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【路地の撮り方③】大胆なアレンジで写真を演出するテクニック

ビルの多い都心部でも一歩裏道に入ったり、下町に行ったりすると路地はたくさんあります。ここでいう路地は、絵になる狭い道のこと。人の息遣いや人情味のあふれる路地は、ふとカメラを向けたくなります。情緒あふれる路地の撮り方をご紹介いたします。

 

撮影:鹿野貴司

 

色やアングル、動感表現など大胆なアレンジをしてみよう

路地は「コレ」という明確な被写体がないので慣れないうちは絵にしにくい。そこで小ワザではあるが、路地写真の演出テクニックを紹介する。まずは色味だ。曇天時などで色彩が乏しいと感じたら、思い切ってモノクロやセピアにしてみよう。下町や古めかしい路地ではこれらの表現が実にマッチする。また、動感を加えることでも印象深くなる。動く被写体をスローぎみのシャッター速度で狙えばいい。極端なアングルで撮影して見慣れない視点にすることもインパクトが出て有効だ。

 

基本テクニック

現場の雰囲気にマッチした色合いにする

人間の記憶は、街や風景を色で覚えているという説もあるが、写真を撮るときも自分の感じた色を表現するのが正解。その際、かならずしも正確な色に再現する必要はないし、そもそもカラーである必要もない。ホワイトバランスや仕上がり設定の調節によって、好みの路地写真に仕上げよう。

 

 

△WB/オート

 

○WB/太陽光

 

見た目の色合いに再現するにはWB「太陽光」がベター

さまざまな光源が混ざり合う飲食店が並ぶ路地。ホワイトバランスを「オート」で撮影したら、少し冷たい雰囲気に写ってしまった。「太陽光」に設定すると、見た目に近い温かい色合いに再現できた。

 

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