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Xシリーズ史上最高画質のフラッグシップミラーレス「FUJIFILM X-H2」と新レンズを触ってきた

富士フイルムは、APS-Cミラーレスカメラ「FUJIFILM X-H2」とXシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR」、GFXシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR」を2022年9月9日に発表した。発売はいずれも2022年9月29日。

FUJIFILM X-H2
「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR」を装着した「FUJIFILM X-H2」

 

9月10日と11日に開催された「FUJIFILM Xフェス in 六本木」で、これら新製品のタッチ&トライができるということだったので、さっそく訪れてみた。

FUJIFILM Xフェス in 六本木

 

会場は「X-H2S / X-H2 撮影体験コーナー」「X-H2S / X-H2 / GFX タッチ&トライ」「トークショーコーナー」に分かれている。会場には豊富に機材が用意されていて、撮影体験コーナーやタッチ&トライコーナーは、かなり高いパーテーションで区切られていた。

FUJIFILM Xフェス in 六本木

FUJIFILM Xフェス in 六本木

Xシリーズ史上最高画質のフラッグシップモデル「FUJIFILM X-H2」

「X-H2」は、約4020万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センサーを搭載する高画質モデル。最速40コマ/秒を実現する高速モデル「X-H2S」(有効約2616万画素 X-Trans CMOS 5 HSセンサー搭載) と両雄をなすダブルフラッグシップモデルという位置付けだ。

FUJIFILM X-H2

■外見や操作性は「X-H2S」とほとんど同じ

「X-H2」と「X-H2S」の大きな違いはセンサーで、ボディの形状や操作系は同じ。「X-H2S」を正面から見ると右上に “S” のエンブレムがあるだけで、「X-H2」とほとんど見分けがつかない。

FUJIFILM X-H2・X-H2S
手前が「X-H2S」、奥が「X-H2」

 

背面も、左上に小さくあるロゴに違いがあるだけだ。一緒に使っても違和感がないので、撮影意図に合わせて使い分けるということができそうだ。

FUJIFILM X-H2・X-H2S

 

操作系は「X-H2S」と同じ。しっかり押し応えのあるボタン類がグリップ周辺に配置されている。

FUJIFILM X-H2

 

カードスロットは、SDカードとCFexpress Type Bカードのダブルスロットを搭載する。

FUJIFILM X-H2

 

グリップは後ろにも張り出しがあり、ホールドしやすい形状になっている。

FUJIFILM X-H2

 

ボディ左側面には、端子類が集中配置されている。USB Type-Cケーブルを使用したUSB充電にも対応する。

FUJIFILM X-H2

■ISO感度は拡張でISO64〜51200をカバー

メニューで「画質設定」の画面を開くと、7728×5152ピクセルの40M記録ができるのがわかる。右の数字は、それぞれの設定で撮影できるコマ数を示している。

FUJIFILM X-H2

 

静止画撮影時の標準感度はISO125~12800 (1/3ステップ)。拡張モードで最低ISO64から最高ISO51200の設定ができる。

FUJIFILM X-H2

■約1.6億画素の画像を生成

ボディ内手ブレ補正機能を使ってイメージセンサーを超高精度にシフトさせて自動撮影を行う「ピクセルシフトマルチショット」をXシリーズで初めて搭載した。1回のシャッターで20枚の画像を取得し、専用ソフトウェア「Pixel Shift Combiner」を使って画像処理することで、4倍の約1.6億画素の画像を生成することができる。

FUJIFILM X-H2

■高画素化でAF-Sの合焦精度が向上

イメージセンサーの画素数がアップしたことで、AF-Sの合焦精度が向上。風景撮影やポートレートなどの撮影で、より正確なピント合わせができるようになった。また、「X-H2S」と同じAFの予測アルゴリズムを採用し、AF-C使用時も安定したフォーカシングを実現する。

