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【滝の撮り方⑤】それぞれの滝の表情を最大限に引き出す“俺流”の切り取り方!

【渓流瀑】広角レンズで流れによって、画面に広く入れる!

五郎七滝(岐阜県高山市)

岐阜の山中を流れる五郎七滝は、知る人ぞ知る秘境の滝。滝にたどり着くには、沢を歩かなければならない。水量が少ないと絵にしずらいが(左の正統派写真)、1枚岩の上を幾筋もの水が弧を描きながら流れる様子は、独特の美しさを見せてくれる。横に幅広い滝なので、広角レンズを使って横位置で撮るのが正統派。

 

正統派撮影

こんな写真になりがち!
・横に広い滝なので横位置で広めに撮りがち

横位置で広く撮りがちだが流れの描写に着目して縦で構成

幅の広い滝をそのまま横位置で広めに撮ってしまうと、主題がぼけてしまう。そこで広角の遠近感を利用して、滝の美しい流れに縦位置でぐっと迫って、高速シャッターで写し止めるのが俺流だ。この日は水量も多く、水の躍動感と面白い流れの描写を捉えられた。このときスローシャッターで撮ってしまうと、その模様は消えてしまう。

22ミリ相当 シャッター速度優先オート(F5.6   1/250秒) +0.7補正 ISO100

 

滝の種類ごとに、おすすめの滝と滝の切り取り方をご紹介しました。それぞれの滝の良さや表情を引き出すテクニックや、フレーミングを心がけてダイナミックな迫力ある撮影ができたらいいですね。

 

写真・解説/伊藤亮介

 

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