ソニーEマウントとVMマウントモデルとして定評のある「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」が、ニコンZマウントに最適化。高性能MFレンズの写りがZシリーズでも楽しめるようになった。
高画質を追求したアポランターがフルサイズZマウントで新登場
フォクトレンダー史上最高性能を持つという「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」が、ニコンZマウントに最適化されて新登場。さっそく「Z 7II」と組み合わせて東京の街を撮り歩いた。軽量コンパクトで操作性も良く、常にカメラに付けていても苦にならない。
レインボーブリッジを見上げてリアルに描く
日が傾くとレインボーブリッジの下面にも光が当たってくる。アポランターの高精細でシャープな画質が、巨大な橋を支える無数の鉄骨が並ぶ様をリアルに捉えた。ジェット船を入れることで橋の大きさと高さを表現した。
Zシリーズの機能を使い軽快にスナップ
ニコンとのライセンス契約により開発され、電子接点を持っているので、MFレンズでありながらZシリーズの機能が使える。ピント合わせの補助機能は3種類あり、特にフォーカスポイント枠が赤から緑に点灯する色変化が使いやすく、開放でも正確なピント合わせができた。さらに3軸のボディ内手ブレ補正も使えるので、手持ちで撮影できるシーンが広がる。
実際に撮影してみると、のぞいただけでアポランターのヌケの良さを感じた。夕暮れや夜景撮影に重宝しそうだ。
ライトアップされた東京タワーを印象的に
日が沈むと東京タワーがライトアップされる。このレンズは夕暮れや夜の描写が特にきれいだ。見た目よりヌケがいい印象で、ライトのひとつひとつがとてもきれいに写る。ボディ内手ブレ補正が使えるのも便利だ。
特殊形状の絞り機構で玉ボケが楽しめる
12枚羽根の絞りは開放F2だけでなく、F2.8とF16で円形になる特殊形状を採用し、玉ボケを生かした撮影が楽しめる。フィルターサイズは52mm径で、専用ねじ込み式フードが付属する。
特殊硝材を贅沢に使い諸収差を補正
異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚を投入したアポクロマート設計により軸上色収差を良好に補正。フローティング機構を内蔵し、最短から無限遠まで安定した画質が得られる。
フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical
発売日 2022年5月20日
希望小売価格 132,000円 (税込)
マウント ニコンZマウント
レンズ構成 8群10枚
絞り羽根 12枚 (F2・F2.8・F16で円形絞り)
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 1:6.46
フィルター径 φ52mm
最大径×全長 φ67.6×64.3mm
質量 347g