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キヤノン「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」のパワーズームは想像以上になめらか【Inter BEE 2023 レポート】

2023年11月15日〜17日の3日間、千葉の幕張メッセで開催された、プロフェッショナルが集うメディア総合イベント「Inter BEE 2023」。会場で展示されていた写真関連の注目アイテムやユニークな製品をピックアップして紹介しよう。

Inter BEE 2023:キヤノン

【キヤノン】発売前の「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」とパワーズームアダプターを体験

キヤノンブースには、各種カメラやレンズを試すことができるタッチ&トライコーナが設けられていた。シネマEOSやシネレンズも揃っているキヤノンだけに、触ってみたい機材も多種多様。ユーザーの注目度も高かった。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

見慣れている「EOS R3」も、動画仕様になると別のカメラのように見える。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

180°の3D VR映像を撮影できるVRレンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」も、「EOS R5」に装着して展示されていた。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

そんな中で、12月上旬発売予定の大口径標準ズームレンズ「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」を発見。発売前にタッチ&トライができた。ちなみに末尾の “Z” は、パワーズームアダプター対応であることを示すもの。今後さらに対応機種が登場するのを期待させるネーミングになっている。

Inter BEE 2023:キヤノン
パワーズームアダプターを装着した「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」

 

三脚に装着した「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」もあった。パワーズームアダプターのズームスピードは高速モード (1.5sec~90sec) と通常 (3sec~90sec) の2種類で、DCモーターが採用されており、素早いズーム操作と、滑らかな低速ズームが両立されている。実際にズーミングしてみると実になめらか。そして反応も速い。ただし、ズームボタンはレンズをホールドした左手で操作するような位置と角度になっている。アクセサリーやリグのセッティングによっては押しにくいと感じることがあるかもしれない。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z」にパワーズームアダプター「PZ-E2B」を装着し、20pin端子ケーブルを挿した状態。20pin端子経由でコントローラー操作をはじめ、カメラ側の操作 (ボタンカスタマイズでズーム操作を割り当て)、「EOS Utility」や「Camera Connect」によるリモート操作など、撮影スタイルやシステム構成によって選択可能だ。

Inter BEE 2023:キヤノン

キヤノンの技術展示にも注目

ブースでは、さまざまな技術展示も行われていた。こちらは、複数の人物が移動しても同じ人物の顔を認識して追い続けることを紹介するデモ。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

人物と背景を合成する技術のデモ。人物が動き回っても背景には影響しない。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

ロボットカメラによる飛行機追尾技術が参考展示されていた。飛行機に対応した被写体検出機能を使って、飛行機を追尾するというものだ。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

報道などで使われる飛行機の離着陸シーンは、お天気カメラなどで撮影されているそうだ。その際、コントローラーを手動で操作して飛行機を追尾するのだが、かなり高度なテクニックが要求される。そこで、キヤノンの被写体検出技術を利用して飛行機を検出することで、追尾し続けるという。どういうかたちで製品化されていくのか、楽しみだ。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

キヤノンブースにも多くのカメラが設置され、さまざまな角度でブース内を撮影していた。

Inter BEE 2023:キヤノン

 

それぞれのカメラで撮影された映像がモニターに映し出されていた。ブース内のどの場所が混んでいて、どんなことが行われているのかを確認することができる。混雑状況の可視化技術は「Canon EXPO 2023」でも紹介されていた。将来的にさまざまなかたちで利用できる可能性を見せるのが狙いだ。

Inter BEE 2023:キヤノン