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【CP+2023】ソニーが開放F1.4の大口径標準レンズと網膜投影カメラキットを初披露

カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2023」が、2023年2月23日~26日にリアル会場とオンラインで開催。4年ぶりとなるリアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。

ソニー

【CP+2023】ソニー

ソニーブースには撮影体験ができるタッチ&トライコーナーを中心に構成されている。セミナーステージも設けられているが、ライブ配信されるなどオンラインでも楽しめるようになっている。

【CP+2023】ソニー

「FE 50mm F1.4 GM」を初披露

国内初お披露目となる大口径標準単焦点レンズ「FE 50mm F1.4 GM」は、2023年2月22日に発表されたばかりの新製品。CP+の会場では、2月25日から始まるソニーストアの先行展示より先に体験できた。発売は2023年4月21日で、価格はオープン。市場推定価格は税込210,000円前後。

FE 50mm F1.4 GM

 

「FE 50mm F1.4 GM」の最大の特徴は小型軽量のレンズボディ。80.6×96mm、質量約516gのコンパクトなボディにGマスターの高画質が凝縮されている。下の写真は、左が「α7R V」に装着した「FE 50mm F1.4 GM」。右が「α7 IV」に装着した「FE 24-70mm F2.8 GM II」。

【CP+2023】ソニー

 

タッチ&トライコーナーは、ブース中央に設置されたステージを取り囲むように設けられている。撮影したデータはメモリーカードを持参すれば持ち帰ることができる。

【CP+2023】ソニー

 

望遠レンズの体験コーナーは、ブース奥の一段高いところから狙えるようになっている。

【CP+2023】ソニー

 

ブース奥には「α7R V」で「リアルタイム認識AF」の性能を体験できるコーナーがあった。こちらもデータの持ち帰りOKだ。

【CP+2023】ソニー

【CP+2023】ソニー

“見えづらい” を “見える” に変える網膜投影カメラキット

2月21日に発表された網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」の展示コーナーでは、実際に操作して試すことができる。「DSC-HX99 RNV kit」は、サイバーショット「DSC-HX99」とQDレーザ社のレーザ網膜投影技術を応用したビューファインダー「RETISSA NEOVIEWER (レティッサ ネオビューワ)」を組み合わせたもの。ロービジョン者の “見えづらい” を “見える” に変えるプロジェクト「With My Eyes」に賛同して開発された。

DSC-HX99 RNV kit

 

目のピント調節能力に影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用することで、ファインダーやモニター画面の映像が見えづらい人でも、カメラの画像を網膜に直接投影することで、撮影ができる。一般の人でも体験が可能。ファインダー像がメガネやコンタクトレンズを使うよりもよく見える場合もあるということなので、体験してみることをおすすめする。

DSC-HX99 RNV kit

DSC-HX99 RNV kit
ストロボをポップアップさせた状態の「DSC-HX99 RNV kit」。

 

本体とは別にビューファインダーの電源を入れる必要がある。バッテリーは内蔵式。なお、販売は数量限定で、ソニーの直営店舗で「DSC-HX99 RNV kit」を体験した人のみが購入できる。

DSC-HX99 RNV kit

クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を個人向けに提供開始

ブースの壁面では、ソニーの技術やサービスを紹介している。「Creators’ Cloud (クリエイターズ クラウド)」は、これまで法人顧客向けに提供してきた「Creators’ Cloud」をベースに個人向けサービスとして提供される。こちらも2023年2月22日に発表されたばかりだ。

ソニー Creators’ Cloud

 

動画編集クラウドサービス「Master Cut (Beta)」をはじめ、共同作業ができるクラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud (シーメディアクラウド)」、コミュニティ機能「Discover」など、個人向けのコンテンツ制作ワークフローを支援するサービスが提供される。

ソニー Creators’ Cloud

 

スマートフォン用のアプリ「Creators’ App」も先行して体験することができる。「Creators’ App」は2月下旬公開予定。

ソニー Creators’ Cloud

スタッフのマスクにも注目!

梱包材の簡素化や再生プラスチックの利用など、環境への取り組みも紹介されていた。ブースの展示什器の一部には、ソニーグループが開発した紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」を使用。また、スタッフが着用するウェアとマスクには、米の籾殻を原料にした「Triporous (トリポーラス)」が採用されている。ブースに行ったらウェアとマスクにも注目してみよう。

【CP+2023】ソニー

【CP+2023】ソニー

無料のイメージセンサークリーニングサービス

αシリーズを対象にした無料のイメージセンサークリーニングサービスが行わていた。受付人数に限りがあるため事前予約制となっているが、来場者にはうれしいサービスだ。

【CP+2023】ソニー

【CP+2023】ソニー
会場ホールから離れた場所に専用のスペースを設けてイメージセンサークリーニングサービスが行われていた。

 

クリーニングルームの一部。思った以上に多くのスタッフがクリーニングを行っていた。クリーニングを終えた機材は1時間ほどで返却されるようになっていた。

【CP+2023】ソニー