ボケの美しさにこだわる! 単焦点レンズの活用法
絞りを開けて背景をふんわりと
単焦点レンズは「絞りを開ける」ことで背景がぼけやすいという特徴があります。ズームレンズは絞りが明るいレンズでもF2.8程度ですが、単焦点レンズはそれよりも明るいレンズが揃っており、絞りを開けることで、背景がフワッとぼけた写真が撮りやすくなります。ただ、ボケが大きくなるぶん、少しでもピント位置がずれると、ピンボケが目立つので、ピント合わせは慎重にして、多めに撮ると安心です。
美しい描写のSTFレンズでとろけるようなボケ味を楽しむ
ソニーのSTFレンズは滑らかなボケを追求した単焦点レンズ。ピント面の画質はシャープながら、レンズ内に特殊効果フィルターを内蔵し、ボケの輪郭がとろけるように柔らかい。質の高いボケ味が楽しめる。
接写に強い明るい単焦点でボケを生かしてふんわり描く
単焦点レンズはズームレンズより設計の自由度が高く、絞りの開放F値が明るいものが多い。さらにこのレンズは0.5倍まで寄れるので、背景はもちろん、前後の花びらも美しくぼけて、ふんわりした雰囲気を引き出せた。
【まとめ】レンズの特徴を理解して花マクロの幅を広げよう
今回は身近な場所で撮ることを想定して紹介しましたが、レンズ選びの知識はどんなシーンでも役に立ちます。レンズの特徴を理解し、それを生かして花を撮影してみましょう。レンズバリエーションが広がれば、作品の幅も広がるはずです。
背景の雰囲気重視なら広角、ボケ重視なら望遠&中望遠で
同じ撮影倍率で撮影すると、焦点距離の長い85mmは背景の写る範囲が狭く、ボケ量が大きくなる。背景をすっきりさせるなら85mm、背景の雰囲気を感じさせたいなら35mmといった、シーンに応じた使い分けをしたい。
次回は、花マクロにおすすめのレンズを紹介します。