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【カメラ用語事典】置きピン

「置きピン」とは、電車や運動会の徒競走のようにコースに沿って動く被写体を撮るときに有効な撮影テクニック。被写体の通り道にあらかじめピントを固定して撮影を行う。コンティニュアスAFを使って被写体の動きを追いかけるのとは違い、待ち伏せするようなイメージである。

置きピンを行うときは「シングルAF(ワンショットAF)」に設定し、シャッターを半押しして通り道にピントを合わせ、被写体が通過するのを待つ。そして、ピントを合わせた位置に被写体が来たらシャッターを押す。これで動いている被写体に確実にピントを合わせられる。

ピントを合わせてから被写体が通過するまでの待ち時間が長い場合は、ピントが合った状態でMF(マニュアルフォーカス)に切り替えるといい。カメラを動かさない限り、ピント位置を固定できる。さらに三脚を使えば、より確実に撮影が行える。

 

まずは構図を決める。そして、サルが通過する鎖の中央にピントを合わせる。サルが通ったらシャッターを切る。これが置きピン。
 

 

写真/小澤太一