FUJIFILM X-H2

FUJIFILM X-H2
「X-H2S」と同じく、ディープラーニング技術を用いた被写体検出AFを搭載している。

 

価格はオープンで、市場想定価格はボディ単体が260,000円前後、「XF16-80mmF4 R OIS WR」を同梱したレンズキットが330,000円前後 (いずれも税込)。

FUJIFILM X-H2 レンズキット
FUJIFILM X-H2 レンズキット

同時発売の新レンズ「XF56mmF1.2 R WR」と「XF18-120mmF4 LM PZ WR」

右が大口径中望遠レンズ「XF56mmF1.2 R WR」、左が6.7倍ズームのコンパクトなパワーズームレンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」。

XF56mmF1.2 R WR・XF18-120mmF4 LM PZ WR
FUJIFILM X-H2S + XF56mmF1.2 R WR (右)、FUJIFILM X-H2 + XF18-120mmF4 LM PZ WR (左)

フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR

35mm判換算85mm相当の中望遠レンズ「XF56mmF1.2 R WR」。非球面レンズ2枚とEDレンズ1枚を含む8群13枚構成のレンズだ。非球面レンズの表面精度を高めたことで、ボケ内側の年輪模様の発生を低減し、美しいボケ味を実現した。

XF56mmF1.2 R WR

 

従来モデル「XF56mmF1.2 R」(2014年2月発売) で好評の開放値F1.2の明るさはそのままに、解像性能や近接撮影性能を大幅に向上させた。最短撮影距離は、従来モデルから約20cmも短縮して約50cmを達成。より被写体に近づくことができるため、ポートレート撮影だけでなく、スナップ撮影やテーブルフォトなど、幅広いシーンで活躍する。

XF56mmF1.2 R WR

 

付属の専用フードは円筒形でやや長め。装着するとしっかり周囲からの余計な光をカットしてくれそうだ。

XF56mmF1.2 R WR

 

レンズの前玉にはフッ素コーティングを施し、撥水・防汚機能も備える。絞り羽根は、富士フイルムのミラーレスカメラ用交換レンズとして初めて11枚を採用。AF駆動は、大型レンズの駆動に適したDCモーターを採用する。フィルターサイズはφ67mmだ。

XF56mmF1.2 R WR

 

鏡筒の9か所にシーリングを施した防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を新たに採用。開放値F1.2の大口径レンズながら質量約445g、長さ約76mmを実現する。希望小売価格は161,700円 (税込)。

XF56mmF1.2 R WR

フジノンレンズ XF18-120mmF4 LM PZ WR

35mm判換算で27mm-183mm相当の「XF18-120mmF4 LM PZ WR」。2022年5月31日に「X-H2S」と一緒に発表され、2022年9月発売と告知されていたレンズだ。発売日が9月29日に決定した。希望小売価格は145,200円 (税込)。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

写真と動画どちらにも強い! 電動ズーム搭載の高倍率ズームレンズ「XF18-120mmF4 LM PZ WR」

XF18-120mmF4 LM PZ WRhttps://getnavi.jp/capa/news/405895/

 

ズーム比6.7倍のパワーズームレンズで、1本で静止画・動画撮影に対応できるハイブリッドレンズだ。放送用レンズやシネマレンズで培ってきた開発ノウハウも取り入れ、快適操作で本格的な動画撮影も可能。風景写真からポートレート写真まで、幅広い撮影ができるトラベラーズームの異名を持つ。

X-H2S + XF18-120mmF4 LM PZ WR
FUJIFILM X-H2S + XF18-120mmF4 LM PZ WR

 

小型軽量なフォーカスレンズ群をリニアモーターで駆動させるインナーフォーカス方式を採用しており、ズーム全域でレンズ先端から最短46cmの近接撮影を実現する。

XF18-120mmF4 LM PZ WR
花形フードが付属する。

 

