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プロ写真家に聞いたポートレート撮影で“効く”小道具&気遣いアイテム8選

<この方に聞きました!>

1964年、東京生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒。女性ポートレートを中心に写真集やグラビア、DVDジャケットなどを多く手がけ、写真展も定期的に開催している。『CAPA』のフォトコンテスト「ポートレートセッション」審査員。

 

ポートレート写真にアクセントが付けられる機材や ロケ時に便利なお助けアイテムを大紹介!

ポートレート撮影に役立つ便利グッズは、大きく分けると2つ。ひとつは撮影そのものに関わるもの。もうひとつは撮影をスムーズにするためのもの。

 

前者の代表格が照明機材だ。大がかりなロケなら、カメラ機材よりも照明機材のほうが圧倒的に大きくなるのは珍しくない。「光やシーンを作り出すこと」は、シャッターを切る前に重要なのだ。

 

また後者は、「気遣いの道具」と言えるだろう。今回紹介したのはあくまで僕の使っているアイテム。なのでそのままマネする必要はなく、自分の撮影スタイルや、ロケの仕方に沿った形でアイデアを加えながら道具を揃えていってほしい。

 

おすすめ機材類

(1)LEDライト


ポートレートの照明光にも、懐中電灯代わりにも

色の仕上がりではストロボに敵わないが、定常光として使える便利さではLEDが優位。ロケではバッテリーで使えるタイプがいい。暗所でのライティンググッズとしてはもちろんのこと、暗くなってからの撤収時に照らして作業すれば、思わぬ忘れ物も防げる。

 

(2)機材のマーキング


レンズの焦点距離や開放F値をわかりやすく表示

レンズを10本、20本と持っていくCAPAのロケは特殊だが、テープに名称を書きレンズキャップに貼っておくのは便利。名前を貼っておけば、どのキャップが見つからないかすぐわかる。バッグの内側が黒色だと見つけにくいので、黄色の目立つ色のビニールテープなどを使うと、暗所でもわかりやすい。

 

(3)電動ブロアー


モデルの髪をなびかせれば「動き」が表現できる

ブロアーといってもホコリ飛ばしではなく、モーターで風を送るアイテム。アクセントとして風が効いていると、それだけで絵になる。プロもファッション撮影などでは常用するアイテムだが、バッテリータイプであれば屋外でも使える。

 

(4)アクセサリーシュー付きクリップ


ストロボやLEDライトを簡易で固定してパパッと撮影

ストロボやLEDライトを使うとき、非常に便利なのがアクセサリーシュー付きのクリップ。これはクリップに余っていたアクセサリーシューのパーツ
(ニコンのAS-10)を取り付けて作ったもの。そのまま置けばスタンドにもなるし、三脚やクリップで挟めるような所があれば付けることができる。

 

おすすめ気遣いのグッズ

(1)虫よけ/かゆみ止め


屋外ロケではモデルを虫からしっかりガードが重要

夏に限らず、春先から秋までロケの必須アイテム。蚊に刺されたりすると、赤くなったりの見た目上の実害はもちろん、撮影中断、雰囲気悪化のデメリットも。撮影前に、虫よけスプレーで先に対処しておけば撮影もスムーズで、撮れ高アップだ。念のため、使う前にモデルさんに大丈夫かどうかの確認は必要。

 

(2)敷物など


敷いて寝ころびポーズや、「色み」を加えるのにも便利

立ち姿ばかりだと単調になりがち。そんなときに自由なポーズを取ってもらったり、また色が乏しいときにアクセントとして便利に使えるのが敷物。一枚あれば安心して座ったり寝転がったりでき、ポーズバリエーションも非常に増える。撮れ高劇的アップ間違いなし。ショール的にも使えるような、「絵になる布」がオススメ。

 

(3)寒さ対策用品(使い捨てカイロ、携帯ストーブ、ベンチコート)


使い捨てカイロは必須。“上級者”なら携帯ストーブもアリだ

寒い時期は使い捨てカイロは必需品。それからカセットガスで使える携帯ストーブなども用意しておくと便利だ。女性ポートレート撮影の衣装は薄着の場合も多く、この辺は特に気を遣いたいところ。丈の長めなベンチコートもパッと脱いで撮影→パッと着て移動と、使い出のあるアイテムだ。

 

(4)日傘


日よけ用にハレ切り用に。1本あれば何かと便利!

日傘は常用品として用意しておきたいアイテムだ。夏に限らず、日差しの強い日にはモデルさんの日よけ用に、また画面構成上の小道具として、さらには撮影時のハレ切りとして等々、1本あればいろいろ応用が利く。折りたたみ傘よりも、ハンドル部分が「し」の字になっているタイプの方が絵的には良いだろう。