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【2023ベストバイ】デザインに一目惚れした「ニコン Z f」は操作も楽しい“本気の遊び用カメラ”

久しぶりに行動の自由が戻ってきた2023年。プロ写真家の皆さんに「2023年、買ってよかったモノ」を一斉調査しました。2024年の明るく楽しい写真ライフの参考になれば幸いです。さあ、どんなアイテムが出てくるかな?

プロが買って良かったモノ教えます! 2023ベストバイ特集

Rinatyさんの2023ベストバイ「ニコン Z f」

【2023ベストバイ】Rinatyさん

セルフポートレートにぴったりの赤くて可愛いカメラ

私が2023年に買ってよかったモノは、ニコンの「Z f」です。購入した理由はズバリ、見た目の可愛さ。私が大好きな赤いカラー (ニコンダイレクト限定カラー) で、フィルムカメラを連想するようなボディデザイン。それでいて有効2450万画素の35mmフルサイズセンサー、最新のAF機能を搭載。私は今までニコンのカメラを一台も持っていなかったのですが、最高の相棒になることを確信してお迎えしたのです。

【2023ベストバイ】Rinatyさん
ニコンダイレクト限定のボルドーレッドです。

対面した瞬間、思わず「可愛い!」

開封して「Z f」と対面した瞬間は「可愛い!」とつい叫んでしまいました。「Z f」を持った写真も撮ってみましたが、小道具としても使えるくらいデザインが私好みです。軍艦部にはシャッタースピードダイヤル、ISO感度ダイヤル、露出補正ダイヤルが並んでおり、これらのボタンや電源スイッチは真鍮でできているため、質感の良さを感じました。ホールド感はあまり良いとは言えませんが、私は三脚に据えつけてセルフポートレートを撮るため、問題ありません (笑)。

機能や描写も優秀! 操作が楽しい “本気の遊び用カメラ”

合わせて「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」と「NIKKOR Z 40mm f/2」を購入し、実際に撮影してみて、このカメラはセルフポートレートにぴったりのカメラだと思いました。

まずセルフタイマーの機能が優れています。自分で撮影開始までの時間 (2s / 5s / 10s / 20s)、撮影間隔 (0.5s / 1s / 2s / 3s) を決めることができ、9枚連続で撮影可能です。インターバル機能とは違って、セルフタイマーを使用すると電子音もしっかり聞こえるため、ポージングや表情の切り替えがしやすかったです。

次にバリアングルモニターであることもメリット。近距離で撮影する場合、モニターを確認しながら自撮りすることができて便利なのです。また、カメラを高い位置に据えつけて縦構図で撮る際、モニターが見やすくて助かります。

色味についても気に入りました。ピクチャーコントロールの種類が豊富で、撮って出しの状態でもガラッと雰囲気を変えて楽しむことができました。個人的に人肌を豊かな諧調で表現してくれる「リッチトーンポートレート」が一番のお気に入りです。さらに、「美肌効果モード」が搭載されており、撮って出しでも問題なく使えるのが、写る側としてありがたい機能です。

また、モノクロ撮影に切り替えるダイヤルが付いており、ライティングする際に光の状態確認がしやすくて便利な機能だと感じました。モノクロ写真も気軽に楽しめそうなので、今後は挑戦していきたいと思っています。

「Z f」はとにかく操作が楽しい本気の遊び用カメラだと思いました。触るたびに愛着がわき、首に下げていろんな場所に出かけたくなります。私はオリジナルのシューカバーと可愛いカメラストラップを取り付けて、自分仕様にして愛でております。2024年はさらにレンズを増やして、さまざまなシチュエーションで撮影してみたいです。

作例

ハイライト部分を柔らかく表現する為に、H&Yの「White Promist 1/4」フィルターを装着した「NIKKOR Z 40mm f/2」を使用。肌を美しく表現しつつメリハリは残したかったため、「リッチトーンポートレート」で撮影しています。

【2023ベストバイ】Rinatyさん
ニコン Z f NIKKOR Z 40mm f/2 絞りF2.2 1/200秒 (H&Y White Promist 1/4 フィルター使用)