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F1日本グランプリは舞台裏も白熱? レース解説にも初挑戦! 大島璃音の写真日記 vol.4

ソニーの「VLOGCAM ZV-E10」を片手に、カメラを勉強中の元・気象キャスター 大島璃音さん。彼女がファインダー越しに覗くのは、仕事での一コマや風景、それに何気ない日常。そんな大島さんの1か月を写真とともにお届けするフォトダイアリー連載。今回は特別編として、3月末に開催されたF1日本グランプリ漬けだった日々の模様を紹介します!

大島璃音の写真日記 vol.4

F1の開幕直前イベントで気持ちも最高潮に

3月25日 (水)

鈴鹿サーキットでのF1開催を盛り上げるべく、東京タワーで行われた「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2026」。このイベントに、私も参加させていただきました。フジテレビで放送された『ノンストップ!』にも中継で出演しましたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

大島璃音の写真日記 vol.4
アストンマーティン・ホンダ「AMR26」の前で。これからの巻き返しと活躍を期待しています!

F1シミュレーターを体験

当日のイベントは、F1マシンの展示やドライバーたちによるトークショーなど内容盛りだくさんで、そうしたなか、私は鈴鹿サーキットのコースを走るF1のシミュレーターを体験しました。完全素人ということで設定を初級者クラスにしていただき、ギアシフトは完全オートマ (笑)。でも、そのおかげでステアリングの動きと走りに集中することができ、多くのドライバーが「鈴鹿は最高のサーキットだ!」と絶賛する理由がよくわかりました。

まず、コースが複雑なのでどんどんと景色が変わっていき、あっという間に一周が過ぎていくんです。それに、S字から逆バンクにかけてのライン取りがリズミカルでとても楽しく、でも、そこからデグナーやヘアピンへと向かっていくコーナーの多さに驚いたりして、まったく休む暇がない。ひと息つけるのは西ストレートぐらい。

ただ、そこで油断していたらすぐに130Rが迫ってくるし、アワアワと焦っていたら、シケインに突入する前のブレーキのタイミングを逃してしまう……。この説明、F1に詳しくない人にとっては「なんのこっちゃ?」でしょうけれど、とにかく最高のコースだったということが伝わればうれしいです (笑)。

大島璃音の写真日記 vol.4
シミュレーターで走ると、サーキットの高低差が実感できます。タイムはさんざんでした…… (笑)。

次世代モビリティ「UNI-ONE」に試乗

また、そのあとは、ホンダさんが開発した次世代のモビリティである「UNI-ONE」にも試乗させていただきました。体の体重移動だけで前後左右に進むことができるので、年齢に関係なく誰でも簡単に運転できる乗り物なんです。

この日のイベントでは、ゴーグルをつけることで、ARで海の中を泳いでいる感覚にもなり、新しいアトラクションを体験しているような楽しさがありました。きっと、今後は日常使いだけでなく、これまでにないモビリティとして、いろいろな場面で活躍していくんだろうなと期待が高まりましたね。

なお、この日から鈴鹿で決勝が行われた3月29日までの写真で、私が写っているものは、どれも父が撮影してくれました。ただ、父は私以上にカメラに不慣れなので、ピントが甘いんです (笑)。特に3月25日に撮った写真は、なぜか背景にピントが合ったものが多く、その日の夜は家に帰ってから父と2人で原因を徹底的に選べて、猛勉強 (笑)。おかげで、鈴鹿ではいい写真がたくさんあったように思います。

大島璃音の写真日記 vol.4
初めて「UNI-ONE」に試乗しましたが、難しさは一切なく、スピードの加減も簡単につけられるんです。近いうちにいろいろな場所で活躍する姿が見られそうです。

動画機材はiPhoneのみ! レベルの高さを実感

3月26日 (木)

ついに鈴鹿入り。私にとっては3年連続、3度目の日本グランプリ観戦となります。会場に着いて最初に驚いたのが、まだ木曜だというのに多くのお客さんが来場していたこと。

今シーズンは角田裕毅選手がリザーブドライバーになってしまったため、日本人ドライバーがレースで走ることはないんです。にもかかわらず、たくさんの人がサーキットに詰めかけていて。その光景を目の当たりにしたことで、日本でF1ブームが再燃しているんだなと実感しました。

大島璃音の写真日記 vol.4
春休みということもあって、学生や家族連れも多かったです。自分と同年代のカップルにもたくさん声をかけていただけて、うれしかったです!

