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上位入賞の秘訣は“撮りたい写真”をイメージすること「流し撮りGP 2026」第2戦の結果発表

CAPA流し撮りGP2026第2戦

CAPAのモータースポーツフォトコンテスト「流し撮りGP 2026」第2戦の結果を発表します。

作画意図を持ってシャッターを切ってほしい

開幕戦に続き、第2戦も年間チャンピオン経験者が1位を獲得しました。コンテストの上位入賞者に共通することは、高い撮影技術だけでなく、常に作品の訴求ポイント (狙い) や仕上がりイメージを考え続けて撮影していること、作品に仕上げていく構成力 (映像的想像力) が高いことだと感じます。「こんな写真を撮るんだ!」と考えて、念じて、トライした結果が上位入賞の原動力になっているように思います。ファインダーに映るマシンをただただ撮影するのではなく「作画意図を持って」シャッターを切る。そんな気持ちを心がけてサーキットに向かってください。

〈流し撮りGP審査委員長〉小林 稔 (日本レース写真家協会 [JRPA] 会長)

GP1位「Chase」細野 勉 (2022シリーズチャンピオン)

GP1位「Chase」細野 勉 (2022シリーズチャンピオン)
ニコン D5 AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR + TC-20E III Mモード (1/800秒 F8) ISO200 WB : 日陰 PLフィルター 2026 全日本ロード スポーツランドSUGO : SPアウト

作者コメント
独走状態に入った水野選手と、今シーズン引退を表明した中須賀選手を、逆光に輝くコースの上でドラマチックにまとめました。SPアウトコーナーのこの光が撮りたくてSUGOまで遠征したので、行った甲斐がありました。

小林 稔 審査委員長の講評
2台のマシンが描き出す絶妙の映像的バランスが凄い。左コーナーを立ち上がる中須賀選手 (手前) と、右コーナーにアプローチする水野選手 (前方)。2台の位置、サイズ、露出、前後関係 (フォーカスとボケ)、そして傾き加減! 測って合わせたかのような角度で相似する2台の姿が、それぞれのドラマを映像的に語りかけてきます。傾けながら曲がる・走るというバイクの基本が、1枚の写真上に結実した作品 (バイクでないと成立しない)。予測はしていても、なかなか撮れない写真。でも「考えていたからこそ、狙っていたからこそ出会えた」1枚。そこを高く評価します。

流し撮りGP賞品

GP2位「影」鈴木幸男

GP2位「影」鈴木幸男
キヤノン EOS-1D X EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM Tvモード (1/1250秒 F5.6) −2/3補正 ISO125 WB : オート 2026 中日本モトクロス いなべモータースポーツランド

作者コメント
すり鉢状のコーナーを抜けて行く選手を低い朝日が照らします。明るい斜面に影が伸びるところを狙いました。

小林 稔 審査委員長の講評
光と影のコントラストをストレートに描いた強さが爽快です。低い太陽に照らされた色鮮やかなライダーと、路面上に描き出される長い影。画面左の影も、配色のシンプルさも効果的です。長年バイク撮影に打ち込んでいる作者・鈴木幸男さんの世界観が素直に感じ取れる力作です。

GP3位「Bouncing」本田広大 (ルーキー応募)

GP3位「Bouncing」本田広大 (ルーキー応募)
キヤノン EOS R6 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Tvモード (1/640秒 F6.3) −2補正 ISO100 WB : オート 2026 SUPER GT 富士スピードウェイ : コカ・コーラ

作者コメント
オーバーシュートして底面を擦ったときに散った火花がレースの激しさを物語っていて、私が好きな1枚です。

小林 稔 審査委員長の講評
火花というより「火の粉」のような細かスパークが目を引きます。狙い通りに視線はそこに集中するのですが、排気熱の陽炎に揺れる先行マシンのボケ像がレース中であることを程よく感じさせてくれて、単独の火花写真にはない「レースの活気がある」写真になっています。手前側縁石の前ボケ効果も成功しています。

GP4位「It’s too rain.」堀田拓哉 (ルーキー応募)

GP4位「It’s too rain.」堀田拓哉 (ルーキー応募)
キヤノン EOS R6 Mark II RF100-500mm F4.5-7.1 l IS USM Mモード (1/640秒 F7.1) ISO2000 WB : オート 2026 SUPER FORMULA モビリティリゾートもてぎ : S字

