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2019/10/10 19:30

タピオカの旬は過ぎた!? 次の注目台湾スイーツ「豆花」と旨い店

日本はいま、空前の台湾スイーツブーム。「台湾スイーツ」と聞いて、誰もが思い浮かべるのが「タピオカミルクティー」なのではないでしょうか? ほかにも、ふわふわの「マンゴーかき氷」を求める大行列も記憶に新しいはず。

 

これらはいずれも台湾の代表的なスイーツですが、ブームが加速するいま、日本でもさらにコアな台湾スイーツが楽しめます。その代表が「豆花(トウファ)」。一度は台湾を訪れたことのある人なら知っているであろうこのスイーツ、一体どんなものなのか、日本で食べられる注目のお店とともに紹介しましょう。

 

 

本場の味の再現にこだわった「東京豆花工房」


2015年12月に東京・神田でオープンした「東京豆花工房」は、都内で最初にできた豆花専門店。台湾好きの間ではよく知られたお店で、週末には1日200杯ほどの豆花が売れるほどの人気店です。

 

豆花とは、豆乳をにがりなどで固め、その上に甘いシロップをかけて食べるもので、台湾では老若男女を問わず食べられている国民的スイーツ。筆者も何度か台湾を訪れたことがありますが、豆花のチェーン店があるのには驚きました。

↑同店を訪れたら一度は食べたいプレーンな「豆花」(500円+税)。毎朝豆腐店から豆乳を仕入れており、固めるのににがりを使っている。動物性の食材は使っていないので、ビーガンスイーツでもある

 

東京豆花工房の店主・田邊与志久さんは、元はといえば会社員。退職し、独立してこのお店を始めたそう。台湾人の奥様とふたりで、台湾に住んでいた時期もある台湾通です。もともと豆花が好きだったのが高じて、台湾の知り合いが豆花店をたたむ際に作り方を教えてもらって、日本でお店をオープンしたのだと言います。

↑店主の田邊与志久さんは、東京豆花工房だけでなく、台湾の朝食が楽しめる五反田の「東京豆漿生活」の店主でもある。こちらのお店も早朝から大行列ができる人気店で、筆者もリピーターのひとりだ

 

東京豆花工房をオープンするにあたり、目標となる味を決めようと台湾中の豆花を食べ歩いたのだとか。その結果、こちらのお店で提供する豆花は防腐剤や香料を一切使用せず、黒糖、三温糖、素焚糖をブレンドした優しい甘さのシロップを使っています。

 

豆花はプレーンで食べると豆花自体の“豆乳感”を楽しめますが、さらにスイーツらしく楽しむなら、トッピングが欠かせません。同店では常時8種類前後が用意されており、ピーナッツや小豆、白きくらげ、ハトムギ、白玉といった定番のものから、紫芋団子やさつまいもなどの旬のトッピングも選べます。

↑「トッピング豆花」(650円+税)は、トッピングを何種類でもお願いできる。豆花には好みの組み合わせを探す楽しみも

 

同店の一番人気は“全部載せ”で、せっかく来たからには全部食べてみたい! という好奇心を満たしてくれるのがうれしいですね。この日はピーナッツ、小豆、白きくらげ、はとむぎ、緑豆、紫米、フングエを全部載せ。フングエとは、さつまいものデンプンで作った台湾ゼリーで、プルプルした食感がクセになります。

↑トッピングを全部載せすると、ボリューミーなデザートに。どの食材も体に優しい感じがするので、罪悪感なく甘い物を食べられるのが豆花の魅力でもある

 

豆花のシロップは冷やした状態だけでなく、温かくしたり、はたまたフローズンにしたりして食べることもできます。温かいスイーツは珍しいように思えますが、台湾の女性は身体を冷やさないよう心がけている人が多いので、現地では温かい豆花を好む人も多いのです。

↑温かい豆花は、豆花自体の豆の味をより強く感じられる。日本のぜんざいに近いイメージ

 

↑さっぱりしたものが食べたい暑い日は、シロップをフローズン状にしたものを選ぶのもアリ

 

ヘルシーなスイーツなので女性だけが好むのかと思いきや、意外にも男性客も多く訪れており、なかには二日酔いの日に豆花を食べるという人もいるそう。たしかにこれなら栄養をおいしく摂れるので、体調が悪い日にも抵抗なく食べられそうです。

 

東京豆花工房の店内には、台湾の一家に一台以上あると言われる万能炊飯器「大同電鍋」がディスプレイ。店内で提供されるトッピングは大同電鍋を使って調理しており、そのあたりも台湾と同じ。現地と同じ調理道具を使うからこそ、より台湾らしい味わいが再現できているのでしょう。

