2021年は少しずつ良い方へ変化の兆しが見え始めた1年でした。2022年は久しぶりに楽しい写真ライフを過ごせることを願って、プロ写真家やカメラライターに「2021年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかお楽しみに!
森脇章彦さんの2021ベストバイ「パナソニック LUMIX GH5II」とライブ配信用アイテム
スマホと組み合わせれば、どこからでもライブ配信ができる
旧「LIMIX GH5」から大幅にアップした4K動画撮影機能や、「LUMIX G9 PRO」の画作りを継承する写真画質など、価格以上に魅力にあふれたカメラが「LUMIX GH5II」だ。なかでも一番の魅力は、カメラとスマホをBluetoothとWi-Fiで接続し、スマホの電波の届く場所ならどこからでも「GH5 II」を使って“生中継”、つまりライブ配信ができてしまうこと。僕はこの機能を使いたいがために購入。2021年のベストバイとなった。
一般の人達からすればチョット敷居の高いミラーレスカメラを使ってのライブ配信だが、「LUMIX GH5II」の製品ページから誰でも無料でダウンロードできる「GH5II ライブ配信設定ガイド」なるものがあるので、それを見ながら設定すれば誰でもライブ配信が行なえる。
そして、2021年11月30日に行われたファームウェアアップデートにより、有線ケーブルを使っての高画質ライブ配信機能のアップグレードや、写真撮影ファンが待ち望んでいた「ライブビューコンポジット撮影」機能が追加された。これだけお買い得なカメラはなかなかない!
ライブ配信に必要なスマホホルダーとアダプターのセットが要望に応えて商品化
そして合わせて紹介したいのが、ライブ配信をスムーズに行うために絶対必要なスマホホルダーと、それを接続するホットシューアダプター。なかなか良い商品がないので自分で組み合わせを作ってみたら、なんとそのセットが商品化され販売されたのだ。ただし、売れても僕に利益が入ってくるわけではない。残念!
■Fotopro スマートフォンホルダー Pincer Clamp
Fotoproのスマートフォンホルダーとアルカスイス互換のカメラプレートが一体化された「Crab Clamp」は、発売当初は19,800円と高価な商品だったが、使い勝手が良かったのでずっと愛用していた。最近、もう1セット欲しいと思い浅沼商会に電話すると、何と2020年春に販売が終了。そこで「これからの時代に絶対必要だ!」と説得して、2021年11月に「Pincer Clamp」として再販が決まった。価格を抑えるため浅沼商会の「アサヌマ ネットショップ」限定で販売されている (税込 7,980円)。
■Fotopro Pincer Clamp + King A-HM180 セット
そしてついでに、カメラのホットシューに取り付けるアダプターとの組み合わせでセットを作ってもらった。これでスマホを小型の液晶モニターとしてカメラのホットシューに取り付けることができるようになった。大きなレバーが付いているので、取り付け角度が簡単に変更できるのがオススメポイント。こちらも「アサヌマ ネットショップ」限定で販売されている (税込 8,019円)。
カメラに装着すればアルカスイス互換のクイックリリースカメラプレートになるので、アルカスイス互換の三脚にそのまま取り付けることが可能になる。
2021年に日本デビューしたSUNEASTの記録メディアも愛用
最後にオススメ製品をもうひとつ。2021年、日本の会社から新しい記録メディアのブランドがデビューした。「SUNEAST (サンイースト)」は、元Lexarメディアのスタッフが日本で立ち上げたブランド。Amazonやカメラ専門店などで販売されており、低価格だが優秀なメディアだ。高品質な4K動画記録に向いたV90対応のUHS-II SDカードや、発売されたばかりの「キヤノン EOS R3」「ニコン Z 9」などで高速な書き込みが可能なCFexpress Type-Bカードを販売しているので、機会があったら試してみてほしい。現在、筆者愛用の記録メディアである。