM OSS」は2024年2月2日に発売されたばかりの大口径望遠レンズで、“Gマスター” ならではの優れた解像性能と自然なボケ描写を目指して設計されたミラーレスカメラ時代の “サンニッパ”。「α9 III」は世界初のグローバルシャッター方式のフルサイズセンサーを搭載したカメラで、AE/AFが追従した状態で最高約120コマ/秒の連写性能を誇るフラッグシップモデル。
壁面には「FE 300mm F2.8 GM OSS」のカットモデルも展示。17群21枚の高度なレンズ設計の妙と約1,470gの軽量ボディを実現するために採用されたマグネシウム合金製の鏡筒パーツも間近に見ることができる。
スポーツ選手を被写体にαシリーズの高速撮影能力を体感できる撮影体験コーナーが設けられ、ブースの周囲にはαボディと各種望遠レンズが並べられた。このときの被写体はフェンシングの選手。写真は「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を装着した「α7 IV」。
5G対応のポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」
こちらも新製品のポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」。スマートフォンを少し大きくしたようなボディを持ち、5G通信を利用してソニーのαシリーズやカムコーダーで撮影した静止画・動画をクラウド上にアップロードできる。高速・低遅延の通信能力によりライブストリーミングにも対応する。
背面には、カメラと接続するためのUSB Type-C端子 (データ転送)、HDMI Type-A端子 (映像転送)、LAN端子 (データ転送) を装備。長時間撮影をサポートするヒートシンクと冷却ファン、給電用のUSB Type-C端子も搭載されている。
背面の三脚ネジ穴を利用してカメラへの取り付けも可能。6.1インチの大型ディスプレイを持つ外部モニターとして利用しつつ、動画の転送やストリーミング撮影を行える。映像制作で活躍するクリエイターを支えるアイテムの誕生だ。