↑創業101年を迎える台湾最古の電機メーカー、大同公司から発売されている「大同電鍋」は、台湾を代表するロングセラー家電。レトロなデザインが日本でも人気を集めており、現在は日本でも購入できる

 

【Information】

東京豆花工房

住所:東京都千代田区神田須田町1-19
営業時間:11:30〜19:00
定休日:水曜
http://tokyomamehana.com/

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上ではまず、豆花専門店としての草分け的名店を紹介しましたが、豆花に注力しながらもそのほかの台湾スイーツをバラエティ豊かにそろえている、知る人ぞ知るお店もあります。次のページでご紹介しましょう。

 

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豆花以外の台湾スイーツも充実した「浅草豆花大王」


都内で本格的な豆花を食べられるお店として、もう一軒知っておきたいのが東京・浅草にある「浅草豆花大王」。こちらは2016年4月にオープンしたお店で、日本人と台湾人の両親を持つ店主の志田晃久さんが、「子どもの頃に食べた豆花の味を再現したい」と思って始めたそうです。

 

浅草豆花大王では濃度の高い豆乳を使用しており、大豆の味がしっかり感じられる豆花が楽しめます。こちらでは豆乳をすまし粉で固めていますが、ちなみにこれ、実はそう珍しいことではなく、例えば京都の湯豆腐もすまし粉で固めた豆腐を使うことが多いのだとか。

 

同店はトッピングの種類がとにかく豊富で、常時13種類のトッピングを用意しています。また、シロップもきび砂糖シロップだけでなく、ピーナッツスープシロップや黒ごまシロップなど、計6種類から選べるという充実ぶり。

↑「豆花(小・150g)」(364円+税)に、紅白で小粒の白玉団子の「湯圓(タンエン)」、緑豆、はとむぎをトッピング。トッピングは3種セット(318円+税)だけでなく、個別にオーダーすることも可能

 

150gでもかなりのボリュームなのですが、300g(455円+税)を食べる女性も多いのだとか。一度に何種類も食べたいなら、小を2つというのもいいかもしれません。

 

また、「豆漿豆花(トウジャントウファ)」というメニューもあり、こちらはシロップの代わりに冷たい豆乳がかかっています。豆乳が好きな人にとっては、最上のひと品ですね。

↑「豆漿豆花(小・150g)」(409円+税)には、ピーナッツ、小豆、さつまいもとさといもの2色団子をトッピング。手作りの団子のもっちりした食感がお餅のようだ

 

台湾らしさ全開の「ピーナッツスープ」は必食

浅草豆花大王は、豆花以外にも台湾のスイーツや料理がいろいろ食べられるお店です。そのなかでもぜひ食べてみてほしいのが「花生湯」というピーナッツスープです。

↑ピーナッツの煮汁から作った温かくて甘い「花生湯」(682円+税)は、台湾の冬には欠かせないスープ

 

ピーナッツを煮詰めて温かいまま食べるスープで、やわらかいピーナッツとごま餡入りの白玉団子が入っています。台湾では冬至に湯圓(白玉団子)を食べる習慣があり、甘くて温かいスープに入れて食べるのだそうです。

 

今のところ、日本ではなかなかお目にかかることがありませんが、一度食べるとハマってしまうはず。ピーナッツの香りと歯ごたえが良く、台湾では揚げパンと一緒に食べるのが一般的なのだとか。

 

・美容にもいいと言われる「仙草ゼリー」

「仙草ゼリー」は、乾燥した仙草を少量の水で煮詰めた煮汁を固めてゼリーにしたもの。少し漢方薬のような香りが感じられる黒いゼリーです。

 

これだけ聞くと「え?」と思うかもしれませんが、仙草には解毒効果があると言われており、中国では生薬として漢方薬の原料に使われているほど。食べてみるとそこまで強い苦みは感じず、甘いシロップをかけて食べればおいしくいただけます。

↑「仙草ゼリー」(455円+税)は台湾では定番スイーツ。浅草豆花大王では、単品だけでなく豆花のトッピングとして選ぶこともできる

 

【Information】

浅草豆花大王

住所:東京都台東区浅草4-43-4 メゾンニシムラ1F
営業時間:平日12:00〜20:00/土日祝11:00〜19:00
定休日:火曜
http://www.to-fa.com/

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台湾には、わたしたち日本人が知らないスイーツがまだまだたくさん。台湾で食べたあの味を、もう一度日本で食べたいという人はもちろん、台湾にはまだ行ったことがなくても、まずは食を通してその国を知ってみる、というのもいいかもしれません。

 

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