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“地元・豊川に愛される写真部” 熱血顧問が引っ張る、超アクティブな活動に潜入!

全国の頑張る写真部を紹介するこの企画。今回は、豊川高校写真部を訪ねました。

We’re 写真部#8 豊川高校 写真部

全国レベルの部活動がたくさん!校内撮影会を開催

豊川高校は愛知県豊川市にあり、創立96周年の歴史ある学校です。整備された教育環境により、多様な部活動や文化祭などのイベントが活発に行われています。

写真部は新3年生13人、新2年生12人が所属。活動日は主に火曜・金曜の他、週末に撮影会が行われます。写真部の歴史は長く、1955年にカメラ部として設立されました。全国大会やCAPAの月例、その他たくさんのコンテストで活動の成果を披露しています。

コロナの影響が長引いたこともあり、部内の作品の共有は直接会わなくても活動できるよう、LINEを通して行われています。ここで自分の好きな作品や、講評会で発表する作品を選出。毎週1人3作品、全員に見せる作品を制作しています。

校外で撮影することもありますが、校内の部活動を撮影することが多いとのこと。豊川高校には写真部以外にも優秀な部活動が多く、野球部はセンバツ高校野球2024に出場しました。また、水泳部、駅伝部、陸上部からはオリンピック選手も輩出しています。取材日には講評会や校内撮影会が行われ、普段の活動を垣間見ることができました。

▽取材日の様子はこちら

撮影会で撮影された作品

安藤野々花さん:剣道の勇ましい姿をローアングルから狙います
松尾勇輝さん:取材日は生憎の雨でしたが、野球部の雰囲気がわかる一枚に
竹野陽向子さん:バレーボールの一瞬が切り取られたベストショット

校内での撮影は、各部に許可を取るところから始まります。編集部が取材した日は、3班に分かれて2時間ほど撮影。全国レベルの部活動を前に、どの班も自由に楽しそうに撮影している姿が印象的でした。

バツグンの行動力と遠くまで届く声でみんなをまとめる部長!

太田萌衣さん

撮影:高浜蓮さん

入部のきっかけは、先輩の作品を見たことでした。「入学当時は写真部にあまり興味はなかったのですが、校内に展示されていた先輩たちの作品を見て『こんな写真撮ってみたい!』と思い入部しました。今はモータースポーツの写真を撮りたくて、流し撮りを練習しています。」

部長になったのはみんなからの推薦でした。「年明けから部長になりました。先生が言うにはハキハキして声が通りやすいからという理由で(笑)。大人数をまとめるのは得意ではなかったのでとても不安でした。でも、副部長がとても頼りになる存在で、これからはもっと責任感のある部長になりたいです!」

太田さんが取材日に撮影した作品がこちら

躍動感のある写真が好きなので、この写真を選びました。この瞬間ではなかなか撮れないので、好きな写真です。

学校内だけじゃない! 地元を大人と一緒に盛り上げる活動

土木の仕事の魅力を伝える「あいち土木の魅力・未来プロジェクト」に参加した様子

豊川高校写真部は精力的な活動が評価され、地元の企業からさまざまな撮影依頼を受けることがあります。最近では、額縁を制作する企業からの依頼で、プロの仕事現場を高校生の視点で撮影しました。その結果、企業側からも高い評価を受け、企業のホームページに掲載されました。

>>株式会社 大仙 フォトギャラリー

地元企業とのコラボレーションは部員たちの実践的な経験になり、表現力を伸ばすきっかけとなりました。地域との良好な関係を築きながら、学校のPRや地元の発展にも貢献できると感じました。

元国際会議のカメラマン! 厳しく熱い先生が写真部を引っ張る

水野勝之先生(英語科) 撮影:赤沼奏空さん

顧問に就いて今年で18年目になるという水野先生。時代と共に変わる写真部を見守り続けています。「前職でカメラマンをしていた経験から写真部の顧問になりました。写真部のレベルはどんどん上がっています。数年前、とある部員が写真甲子園に応募しようと言ったときから外に活動が向いていきました。CAPAの月例応募も日々の目標になっています。」

校内だけにとどまらず、地元に愛される写真部を目指しているのには先生の想いがありました。「活動していてただ入賞して喜ぶだけではもったいないと思いました。地元の人に愛される部活って、それが巡り巡って自分たちにも跳ね返ってくるのを感じていて。『豊川高校』を背負っていれば、学校や地域をアピールできて、みんなのためになる。写真を通じた社会貢献を今後もしていきたいですね。」

部長と先生を撮影してくれた二人

左から:高浜蓮さん、赤沼奏空さん

高浜さん:部長を撮影するのは初めてで緊張しました。いつも明るくて、みんなを引っ張っていくぞ!って頑張る姿が印象的で。とても良い先輩です。

赤沼さん:普段は先生に対してカメラ向けることはなくて、どう撮るか悩みました。先生は部員1人1人に対して目をかけてくれるので、すごく感謝しています。

賞だけがすべてではない、今しかできない経験を

校内には写真部の作品がたくさん展示されており、学校内での写真部の存在感と影響力を実感しました。

特に地元の風景や文化をテーマにした作品は、地元への愛を感じることができ、写真部の活動は学校や地域から愛されていること、生徒たちの努力と情熱が評価されていることを感じました。

また、地元企業とのコラボレーションを通じて得られる経験は学びの幅を広げ、学校生活だけでは得られない貴重な経験となっていました。

これからも豊川高校写真部の作品が楽しみです。

>>豊川高校写真部 WEBページ
>>写真部が参加する写真展「リアルポートレートS+NEXT」

全国の頑張る写真部を応援します!

CAPA CAMERA WEBではぜひ取材をしてほしいという熱意ある写真部を募集中。部員が一人でも大丈夫! 全国の仲間たちに君たちの想いを届けよう! 写真部はみんながレギュラーだ。

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