作者コメント
レインライトが点滅し雨が強かったため、赤い反射がきれいに路面に写った1枚です。それにしては、降りすぎちゃいましたね。

小林 稔 審査委員長の講評
SC (セイフティ・カー) 先導によるスロー走行中の隊列でしょうか、再スタート直前の「静かな緊張」を感じます。マシンの配置、路面の表情、帯を引く赤い光。バトル前の駆け引きが聞こえてきそうな写真です。

GP5位「三つ巴」小林祥真

GP5位「三つ巴」小林祥真
ニコン Z8 NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR Sモード (1/30秒 F25) ISO100 WB : 晴天日陰 2026 SUPER GT 富士スピードウェイ : ダンロップ

作者コメント
ダンロップコーナーはブレーキング勝負となるため、複数台が接近する場面を多く見ることができます。密集したまま駆け上がる瞬間を何周も待って撮影しました。ファインダー越しの接近戦は撮影していて冷や冷やしますが、とても興奮します。

小林 稔 審査委員長の講評
後方車両がブレなくクリアに描かれ (主役)、先行する2台をややブレさせて描写する (脇役)。3台バトルを「追いかける側視点の流し撮り」に仕上げたことが成功しました。バトルそのものを客観的に実況描写するには、高速シャッターで3台集団をひとつの塊として瞬間固定するのがセオリーです。本作は、1/30秒というシャッター速度選択がバトル写真の中での「主役選択」を実現している好例といえます。

GP6位「革命の狼煙」出渕武丸 (ルーキー応募)

GP6位「革命の狼煙」出渕武丸 (ルーキー応募)
ニコン D7500 Sigma 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Mモード (1/320秒 F10) ISO100 WB : オート 2026 D1GP 愛知スカイエキスポ

作者コメント
とにかくドリフトの迫力をどうやって伝えようかと考えました。画角いっぱいになるように、ひたすら後輪を狙い続けた末に撮れた1枚です。

小林 稔 審査委員長の講評
ホイルスピンの白煙に集中してD1を表現する。この大胆な割り切りが成功しています。撮影現場では、横走りのドリフト描写にカメラを向けるのが自然ですが、「迫力訴求」を熟考集中した結果の「革命の狼煙」は、とてもインパクトがあり新鮮です。作者 (20歳) のフレッシュな挑戦を大いに評価したいです!

GP7位「START」上田浩司 (ルーキー応募)

GP7位「START」上田浩司 (ルーキー応募)
キヤノン EOS-1D X Mark II EF500mm F4L IS USM + EF2×III Mモード (1/800秒 F8) ISO640 2026 SUPER GT 富士スピードウェイ : コカ・コーラ

作者コメント
スタート直後の混戦をコカ・コーラコーナーで狙って撮影。

小林 稔 審査委員長の講評
接近戦の緊張感、いよいよ始まるバトルの期待感など、密集状態で疾走するオープニングラップの魅力がいっぱい詰まった良作です。密集感を際立てるフレーミングもばっちり (マシン群の拡がり具合が最高!)。トップからの順光に照らされた色彩の華やかさも、オープニングらしくてワクワクします。

GP8位「Victory Raise」山上一彰

GP8位「Victory Raise」山上一彰
OMSYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO Mモード (1/160秒 F5.6) ISO80 WB : 晴天 2026 SUPER FORMULA モビリティリゾートもてぎ : ヘアピン

作者コメント
前日の開幕戦に続き、第2戦でポールトゥウィンを飾った太田格之進選手。ウイニングラップで、シーズン制覇を目指す覚悟を示す拳をコースサイドのファンに突き上げたシーンです。チェッカー直後の少し汚れた純白のマシンをアップでおさめました。

小林 稔 審査委員長の講評
縦位置のはみ出しフレーミングが新鮮です。大胆な構図と太田選手のポーズがとてもマッチしていて、「ドライバーズポートレート」に仕上がっているのがいい。ゆっくり目に走るウィングランとはいえ、良い瞬間を良い構図で、正確に流し撮りできている技術面も評価できます。

■流し撮りGP 2026 年間ランキング

→ ランキング表 (第2戦終了時点)

 

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