この日はマシンが走ることはなかったのですが、ピットウォークなどのイベントがあり、皆さんそれぞれにF1の楽しさに触れているようでした。

私はといえば、朝からアメリカン・エキスプレスさんの動画撮影がありました。サーキット内の広場に設置されたAMEXさんの特設ブース内には、疲れた体を休められるリカバリースペースや、オリジナルのストラップを作ることができるエリアなどがあり、さまざまなホスピタリティが充実していて、その紹介をさせていただいたんです。

新鮮だったのは、動画を撮影してくれた方が私と同い年ぐらいの女性で、カメラもスマホ一つだけだったこと。必要最低限の機材だったのですが、それでもびっくりするぐらい見事なリール動画を作ってくださって。私も以前、「いつか動画を撮ってみたいな」という思いから「iPhone 16 Pro」を購入したのですが、いかに宝の持ち腐れなのかを痛感しました (苦笑)。

大島璃音の写真日記 vol.4
サーキット内にあるGP SQUARE FANZONE STAGEでのトークショー。司会はピエール北川さん。午前中は雨が少し降っていたのですが、私が登壇した瞬間に快晴に変わって。晴れ女の本領を発揮しました (笑)。
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旅行会社HISさんとのコラボ企画『のん旅』のトークイベントを名古屋で開催しました。ものすごく豪華な会場で、私がいちばん緊張していたかも (笑)。

トークショーのゲストが豪華すぎました

3月27日 (金)

金曜は、いよいよマシンがコースを走るフリー走行の日。それに先駆け、午前中はVIPスウィートで観戦されているお客さんに向けて開催された桂三幸さんのトークショーに、ゲストとしてお呼ばれしました。桂さんとは昨年の鈴鹿サーキットでのイベントでもご一緒したので、気心の知れた仲なんです。

大島璃音の写真日記 vol.4
落語家の桂三幸さんと。やはりお話がお上手で、とっても楽しいひと時でした。

ただ、驚いたのが、私以外のゲストのあまりにも豪華すぎる顔ぶれで。この日の第2部に登場したのが、スーパーフォーミュラなどで活躍されている現役ドライバーの佐藤蓮選手。また、翌日には中嶋悟さんと佐藤琢磨選手が登壇されたんです。その事実を現地で初めて知って。恐縮するとともに、「このメンバーの中になぜ私が!?」という疑問が最後まで拭えませんでした (笑)。

大島璃音の写真日記 vol.4
ステージの裏で佐藤蓮選手に偶然お会いすることができました! 佐藤選手はCAPA「流し撮りGP」の応援ドライバーだとうかがっていたので、ご挨拶できてよかったです!

フリー走行の1回目は『のん旅』の参加者の皆さんと一緒にコースで観戦をしました。場所はS字あたり。正面からリズミカルにコーナーを攻めてくるマシンや、そのまま観覧車を背景に走り去っていく後ろ姿も観られ、大満足でした。何より、同じF1好きな方たちと一緒にサーキットで生観戦するのは、何度経験してもいいものだなと感じました。

大島璃音の写真日記 vol.4
『のん旅』に参加してくださった皆さんとフリー走行を観戦。鈴鹿サーキットはコースと観覧車の構図が本当に美しくて絵になります!

また、2回目のフリー走行を終えたあとは、GP SQUARE FANZONE STAGEでトークショーを。この日は、みかっちゃんことタレントの笠原美香さんとご一緒させていただき、女子目線でのF1の楽しみ方に花を咲かせました。美香さんは国内レースでのレポーターとしても活躍されていて、スーパーフォーミュラには全戦行かれているんです。私も今年は国内レースをいくつか観に行きたいと考えているので、ステージ以外の時間にもたくさんお話しをうかがって、勉強させていただきました。

大島璃音の写真日記 vol.4
笠原美香さんとたっぷり30分のトークを。待ち時間にもたくさんお話をさせていただきました。サーキットを見渡しても、年々、女性のF1ファンが増えていてすごく嬉しいです。

Vlog撮影にトライ! パドッククラブから見る風景は別世界

3月28日 (土)

F1を現地で観戦するようになってから、私の中でいくつか夢ができたんです。その1つが、「いつかパドッククラブを経験してみたい」というものでした。そうしたら今年、カミソリのブランドで有名なGillette (ジレット) さんからご招待をいただき、なんとアウディチームのパドッククラブに入れていただけることになりました。もう、びっくりです。また、せっかく貴重な経験ができるのであれば、新しいことにも挑戦しようと思い、思い切ってVlogにもトライすることにしました。

当然、撮影も編集も全部1人。パドッククラブ内にはアテンドしてくださるスタッフさんがいらっしゃったので、カメラをお渡しして私自身を少し離れたところから撮っていただくこともできたんです。でも、どんなアングルで撮ってもらえばいいのかもわからなくて (苦笑)。その結果、結局1人で四苦八苦していました。

