2008年の初代機発売以来、多くの愛用者を獲得してきた「ポメラ」に最新モデル「DM200」が登場しました。本機では、新「ATOK」や無線LANの搭載をはじめとした様々な機能を追加。“最強のテキスト入力マシン”という称号に相応しい1台へと変貌を遂げています。
キングジム
デジタルメモ 「ポメラ」DM200
実売価格5万2690円
テキスト入力に特化したデジタルツールの最新モデル。機能の進化に加え、ボディのデザインも、より洗練されたルックスへとアップデートされました。本体質量は従来機よりやや重くなりましたが、そのぶん剛性が増しており、安心して持ち歩くことができます。
【SPEC】
●画面:7.0インチTFT液晶、WSVGA(1024×600ドット)、バックライト搭載 ●電源:リチウムイオンバッテリー ●使用時間:約18時間 ●充電時間:約5時間 ●本体メモリ:128MB ●対応記録メディア:SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB) ●無線LAN:IEEE802.11b/g/n (2.4GHz帯) ●Bluetooth:Bluetooth 4.0+EDR ●端子:USB 2.0(microBタイプ)×1 ●サイズ/質量:W263×H18×D120mm/約580g
「ポメラ」DM200の詳細は【↓こちら】から
【背景】テキスト入力のしやすさを追求した5年ぶりの新機種
これは、もはやテキスト入力マシンとしてひとつの完成形といえるのではないでしょうかーー。昨年10月に発売された「ポメラ」の最新機種「DM200」を使ったとき、筆者はそんな感想を抱きました。それほど、これまでの「ポメラ」史において、今回の進化は段違いだったのです。
6代目となる本機では、“テキストを書くためだけのデジタルツール”というアイデンティはそのままに、中身を一新。様々な新機能を搭載することで、テキスト入力のしやすさが徹底的に追求されています。また、文章作成の次のステップである入力データの活用しやすさについて、大幅なアップデートが実施されているのも特徴。
「ポメラ」は使用シーンがやや限定されているため、決して万人向けのアイテムではありませんが、仕事やプライベートで文章を書く頻度が高い人には掛け値なしでオススメしたい逸品です。
【特徴】「ポメラ」DM200が“ペンよりも強い”3つのポイント
テキスト入力専用マシンとして、さらに使いやすくなった「ポメラ」DM200。ここでは、数ある進化点のなかで、従来機から大きく変わった3つのポイントをピックアップしました。ペンやPCよりも快適な文章作成を可能にする、こだわりの機能とデザインを解説します。
【point 01】
「ポメラ」向けに最適化した専用「ATOK」を搭載し文字変換がスムーズ!
日本語入力システムとしてPC版ATOKと同等の高性能変換エンジン「ATOK for pomera[Professional]」を新搭載。語彙数が約3倍に増えたほか、文脈に応じて適切な変換をするようになったため、変換精度が格段にアップしています。
【point 02】
7.0インチワイド画面とキーピッチ17mmで打鍵感が抜群に良い!
新たに7.0インチワイドTFT液晶を搭載し、文字の視認性が大幅に向上。また、キーボードは従来機と同じく横17.0mm×縦15.5mmのキーピッチを維持しています。しっかりと打ち込める絶妙なキーストロークにより、打鍵感も非常に快適です。
【point 03】
シリーズで初めて無線LANを搭載し利便性が大幅アップ!
シリーズで初めて無線LANを搭載。新機能“ポメラSync”を使えば、Macのメモの続きを「ポメラ」で書いたり、テキストをiPhoneのメモから読み込んでSNSにアップしたり、文章データの活用をより手軽に行えます。また、Evernoteなどのクラウドストレージやメールアカウントへのアップロードも楽ラク。加えて、無線LAN対応のプリンターから直接プリントアウトすることも可能です。
<ほかにも便利な機能が満載!>
●リチウムイオンバッテリー採用
●SDカードスロット搭載
「ポメラ」DM200の詳細は【↓コチラ】から
【レビュー】文章作成のプロによる「ポメラ」DM200の一週間使用レビュー!
文章のプロたちが、新しくなった「ポメラ」を徹底検証。一週間使ってわかった、進化点や実用性についてのインプレを聞いてみました。
<1人目>ライター 湯浅顕人さん
同音異義語も難なく一発変換
「変換精度が高く、目的の単語が最初に表示されることが多かったので、長文の入力もとても快適でした。例えば、“こうかする”で“効果する”といったありえない候補は出ず、同じ“つとめる”でも“課長を務める”“会社に勤める”“怒らないように努める”が前語を踏まえてきちんと1回で変換されます。また、流行語や専門用語も豊富でしたね」(湯浅さん)
<2人目>ライター 井上ダイスケさん
従来機の弱点をほぼ完全に克服
「以前、初代『ポメラ』を使用していたのですが、携帯性の良さには満足しつつ、誤変換の多さがストレスで気づけば引き出しの奥に。今回ATOKを大幅強化したということで久々に使ってみたら、これが期待以上の完成度! かつての弱点はほぼ解消されており、おまけに画面は白黒反転・全面表示できるなど、以前にも増して書くことに没頭できました」(井上さん)
<3人目>コストコブロガー コス子さん
くだけた話し言葉の変換もバッチリ!
「小さなテーブルでも作業しやすい本体のサイズ感が絶妙。私は飛行機や新幹線の中で“いますぐ書きたい!”と思うことが多く、そういう時はいままでiPhoneを利用していましたが、これならもっと快適に使えそう。変換の精度も素晴らしいですね。特に私はブログを話し言葉で書くので、表現モードに“話し言葉”があるのがとても助かりました」(コス子さん)
<4人目>GetNavi本誌PC担当 小林利行
コンパクトだけど打ち心地は超良好
「個人的に最も気になったキーボードの打ちやすさについては、サイズ感や設計がかなり秀逸。キーストロークは浅すぎず深すぎず、しっかりとした打鍵感があるので、長時間使用しても手が疲れにくかったです。また、本体の剛性を高めることで、キーボードのたわみを解消しており、膝上など不安定な場所でも問題なく使えるのも便利でした」(編集部・小林)
「ポメラ」DM200の詳細は【↓コチラ】から
【おまけ】キングジムの「ポメラ」は神のようなマシーンだった/ヒト生活・番外編
GetNavi webで好評連載中の「ヒト生活」が番外編として登場! パソコンで文章作成中の小牧太郎(神)に「ポメラ」という神が降臨する!?
【登場人物】
小牧太郎(神)
ヒトに興味を持ち、現実世界に降臨した神。人間社会の知識がないため、各所でトラブルを起こす。
南外山ひなた
小牧が気になり、いろいろ世話をしている女の子。職を得て彼女を作りたい小牧が通う職業訓練所で知り合う。
作/ふくたいさお
「ポメラ」DM200の詳細は【↓コチラ】から
文/井上ダイスケ