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【滝の撮り方⑤】それぞれの滝の表情を最大限に引き出す“俺流”の切り取り方!

【段瀑】名前のとおり、“段”の部分を入れて切り取る!

段瀑は、2段、3段になった段の部分を入れて狙うのが一般的。また、滝の全景を見るために展望台が設けられていることが多く、撮影ポジションが限られてしまいがち。階段状の全景を撮るのなら、早朝や夕刻、天候などの変化を利用して撮影すると、ひと味違った写真となる。

 

不動七重の滝(奈良県下北山村)

正統派撮影(曇天時)

こんな写真になりがち!
・展望所からでは似たような構図になりがち

構図が似てしまうので発生した霧を強調するようにして風景全体を切り取る

展望所からの撮影で、滝の全景を入れると似たような構図になりがち。このときは霧が湧き始めたので、横位置で周囲の風景を多く取り入れてフレーミングした。暗い部分を多く入れたのは霧の存在を強めるため。滝は右下に小さく扱って、印象的な構図にした。

34ミリ相当 絞り優先オート(F10 0.6秒) -0.7補正 ISO50

 

正統派撮影(晴天時)

こんな写真になりがち!
・滝の印象が弱くなりがち

朝イチに展望台を訪れると、滝全体が快晴の空の色を映して青く染まっていた。大気も澄んでいたので滝もクリアに見える。周りの木に光が差し込んだときを狙って撮影した。

滝の全景を撮ると弱くなりがちなので滝の“階段”ではなく流れを強調して見せる

段瀑の全景を写すとその形状に目がいき、滝の迫力は感じにくくなる。そんなときは1つの滝に絞って撮影しよう。ここでは光が当たった滝の手前に木々を入れてスケール感を表現。下部から舞い上がる水しぶきも写り、よりいっそう滝の迫力が増して俺流となった。

180ミリ相当 絞り優先オート(F32 1/8秒) +0.3補正 ISO50

 

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