ファーウェイ・ジャパンは6月11日、「P」シリーズの最新機種「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」をSIMフリーモデルとして発表しました。両機とも11日より予約を開始しており、15日(金)に発売されます。販路は、ファーウェイ・オンラインストアのほか、MVNO、家電量販店、ECサイトなどを予定します。
手持ちで夜景撮影できるP20
「HUAWEI P20」は、約5.8インチのフルHD+ディスプレイを搭載。画面の縦横比は18.7:9となり、やや縦長です。チップセットにはAIプロセッサーを内蔵したKirin 970を備え、急速充電にも対応します。
背面には、F値1.6のライカレンズのデュアルカメラ(約2000万画素モノクロセンサー+約1200万画素RGBセンサー)を搭載。同社お馴染みの「ポートレートモード」や、「ワイドアパーチャ」機能を使用できます。また、「猫」や「フード」など、19種類のシーンや被写体を自動で認識することもポイント。
最大の注目点は、1/2.3インチの大型イメージセンサーにより、薄暗い環境でも明るく撮れること。加えて、手ブレ補正機能「HUAWEI AIS(AI Image Stabilization)」の効果により、三脚を使用せずに夜間モードで撮影できます。
一方、インカメラは2400万画素。ポートレートモードでは、ビューティー補正機能に加え、陰影を強調できる「3Dライティング」機能もサポート。
また、オーディオに関しては、「Dolby Atmos」をサポート。対応コンテンツを視聴する際に、臨場感のあるサウンドを楽しめます。また、Bluetooth ヘッドフォン(※同梱はされない)を介してハイレゾ音源を再生可能です。
同機の想定実売価格は7万5384円。なお、購入から90日以内に発生した画面破損は、1回限り無償修理の対象となります。
P20 liteはインカメラのピクセル活用に技あり
キャリアの今夏モデルで発表されている「HUAWEI P20 lite」が、SIMフリーモデルとしても発売されます。同機は、約5.84インチのフルHD+ディスプレイを搭載。こちらはアスペクト比19:9となり、P20 Proとやや比率が異なります。プロセッサーは、Kirin 659となります。
アウトカメラは約1600万画素+約200万画素。こちらも「ポートレート」や「ワイドアパーチャ」機能をサポート。一方、インカメラは約1600万画素で、4つのピクセルを1つのピクセルとして活用して受光感度を4倍に高める「ライトフュージョン」技術を採用します。
同機の想定質バイ価格は、3万4538円。なお、同機はauVoLTEをサポートするため、KDDI回線のサービスでも運用可能です。
夜景カメラ戦国時代に、SIMフリーはP20の無双か
今夏のキャリアスマホは、夜景撮影を強化しているものが多い印象。例えば、「Galaxy S9/S9+」はF値1.5のレンズや、複数枚の写真を合成してノイズを抑える技術により、暗所でも明るい撮影を可能にします。また、「Xperia XZ2 Premium」は、超高感度で暗所の動画を撮れるようになります。
一方、「HUAWEAI P20」は、この流れに「手持ちで綺麗に夜景が撮れる」というアプローチを取りました。三脚なしで使えるというのが、プロのカメラマンではない一般ユーザーとしては嬉しいところ。実機を使い込んでいないので精確な評価は避けたいですが、会場のデモを見た限りでは、かなり鮮明な写真が撮れている印象を受けました。
前述の通り、同機はSIMフリーモデルとして展開します。格安SIMユーザーや、二台目のスマホをちょっとプレミアムにしたい人におすすめですね。というか、もしAndroidのSIMフリースマホで夜景撮影を狙うなら、これ一択になるのかな。