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【星景ポートレートの撮り方④】様々なライティングでオリジナリティあふれる一枚を撮ろう

星空と人物を一枚の写真に収める星景(星空)ポートレートは、幻想的な写真撮影が可能ではありますが、少しテクニックが必要です。星空と人物を一枚の写真の中で、両方ともきれいに写し出すためには、“長時間露光で星”を、“フラッシュの光で人物”を撮影します。その撮影方法についてご紹介いたします。

 

  1. 星空? 人物? どちらを基準に撮影するの?
  2. こんな写真撮れるの!? 重要なのはライティングの配置
  3. 光の演出で印象に残る華麗な一枚を撮ろう
  4. 様々なライティングでオリジナリティあふれる一枚を撮ろう

 

 

ライティングの工夫次第でオリジナリティの高い作品ができる

星景ポートレートはライティングの良しあしで作品が決まります。工夫次第で印象的に見せたり、抽象的に表現したり、記録的に残せたりできるので、目的に合わせて撮り方を変えましょう。星景ポートレートは、まだまだ発展途上といえるジャンルなので、ライティングなど工夫によって、オリジナリティの高い作品製作を楽しむことができます。

 

 

【星景ポートレート×遠雷】

 

雷などの自然現象を生かして撮るのも面白い

周囲に余計な光のない宮古島の浜辺で撮影。遠くで雷が光っていたので、人物の手元に雷がくるようにフレーミングした。ライティングはクロスライティング+海側から手持ちで1灯当てている。両サイドからフラッシュを与えることにより被写体に立体感を与えた。

14ミリ相当 マニュアル露出(F2.8 20秒) ISO2000 WB:3400K

 

クロスライティングは人物の少し前から発光、海からのライティングはフラッシュを持った人が海から浜辺に向けている。周囲の光が全くないため、ISO感度は高めに設定する必要がある。

 

【星景ポートレート×天の川】

 

岩陰にフラッシュを隠して発光させ輪郭をはっきりと表現
星空ポートレートを撮影する際、フラッシュを隠せるような岩や木、棚田の陰を利用すると、クオリティの高いバックライトを使った輪郭表現ができる。メインの光は左からグリッド1灯、もう1灯はグリッドをつけたストロボを岩に向けて発光。背景には大きく天の川を入れた。

14ミリ相当 マニュアル露出(F1.8 25秒) ISO2000 WB:3850K

 

夜景を入れる場合は撮影後の処理で星を際立たせる
12ミリF2.8の超広角レンズを使用し、天の川を入れつつ夜景を入れた。フラッシュはカラーフィルターが入ったグリッドで、クロスライティング+カラーフィルターの付いたフラッシュを正面から当てている。撮影後、空を暗く調整し、星の印象を強めているが、こうした処理も星景ポートレートでは重要だ。

12ミリ相当 マニュアル露出(F2.8 30秒) ISO2500 WB:3400K

 

 

星景ポートレートは、ひとえにライティング次第で、作品の良しあしが決まってしまいます。ですので、なるべく余計な灯りや光のない場所を選び、被写体である人物をライティングしましょう。クロスライティングを行えば、立体的な撮影が可能になります。星景ポートレートは、まだまだ未開のジャンルですので、あなたオリジナルの撮影ができる可能性を秘めています。楽しんでみてください。