特集

美ボケを生み出す4つの要素とは? 望遠ズーム&単焦点レンズで撮る「花マクロ」のコツ

ボケの美しさにこだわる! 単焦点レンズの活用法

絞りを開けて背景をふんわりと

単焦点レンズは「絞りを開ける」ことで背景がぼけやすいという特徴があります。ズームレンズは絞りが明るいレンズでもF2.8程度ですが、単焦点レンズはそれよりも明るいレンズが揃っており、絞りを開けることで、背景がフワッとぼけた写真が撮りやすくなります。ただ、ボケが大きくなるぶん、少しでもピント位置がずれると、ピンボケが目立つので、ピント合わせは慎重にして、多めに撮ると安心です。

美しい描写のSTFレンズでとろけるようなボケ味を楽しむ

ソニーのSTFレンズは滑らかなボケを追求した単焦点レンズ。ピント面の画質はシャープながら、レンズ内に特殊効果フィルターを内蔵し、ボケの輪郭がとろけるように柔らかい。質の高いボケ味が楽しめる。

単焦点レンズで花マクロ
ソニー α7R IV FE 100mm F2.8 STF GM OSS 絞り優先オート F5.6 1/100秒 +1.3補正 ISO1250 WB : 昼光色

接写に強い明るい単焦点でボケを生かしてふんわり描く

単焦点レンズはズームレンズより設計の自由度が高く、絞りの開放F値が明るいものが多い。さらにこのレンズは0.5倍まで寄れるので、背景はもちろん、前後の花びらも美しくぼけて、ふんわりした雰囲気を引き出せた。

単焦点レンズで花マクロ
キヤノン EOS R6 RF85mm F2 MACRO IS STM 絞り優先オート F2.0 1/1000 秒 +1.3補正 ISO100 WB : オート

【まとめ】レンズの特徴を理解して花マクロの幅を広げよう

今回は身近な場所で撮ることを想定して紹介しましたが、レンズ選びの知識はどんなシーンでも役に立ちます。レンズの特徴を理解し、それを生かして花を撮影してみましょう。レンズバリエーションが広がれば、作品の幅も広がるはずです。

背景の雰囲気重視なら広角、ボケ重視なら望遠&中望遠で

同じ撮影倍率で撮影すると、焦点距離の長い85mmは背景の写る範囲が狭く、ボケ量が大きくなる。背景をすっきりさせるなら85mm、背景の雰囲気を感じさせたいなら35mmといった、シーンに応じた使い分けをしたい。

単焦点レンズで花マクロ

 

次回は、花マクロにおすすめのレンズを紹介します。

  1. 1
  2. 2