特集

【カメラ用語事典】フォーカス優先、レリーズ優先

フォーカス優先とは、被写体に対してピントが合わないとシャッターが切れない設定のこと。一方でレリーズ優先はシャッターチャンスを優先したいときに設定し、ピントが合っていない状態でもシャッターを切ることができる。
 
この「フォーカス優先」と「レリーズ優先」は、ピント合わせの方式を決めるAFモード(AF-S/シングルAFやAF-C/コンティニュアスAFなど)のカスタム設定として、中級機以上のモデルに用意されていることが多い。ピンボケ軽減のため被写体にピントが来て初めてシャッターを切れるようにしたければフォーカス優先を、スポーツなどの撮影でピントが来てなくても連写速度を完全に優先したければレリーズ優先を選ぶ。被写体やシーンに合わせて、あらかじめ決めておく必要がある。

 

上の写真のように測距点に被写体がない場合や暗くて被写体を認識しにくいときなどは、フォーカス優先ではシャッターが切れないことがある。このようなときはレリーズ優先が便利だ。

写真/深澤 武

 
 

キヤノンの中級機以上のモデルには、AIサーボAF(AF-C)設定時によりピントの精度を高めるカスタム設定「AIサーボAF1コマ目レリーズ」が用意されている。ここでピント優先(フォーカス優先)とレリーズ優先を選ぶ。