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【カメラ用語事典】タイムラプス動画

タイムラプス動画とは、数秒から数分に1回撮影した数多くの静止画をつなぎ合わせて動画にしたもの。動画のフレームレートにもよるが、例えば、30fpsで3秒に一度撮影した写真を1000枚(50分ぶん)つなぎ合わせると、33秒の早送りの動画が撮れるといった具合だ。

カメラを三脚などに固定して、長時間露光のインターバル撮影を行って画像処理ソフトなどを使ってつなぎ合わせるというのが基本だ。しかし、最近ではカメラにタイムラプス撮影機能を搭載した機種も増えている。カメラ搭載の機能を使うと、撮影するだけで手軽に動画を生成できる。

タイムラプス動画を撮影するには、手持ちでの撮影はほぼ不可能なので、カメラをしっかり固定できる三脚が必須。撮影中にカメラが揺れると完成した動画の画面が震えて、見にくいものになってしまう。そして、カメラ搭載のインターバル撮影機能やタイムラプス撮影機能を使えばOK。これらの機能が搭載されていない場合は、インターバルタイマー機能付きのレリーズを用意して撮影を行う。

なお、一般的なタイムラプス撮影機能は、自動撮影中は露出が変更できず、夕景など刻々と露出が変わるようなシーンは苦手である。最新機種では、タイムラプス撮影中の自動露出制御に対応したり、4Kタイムラプス動画の自動生成が行えたりするものもある。

 

タイムラプス動画撮影機能を搭載するキヤノン EOS 80D
 

 

EOS 80Dのタイムラプス動画の設定画面。動画メニューの中にタイムラプス動画機能があり、まずは「する」を選択。
 

 

「する」を選ぶと、撮影間隔や撮影回数、撮影所要時間、動画の再生時間、メモリーカードの残時間(量)が表示される。そしてINFOボタンを押して、詳細設定画面へ。
 

 

撮影間隔は99時間59分59秒まで、撮影回数は2~3600回まで設定できる。下部左側に表示される実撮影時間と、下部右側に表示される再生時間を参考に設定を行う。
 

 

各設定が終わったらメニューを終了し、最後にOKを選択して確定する。露出とピントの確認を行って問題がなければ、動画撮影のスタートボタンを押して撮影準備モードに。その後、シャッターボタンを押せば撮影が開始される。