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【星景ポートレートの撮り方③】光の演出で印象に残る華麗な一枚を撮ろう!

星空と人物を一枚の写真に収める星景(星空)ポートレートは、幻想的な写真撮影が可能ではありますが、少しテクニックが必要です。星空と人物を一枚の写真の中で、両方ともきれいに写し出すためには、“長時間露光で星”を、“フラッシュの光で人物”を撮影します。その撮影方法についてご紹介いたします。

 

  1. 星空? 人物? どちらを基準に撮影するの?
  2. こんな写真撮れるの!? 重要なのはライティングの配置
  3. 光の演出で印象に残る華麗な一枚を撮ろう
  4. 様々なライティングでオリジナリティあふれる一枚を撮ろう

 

 

フラッシュにカラーフィルターを使用して画面全体の色みをコントロールする

星空ポートレートでよく見かけるのが、天体は青く綺麗に写っているのに人物も同時に青白く写ってしまっている失敗例。人物は原色ではっきり出し、空の色は青く幻想的にする場合はフラッシュにカラーフィルターを使用して色調整を行います。背景フィルターに書かれている数値にホワイトバランスを設定する。2灯以上使う場合は、両方に同じフィルターを使用しないと、片方だけ色が変わってしまうので同じフィルターを装着して撮影しよう。

 

基本テクニック

フィルターで光の色を変化させて肌と背景両方の色みを整える

まず、露出、構図、ピント、モデルの位置、フラッシュの位置が決まったら、カラーフィルターの調整に入る。ホワイトバランスはあらかじめ背景に合わせる。オレンジ色のフィルターを使用し肌色が正しく出るように調整。カラーフィルターに書かれている数値にホワイトバランスを設定する。2灯以上使う場合は、両方に同じフィルターを使用しないと、片方だけ色が変わってしまうので同じフィルターを装着して撮影しよう。

 

 

ROGUEのカラーフィルター。フィルターにより画面全体の色を変える「カラーシフト」や、演出用の色付けに最適。フィルターにはホワイトバランス調整用の数字が記載されている。

 

 

フィルターを使用しないで、光を当てると雰囲気が台無しになってしまう。 こういうミスを解決するためにもカラーフィルターは重要だ。

 

手前から周囲の光が当たっているので、撮影時は大きい黒い布などで被写体に光が当たらないような工夫が必要。背景の光は手持ちで発光させた。

 

 

オレンジのフィルターで自然な肌の色に仕上がった
オレンジ色のカラーフィルターを使用し、適度で最適なライティングを行うことにより、人物を綺麗に美しく撮ることができる。ホワイトバランス調整により、周囲の光による色かぶりも解消することができる。

14ミリ相当 マニュアル露出(F2.8 15秒) ISO2500 WB:3500K

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