撮影しながら感じたのは、AMEXのリール動画を撮ってくださった方もそうですが、みんな撮影に迷いがないということ。撮りたいイメージが頭の中にあり、それに沿って現場で画になりそうなものを瞬時に決めていかれるんです。私にはその考えすらなかったので、今回はとにかくF1が好きな方に共感してもらえる映像を意識して撮るようにしました。

大島璃音の写真日記 vol.4
パドックの上からの景色。ちょうどマクラーレンチームのガレージの真上から、ピアストリ選手のマシンがガレージに入って行く様子を間近で見た感動は、たぶん一生忘れないです。

念願のパドッククラブは最高でした。ピットを真上から見られるのが本当にぜいたくで。少し手を伸ばせば触われるんじゃないかと思うぐらい、間近でマシンが動いているのが見られるんです。ピットクルーの人数の多さなど、テレビでよく見かける風景が眼下に広がっていて、まさしく、F1の世界を今までにない角度から見ている楽しさがありました。

また、この日の夢のような時間はまだまだ続き、予選前に中嶋悟さんとトークショーをさせていただいたあとは、夜も名古屋でオラクルさんが主催するディナートークイベントでご一緒しました。中嶋さんとは、フジテレビのCS番組『@cx_motorsports presents 堂本光一のレースのミカタ 2026』で初めて直接お会いしたのですが、レジェンドとは思えないほど、とってもおちゃめで気さくな方なんです。バックヤードでもずっと冗談を話されていて。私が知らない時代のF1の話もたくさん聞けて、本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。

大島璃音の写真日記 vol.4
トークイベントの登壇直前の様子です。中嶋さんはスーパーフォーミュラでPONOS NAKAJIMA RACINGのチーム監督をされていて、そのドライバーの一人が佐藤蓮選手。今年、サーキットへ応援に行くのが、私の目標の一つです。
大島璃音の写真日記 vol.4
オラクル主催のディナーイベントにコメンテーターとして参加させていただきました。進行を務めてくださったのは、かつてレイトンハウスやマクラーレンチームに在籍していた安川実さん。貴重なお話しをたくさん聞くことができました。

レース解説に初挑戦

3月29日 (日)

決勝の日曜日はお仕事もなく、ゆっくりとレースを観戦……になる予定でした。でも、前日の夜に急遽、レース解説のオファーをいただき、挑戦してみることに。もちろん、これまでF1の解説なんて恐れ多くてやったことがなく、実を言うとすごく迷ったんです。でも、一緒に実況と解説をしてくださるのが、顔なじみで、かつ知識も情報量も豊富なモータースポーツ情報サイト『motorsport.com』の田中健一編集長ということでしたので、自分にとっても大きな経験になると思い、お受けすることにしました。

大島璃音の写真日記 vol.4
解説中の写真をスタッフの方が撮ってくださっていました。

場所は、逆バンクに設置されたビジネスゲスト向けのホスピタリティーモーターハウス。部屋の中に大きなモニターがあり、顔を横に向けると窓越しに最終コーナーが一望できるという、抜群のロケーションでした。

本来はご用意いただいていた席で観る予定でしたので、最初の数週だけは1コーナー手前のその席で観戦したんです。大きく順位が入れ替わるスタートを目の前で観ることができ、そのあとはモーターハウスに移動して、初解説を。レース自体がかなり白熱した展開でしたので、おかげで緊張もすぐに解け、自分でもなかなかに楽しくお話しできたのではないかと思います (笑)。

大島璃音の写真日記 vol.4
緊張のスタートの瞬間。22台のマシンが一気に加速して1コーナーに飛び込んでいく姿は、本当に迫力があります。F1の2026年シーズンは始まったばかり。まだまだ勢力図が変わっていく可能性が十分にありますので、今後の戦いから目が離せません。

今回のF1観戦を通じて強く感じたのは、やはりF1の世界は超エリートドライバーたちの集まりの場だということ。しかも、私と近い世代や、あるいはもっと年下のドライバーたちがどんどんと活躍を見せている。そうした中で、同じように若くして才能を発揮していた角田選手はやはりすごかったんだなと、あらためて感じます。

限られた22個のシートを巡って、毎シーズン、世界中のドライバーがしのぎを削っている。もちろん、角田選手だって来季のシートを狙っているでしょうし、国内外のいろいろなレースで同じようにF1を目指して頑張っているドライバーがたくさんいて。私にとっては、そうしたモータースポーツの見え方や視野が広がったことも、今回のF1観戦の大きな収穫の1つだったように思います。

 

大島璃音 (Rinon Ohshima)
1999年3月19日生まれ。東京都出身。2024年まで「ウェザーニュースLiVE」の気象キャスターとして活躍。趣味は料理・旅行・F1観戦。
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〈インタビュー〉倉田モトキ