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全域F2.8で12mmからの超広角、小型軽量の大口径ズームレンズ「ソニー FE 12-24mm F2.8 GM」

ソニーは、35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ「FE 12-24mm F2.8 GM」を2020年8月7日に発売する。ズーム全域で開放F値2.8の明るさを実現した最広角12mmの大口径超広角ズームレンズで、プレミアムレンズシリーズであるGマスターの高い設計基準により、高い解像性能と美しいボケの両立を実現する。希望小売価格は380,920円 (税別)。

FE 12-24mm F2.8 GM

■光学性能

「FE 12-24mm F2.8 GM」のレンズ構成は14群17枚で、最前面には、αレンズの中でも最大径の大口径超高度非球面XA (extreme aspherical) レンズを採用する。合計3枚のXAレンズに非球面レンズ1枚を組み合わせることで、非点収差、コマ収差、像面湾曲を徹底的に抑制しており、画面周辺部まで高い解像性能と輪線ボケを抑えた美しいボケ味を両立する。

また、ED (特殊低分散) ガラス3枚とスーパーEDガラス2枚を合わせることで、色収差も補正。さらに大口径レンズや曲率の大きいレンズでも全面に均一な薄膜を作成できる新開発の「ナノARコーティング II」を採用して、ゴーストやフレアを大幅に抑制した。レンズ最前面には、汚れの付着を防止するフッ素コーティングが施されている。

FE 12-24mm F2.8 GM

■AF性能

2つのフォーカスレンズ群を動かすフローティングフォーカス機構を採用。フローティングフォーカス機構には、新設計のXD (extreme dynamic) リニアモーターをフォーカスレンズ群ごとに2基ずつ、計4基搭載した。カメラ本体のスピード性能が今後も高まることを見据えて搭載されたもので、XDリニアモーターのために開発された制御アルゴリズムと組み合わせることにより、高速・高精度・高追従でありながら、振動を抑えた静粛なAF性能となっている。

■小型・軽量化を実現

レンズや機構などを効果的に配置した最新の光学設計とメカニカル設計により、最大径約97.6mm、長さ約137mm、重さ約847gと小型軽量のレンズとなっている。最短撮影距離は、ズーム全域で0.28mを実現する。

■操作性

鏡筒には、カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンやフォーカスモードスイッチを搭載する。また、マニュアル時でも精緻なピント合わせができるリニア・レスポンスMFを備えたフォーカスリングを採用し、マニュアルでもスムーズなフォーカスコントロールが可能となっている。

■防塵・防滴に配慮した設計

防塵・防滴に配慮した設計となっており、花形固定式のレンズフードとフードまで覆う専用のロック付きレンズキャップを採用する。

■シートタイプのフィルターを装着可能

市販のシートタイプのフィルターを装着するためのリアフィルターホルダーを搭載。フィルターを切り抜く際に役立つフィルターテンプレートも付属する。

SONY FE 12-24mm F2.8 GM 主な仕様

型名 SEL1224GM
マウント ソニーEマウント
焦点距離 12〜24mm (APS-Cサイズのデジタルカメラ装着時は35mm判換算18〜36mm相当)
レンズ構成 14群17枚
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
開放絞り F2.8
最短撮影距離 0.28m
最大撮影倍率 0.14倍
サイズ (最大径×長さ) φ97.6×137mm
質量 約847g
付属品 レンズフロントキャップ、レンズリヤキャップ、ソフトキャリングケース、フィルターテンプレート

 

 

〈文〉柴田 誠