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【水族館での撮影①】動き回る動物や魚をぶれずに撮影する方法があるんです!

これから夏休みで、家族で外出する機会も増えるかと思います。そんな時「水族館に行こう!」という方も多いはず。視覚的にも、体感的にも涼しいですし。さて、水族館に行くと、鮮やかな魚や美しい水槽が目を楽しませてくれます。しかし、いざ撮影しようとするとガラスに反射したり、魚や動物がぶれたり…失敗ばかり。館内が薄暗く、動きの速い魚を撮るのは、実は難しいんです。今回は、水族館撮影でよくある4つの失敗と、その解決方法や撮影テクニックをご紹介いたします。

 

 

水族館での撮影は、「暗い」「動く」という撮影の難点が2つも含まれる。フラッシュの使用が禁止されているので、カメラの設定を全自動のままで撮ると、被写体がぶれたり、暗く写ってしまったりする。またガラス越しという環境なので、映り込みも多発。休日は混雑しているので、人が画面内で見切れてしまうことも多い。

 

 

水族館での撮影でよくある失敗①

ぶれてしまう

 

オートではISO感度が最高感度まで上がらない機種もある。使用したカメラでは感度がISO1600までしか上がらず、シャッター速度が1/15秒と遅く、ペンギンはぶれてしまった。

 

解決方法! ISO感度を上げて、シャッター速度をかせぐ

ここではISO25600まで上げたら、1/250 秒のシャッター速度が得られた。シャ ッター速度が速くなったことで、手ブレは抑制され、泳いでいるペンギンの動きを写し止めることができた。ISO感度オートでぶれるようなら、任意で感度を設定する。高感度にすればシャッター速度が速くなり、被写体ブレも、手ブレも防ぐことができる。オートでのISO感度上限値がISO1600だとすれば、倍のISO3200で試し、それでもぶれるようなら徐々に上げていこう。

 

 

ISO25600 → 1/250秒

ここではISO25600まで上げたら、1/250 秒のシャッター速度が得られた。シャ ッター速度が速くなったことで、手ブレは抑制され、泳いでいるペンギンの動きを写し止めることができた。

32ミリ相当 絞り優先オート(F3.7 1/250秒) ISO25600 WB:晴天

 

 

+αテクニック

 

手すりなどにカメラを置いて撮影すると手ブレを軽減できる

 

 

水族館での三脚使用はNG。手ブレ補正機能が付いているとはいえ、決してぶれないわけではない。手ブレが気になる場合は、手すりなどにカメラを置いたり、壁に体を押し当てたりするだけでも安定感が増すので試してみてほしい。

 

 

水族館では、動物やお魚たちが楽しそうに動き回っています。それを撮影するのは、やはり少し技術が必要になります。ISO感度を上げてシャッター速度を早くすることができますので、もし、撮影でぶれてしまう方は試してみましょう!

 

 

写真・解説/吉住志穂