高円寺大作戦を終えて
魚住さんと知り合ったのは昨年6月。
魚住さんの写真展が開催されているのをSNSで知り、面白そうと思いふらっと訪れた際に、たまたま魚住さんが在廊していらして私が声をかけたのが始まりです。
そこから神宮球場で野球観戦をするメンバーに入れていただき、昨シーズンは10試合くらい観に行きました。魚住さんの周りにはカメラマンの方が多くとても刺激になります。不思議なのは、ほぼ誰もヤクルトファンというわけではないということです(笑)。
その時に買ったつば九郎のポップコーンぬいぐるみを、高円寺大作戦でドリンクを一番多く買ってくれた方へのプレゼントにしました。
何度も魚住さんにお会いしてはいましたが、撮影してもらったことは一度もありませんでした。昨年12月に高円寺大作戦用の写真を撮ってもらったのが初めてでした。
今まで魚住さんが撮ったいろんなモデルさんのポートレート写真を山ほど見てきて、SNSなどで見る写真で誰が撮影したか書いていなくても、魚住さんが撮った写真はわかるくらいにはなっていたので、自分が被写体になるというのが不思議な気持ちと、私のようなものが被写体で成り立つのかという不安な気持ちがありました。
魚住さんに撮影されて感じたことは、普通だったら通り過ぎてしまう道や看板が、魚住さんにとっては撮影スポットになるんです。自分の中の常識みたいなものが覆された感じがしました。背景に人や自転車が写り込むことを高円寺らしいと楽しんでいたり、特に映える感じでもない中華料理店の看板の前や商店街の八百屋さんの前で撮影したり、私にとっては色んなことが初めてでびっくりしたけどわくわくもしました。どんな表情をすればいい写真になるんだろうって即興で考えさせられるトレーニングみたいな。
そういうわけで表情やポージングに迷いが見える写真がいっぱいありました(笑)
半目や変顔など普段は表に出ることがないNGカットも全てプロジェクターで投影されるのですが、それをお客さんに見られることに特に抵抗は無く、むしろ人間味があって面白いなぁと思いました。
プロカメラマンのNGカットを見る機会ってなかなかないですよね。しかも何度もチャレンジしてみたけど結局いい写真が撮れずに諦めたパターンの過程もすべて見せてくれるんです(笑)。
プロでも失敗するんだって、微笑ましくもあり少し安心もします。
トークでは撮影した写真を見ながら、モデルに自然にセクシーなポージングをしてもらう方法、女の子が細く見えるように撮影する方法、夜の屋外で自販機の光を使って撮影する際にどこのメーカーの自販機の光がいいか、どのような意図があってこの構図で撮影したかなど、そうだったんだと驚く話が沢山でした。
質問コーナーではお客さんから魚住さんにカメラについての質問が次々と飛んでおり、もっと写真が上手くなりたいという向上心と熱意を感じました。その質問に魚住さんは自分の経験と笑いを交え、カメラに詳しくない人でも分かりやすく答えていて、イベント終了後もお客さんと談笑したり、サイン対応したり、AirDropで動画をプレゼントしたり、チケット完売記念にハガキサイズの写真をプレゼントしたりと、こんなにサービス精神旺盛なプロカメラマンを見たことがないです(笑)
私は撮影会を毎月行っていますが、こういったトークイベントに出演するのは初めてで、お客さんの生の反応が見れることが新鮮で楽しかったです。2時間の予定だったトークイベントですが、盛り上がりすぎて3時間も喋っていて、物販の時間を含めると4時間半も経っていました(笑)。最後に魚住さんが、今までで一番いいお客さんだったと言っていたのが嬉しかったです。
この高円寺大作戦Vol.30のアーカイブは2023年2月12日(日)23:59まで有料で観ることができるので気になった方は観てみてください。
http://pundit.jp/events/6341/
沙倉しずか
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