鏡筒には、ズームやフォーカスを可変速で制御できる「ズーム/フォーカスコントロールリング」を新たに搭載した。ズームとフォーカスの切り替えは「Z/Fボタン」で行う。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

 

「Z/Fボタン」を押すと、「X-H2S」「X-H2」の背面液晶に「ズーム/フォーカスコントロールリング」の状態が表示される。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

 

「ズーム/フォーカスコントロールリング」は、回す強さに応じて駆動速度が変化する。また「Z/Fボタン」下のズームボタンを押すと、一定速度でズーミングさせることができる。

XF18-120mmF4 LM PZ WR

フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR

ラージフォーマットミラーレスGFXシリーズ用の広角ズームレンズ「フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR」。非球面レンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚を含む10群14枚構成で、ナノGIコーティングなどによりゴーストやフレアも低減。構成部品にマグネシウム合金を採用し、軽量性と高剛性を両立。質量約725g・長さ約112.5mmの小型軽量化を実現した。

GF20-35mmF4 R WR

 

超広角20mmは、GFレンズで最広角となる。画角は35mm判換算で16〜28mm相当だ。

GF20-35mmF4 R WR

 

絞りリングのA (オート) の先に、見慣れないCの文字がある。絞りリングをカスタム化するポジションで、「GFX100S」ではCポジションにすると前ダイヤルで絞りの操作ができるようになる。

GF20-35mmF4 R WR

 

フィルター径はφ82mmを採用する。鏡筒の12か所にシーリングを施し、防塵・防滴・−10℃の耐低温構造となっている。さらに、レンズの前玉にはフッ素コーティングを施し、撥水・防汚性能も備えている。希望小売価格は403,700円 (税込)。

GF20-35mmF4 R WR

主な仕様

FUJIFILM X-H2

FUJIFILM X-H2

有効画素数 約4020万画素
撮像素子 23.5×15.6mm (APS-Cサイズ) X-Trans CMOS 5 HRセンサー
マウント 富士フイルムXマウント
ISO感度 ISO 125~12800 (拡張 ISO64〜51200)
シャッター速度 メカシャッター 1/8000秒〜15分、電子シャッター 1/180000秒〜15分、バルブ
ファインダー 0.5型 有機EL 約576万ドット EVF
液晶モニター 3.0型 約162万ドット バリアングル式液晶モニター (静電容量方式タッチパネル)
記録媒体 CFexpress Type Bカード、SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-II対応)
幅×高さ×奥行き 約136.3×92.9×84.6mm (最薄部 42.8mm)
質量 約579g (本体のみ) / 約660g (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 充電式バッテリー NP-W235、ACパワーアダプター AC-5VJ、プラグアダプター、専用USBケーブル、ショルダーストラップ、ボディキャップ、ホットシューカバー、ファイルトランスミッター/縦位置グリップ用端子カバー、メモリーカードスロットカバー、シンクロターミナルカバー、冷却ファン用端子カバー、ケーブルプロテクター

フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR

XF56mmF1.2 R WR

マウント 富士フイルムXマウント
焦点距離 56mm (35mm判換算 85mm相当)
レンズ構成 8群13枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚)
画角 28.5°
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根枚数 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.5m
最大撮影倍率 0.14倍
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ 約φ79.4×76mm
質量 約445g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-67 II、レンズリアキャップ RLCP-001、レンズフード、ラッピングクロス

フジノンレンズ GF20-35mmF4 R WR

GF20-35mmF4 R WR

マウント 富士フイルムGマウント
焦点距離 20〜35mm (35mm判換算 16〜28mm相当)
レンズ構成 10群14枚 (非球面レンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚)
画角 108°〜76°
開放絞り F4
最小絞り F22
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.35m (全域)
最大撮影倍率 0.14倍 (テレ端)
フィルター径 φ82mm
最大径×長さ 約φ88.5×112.5mm
質量 約725g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-82、レンズリアキャップ RLCP-002、レンズフード、レンズポーチ