【4日目:子育てパパと一緒に使ってみた】
自宅ワークの必要に迫られる人には、きっと小さい子どもと暮らすほうが多くいらっしゃると思います。働き方改革の一環として、男性でも育休を取得できる環境が整備されていっていますが、それでも30代男性のなかには育児と仕事を両立している人も少なくないといいます。
実は編集部にも、今年家族にベイビーが増えた人がいるのです。
実は私よりも切実に、打ち合わせる時間や場所が限られているのは今の久保田だったりもするわけです。そんな久保田に本機を貸し出して使ってもらいながら打ち合わせてみました。
子どもが目に届く範囲での打ち合わせは安心感はがあるものの、久保田には2歳になる子どももいます。2歳となると、もう存分に動き回って言葉もどんどん覚えていく時期。急に泣く、話しかけてくるなどの予測できない事態があるため、なかなか自宅からのスカイプ会議などはうまくいかないようです。
たしかに本機の検証を兼ねた、私との打ち合わせでも子ども2人の声が絶え間ありませんでした。しかし、子どもが近付いてきた時には、本機をマイクミュートできることを教えると、うまく活用してその時々でマイクミュートを使い分けてくれました。
ミュートの間はちょっと私もメールをちらりと見たりできたので、あらためてシンプルだけど便利な機能だと再確認。久保田いわく、スピーカーオフ機能も郵便など急な呼び出し時に通話を切らずに対応できるので便利とのこと。
私はひとり暮らしなので、あまり気付かない点ではありましたが、家族のいる方にもシンプルに使い勝手の良い設計になっているんですね。
【5日目:外国人の英語を聴いてみる…】
最終日です。シチュエーションと対象を変えて色々と試してみましたが、最後にどうしても本機の実力を試してみたかったことが。
Web会議自体のメリットにもなりますが、今は全世界の人といつでもコミュニケーションがとれます。そんなグローバルな環境に対しても、このYVC-200が有効かどうかを試してみたい!
ということで、英会話ベースの会議を行ってみました。 ちょうど久保田が翻訳関連の仕事にも携わっているので、もう1日付き合ってもらって、英会話での会議に臨んでもらうことに。ちなみに玉造は全く英語が喋れませんし、聴きとれません…!
相手の外国人は、なるべくネイティブな方にお願いしたかったので、国際結婚をしている個人的な友人の旦那さんにお願いしました。
せっかくなので友人にも英語で喋ってもらいました。画角的にけっこうPCとの距離があったと思うのですが、音量的には十分。夫婦間で自然とこぼれた会話も聴こえてきて、あらためて本機の実力に驚きです。
肝心の会話について。私はほとんど聴きとれないだろうと思っていたのですが、デュエインが友人にたずねた「彼(玉造)のいまの職業は?」という質問に、「job」という単語が耳に自然と入ってきて即座に反応! 思わず久保田の横から「Editor!」と答えてしまいました。
また、久保田も翻訳仕事では本がメインで会話をすることは少ないと言っていたものの、実際には途切れることなく会話は続き、聴きとりも良好だったとのこと。音質が向上することで音声がはっきりして、デュエインが伝えたいニュアンスや感じているかもしれない事がより明確に伝わってきたと、いいことまで言ってくれた次第。
逆に友人とデュエインに我々の声はどう聴こえていたか。久保田もそこまでスピーチを日ごろから行ってはいないということで、少し口元で言いよどむこともありました。しかし、友人によると言いよどみながらも、消えそうな単語がハッキリと聴こえて言いたいことが予測できたそうです。
デュエインは、取材時に別室にいた子どもたちの声がうっすらと届いたそうです。その場にいた時の覚えだと、大声で泣いたとかではなかったので、家のなかが静かだったのもありきちんと遠くの音を集音したのだと感じました。
結論:仕事の効率化は使い方次第! しかし音質の良さは対応シーンの豊富さに繋がる
一週間試してみてどうだったのか? 残業は減ったのかい? という問いに対しては、さすがに会社でのデスクワークに慣れすぎてて処理がそこまで伸びなかったというのが本音。しかし、さまざまな場所で会議を行って見えたこともあります。
●小さな音しか出せない場合でも、YVC-200のおかげでコミュニケーションが成立した
●良い音で聴いていると、言葉の発音や意味だけでなく会議での間がよく伝わり会話に入りやすかった
●シンプルだけれど、家族で暮らしている在宅ワーカーには効果的な機能性
●会議のために繋げるときよりも、家で常時ペアリングしていて電話などに応対すると非常に便利だった
上の4点が、特に私が使ってみて感心したこと。まとめると、ベストなシチュエーションは家か個室なのは断言できる。だけれど、最初想像していたよりは、外で音量が制限される場でも使えた。
そう考えると、もっと在宅での仕事環境を整えて、サテライトオフィスとなる拠点をうまく設定すれば、無駄な時間ロスや拘束を抑えられるのではないでしょうか? ちょっと本気で試してみたなと思えるほどに、有効なアイテムではありました。
しかし、何よりも遠隔でも会議の自然な間を感じられたということが、最大の発見。まずは、やはり子育てされている方など、家から離れられない事情がある人に試してほしいです!
撮影:我妻慶一
(取材協力)